目が赤い!痛くないけどこれって病気?原因は?

私は数年前、朝起きて顔を洗おうと洗面所で鏡を見たら右目の白目の左側の部分が真っ赤になっていて驚きました。

充血なんて生やさしいものじゃなく、ペンキを塗ったように赤かったんです。

お医者さんはちょっと見ただけで少しも騒がず、「あ~大したことないね」と言って何の説明もなく点眼薬をくれただけでした。

本当に大したことはなくて2~3日後には元通りになってしまったんですが、あれは一体何だったんでしょうか?

今回はそんなことについて私が調べてみたことをご紹介します。

 

 

 

目が赤くなるのは何故?

「目が赤い」と言うと普通は白目の部分が充血していることを指しますよね。

目の充血は結膜の表面近くを通っている毛細血管が拡張してしまったときに起き、その主な原因は「目の疲れ」だそうです。

 

目

 

 

目が疲れるとそれを回復するために酸素や栄養をたくさん運ぼうとして血流量が増え、血管が拡張して目が充血してしまうわけです。

そのほかにも目が充血する原因にははドライアイやアレルギー、結膜炎などの病気がありますが、今回取り上げるのは白目がべったりと赤くなる状態です。

↓ こんな感じの目ですね。

赤い目

 

こんなふうになると「眼球に異常があるのか?」とびっくりしてしまいます。

 

結膜下出血

上の絵のように血管が見えるのではなくて白目全体が真っ赤になるのは目の出血です。

目の出血と言っても奥の方の出血は見ても分からず、これは結膜の血管が破れて出た血が結膜の下に溜まった状態で、結膜下出血と言います。

眼球内部の異常ではないんですね。一安心です。

結膜下出血は血液が溜まっただけなので痛みはなく、角膜が少し膨らむためにゴロゴロ感が出ることがあります。

また眼球内部に影響することもなく、視力の低下もほとんどの場合では起きません。

 

結膜下出血の原因

結膜下出血の原因には次のような様々な要因が考えられています。

 

◆目の外傷によるもの

転んで目を打った、目にボールが当たった、目をこすった、異物が目に入ってそれによって目が傷ついたなど。

 

◆血管のうっ血によるもの

長時間しゃがんだままで作業したとき、柔道の絞め技で首を圧迫されたとき、何度も嘔吐したりひどい咳をしたとき、くしゃみをしたとき、便秘のときトイレで力んだなど。

 

◆圧力によるもの

ゴムの強い水中メガネをしたとき、ダイビングで急浮上したときなど。

 

◆体調の変化によるもの

アルコールの摂り過ぎ、睡眠不足、月経など。

 

◆全身疾患によるもの

高血圧、糖尿病、腎炎、貧血など。

 

この場合には出血を繰り返すことが多く、結膜下出血だけでなく眼底にも出血があることがあり、根本的な疾患の治療が必要になります。

視力低下が起きることもたまにあります。

 

◆加齢によるもの

加齢によってたるんだ結膜にしわができ、加齢でもろくなった結膜の表面の血管がまばたきのときの摩擦で破れやすくなることも原因のひとつとされています。

 

このように結膜下出血は様々な要因で起きると考えられていますが、はっきりとしたことはまだ完全には分かっていません。

 

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結膜下出血の治療法

結膜下出血は放っておいても血液は自然に吸収されてしまうので早ければ数日、遅くとも2週間くらいで治ってしまいます。

私の場合は3日間でした。

温めると吸収が早くなるので目にホットパックをするのもいいかもしれませんね。

問題は重大な原因が考えられるときです。

 

◆外傷を受けたとき

ボールが当たった、金属の小片が目に入ったなどのときには眼球が傷つき、すぐに治療が必要になる場合がありますから精密検査を受けるようにしましょう。

 

◆結膜下出血を何度も繰り返すとき

何度も結膜下出血が起きる人は次のような疾患の可能性があるそうなので、医療機関で検査を受ける必要があります。

  • 高血圧
  • 腎炎
  • 動脈硬化
  • 糖尿病
  • 貧血
  • 白血病
  • 紫斑病  など

 

◆痛みやかゆみがあるとき

目の充血と出血は違うものですが、区別がつかないこともあります。

目が赤くなってさらに痛みやかゆみ、目やにがでるなどの症状があれば急性出血性結膜炎流行性角結膜炎の可能性があります。

ほかの人にうつさないように注意して眼科医の診察を受けて治療しましょう。

 

まとめ

 

  • 白目が赤くなるのは結膜下出血
  • 結膜下出血は結膜の血管が破れて出血した状態
  • 結膜下出血は放置していても自然に治る
  • 外傷を受けたときや何度も繰り返すときは医療機関へ
  • 痛みやかゆみがあるときは眼科医で受診を

 

朝起きて目が真っ赤だったときは「失明するんじゃないか」と本当に驚きました。

慌てて行った眼科で診察を受けても忙しい先生は詳しい説明もしてくれず、「ヤブ医者じゃないの?」と不安でしたがすぐに元に戻ったのでホッとしたことを覚えています。

結膜の血管が破れたということは血圧が上がれば出血もひどくなるので、そうならないようにアルコールを飲み過ぎないようにするとか、怒らないようにするとかは必要ですね。

それにしても私が結膜下出血になった原因は何だったのでしょう?

加齢だとしたらちょっと悲しいことです。

 

友人にも同じ経験をした人がいて話を聞きましたが、どういうわけか皆朝起きたときに目が真っ赤だったそうです。

寝ている間に何かが起きたんでしょうか。

それ以降は起きていないとは言え、少し気味が悪いですね。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。