世界三大宗教の共通点と相違点は？

世界にはいろんな宗教が存在していて、有名なのはキリスト教、イスラム教、仏教の世界三大宗教と呼ばれているものです。

日本人には仏教徒が多いんですが、いわゆる「何となく仏教徒」と言われている人が多く、お葬式や初詣などのお参りのときだけお寺と関係を持つという人がほとんどでしょう。

しかし、キリスト教やイスラム教は生活に強固に根付いていて、その信徒たちは宗教を生活の基盤の一部に据えています。

宗教の信条や教義にはいろんな考え方があるのだと思いますが、世界三大宗教に共通する点と違いはどんなものなんでしょうか。

世界三大宗教の共通点と相違点

いつの世にも「救われたい」「本当の人生を生きたい」と思っている人はいて、そういう人たちが拠りどころにしているのが宗教です。

世界中にはいろんな宗教がありますが、国家や民族の垣根なく世界中に広まり、信者が多い三つの宗教を世界三大宗教と呼んでいます。

（ヒンドゥー教は仏教よりも信者は多いのですが、その信者の分布がインドとその周辺に限られているため、民族宗教とされて世界三大宗教には数えられていません。）

世界三大宗教の最大の共通点は、教えを説いた教祖がいて、その教えを広める教団が存在するということでしょう。（ユダヤ教やヒンドゥー教、バラモン教などに教祖はいません。）

そして、教えが書かれた教典が存在することも共通しています。

もちろんそれぞれの開祖は違い、その教え（教義）も違いますが、ほかにどんな共通点や相違点があるのかみてみましょう。

イエス・キリストは神の子とされて人ではありませんでしたが、ゴータマ・シッダールタとムハンマドは人であると解釈されています。

三大宗教のなかでは、仏教が一番古い宗教だとわかります。

キリスト教もイスラム教も信じる神は同じです。

イスラム教ではイエス・キリストも救世主と認めていますが、キリストよりも後に出現したムハンマドが最後の救世主であるとし、最終的な神の啓示はムハンマドが受けているとされています。

ある宗教の発祥にとって関係が深い、あるいは開祖に関する重要な場所を聖地として神聖視し、そこへ巡礼することは信仰するうえで特別な意味を持ちます。

ルンビニー・・・ネパールにある村　ゴータマ・シッダールタが生まれたとされる地。
ブッダガヤ・・・インド北東部に位置し、ゴータマ・シッダールタが菩提寺の下で悟りを開き、その後に仏教が広まったとされる地。
サールナート・・・インドのウッタル・プラデーシュ州、ベナレス（ヴァーラーナシー）の近郊にある地で、ゴータマ・シッダールタが「初転法輪（５人の修行者に真理を説いたこと）」を行ったところ。
クシナガル・・・ゴータマ・シッダールタが入滅した地。

エルサレム・・・イスラエルにある都市で、イエスの死、復活、昇天の舞台となった地。エルサレムはキリスト教だけでなく、ユダヤ教、イスラム教の聖地でも聖地とされています。
サン・ピエトロ大聖堂・・・バチカン市国にあり、初代ローマ教皇である聖パウロが眠る聖堂です。
コンスタンティノープル・・・現在のイスタンブール　東方正教会（キリスト教の教派のひとつ）のアヤ・ソフィア大聖堂がある。

メッカ・・・イスラム教最大の聖地で、サウジアラビアの宗教上の首都。
メディナ（マディーナ）・・・イスラム教第二の聖地。サウジアラビアにある都市で、ムハンマドが埋葬されているところ。ムハンマドが住んでいた家に並んで礼拝所があり、それが預言者のモスクになっています。
エルサレム・・・ムハンマドがここから天に昇り、神の言葉を聞いたとされています。

（宗教上の聖地と呼ばれるところはほかにもありますが、ここでは代表的なものだけを紹介しました。）