毎年夏になって暑くなってくると
最高気温のことが話題になりますが
そこでちょいちょい出てくるのが岐阜県多治見市。
2007年8月16日に埼玉県熊谷市とともに
記録した40.9℃は歴代2位の最高気温です。
ほかにあまり話題になることもない多治見市は
「ただ暑いだけの町」という印象なんですが
そんなことはなく、史跡や名所もたくさんあります。
そんななかで、私が訪れたおすすめのスポット虎渓山永保寺をご紹介します。
虎渓山永保寺
神社やお寺が大好きな私にとって
虎渓山永保寺はとても気になるお寺でした。
JR中央本線の上り線で名古屋に向かう途中
もうすぐ多治見駅というところで
電車の進行方向左側に虎渓山永保寺と書かれた
大きな看板が目に入ってきたからです。
調べてみると国宝の建物がふたつもある古刹。
まるで宝物を見つけたような気分になり訪れてみました。
虎渓山永保寺
住所:岐阜県多治見市虎渓山町1-40
電話:0572-22-0351
拝観時間:5:00~17:00
拝観料:無料
アクセス:JR多治見駅から東鉄バス久々利線に乗車し「虎渓山口」で下車、徒歩5分
駐車場:有り
駐車場はけっこう大きなものがありますが
お寺から少し離れた場所にあります。
駐車場に車を止めて
JR中央本線の踏切を渡って行きます。
私が永保寺を訪れたのは夏の暑い盛り。
駐車場に売店があり、冷たいものを売っていました。
二つの国宝
虎渓山永保寺には二つの国宝(国指定文化財)があります。
観音堂
観音堂は開祖である禅僧の夢窓疎石が
虎渓山に来てから1年後の1314年に建立されました。
建立されてからそれほど補修もされてなくて
当時の面影がよく残っている本堂です。
弓なりになった屋根の軒がきれいな曲線を描いてますね。
このような素晴らしい建物が、電動工具なんて何もない
700年も前に作られたなんて、当時の宮大工の技術の高さを感じます。
開山堂
開山堂は1352年に建立されました。
私が訪れたときは手前の柵から向こうへは行けませんでした。
そして近くに鐘つき堂がありました。
その他の見どころ
虎渓山永保寺には他にも見どころがたくさんあります。
六角堂
永保寺庭園、観音堂の横の小高いところにあります。
上のほうから近くまで行くことができますよ。
虎渓山保壽院(こけいざんほうじゅいん)
永保寺の敷地のなかを歩いていたら
立派な赤い山門のお寺がありました。
このお寺が保壽院で、永保寺の塔頭(たっちゅう)寺院です。
虎渓山永保寺にはほかにも続芳院と徳林院の
二つの塔頭寺院がありますが
歴史的には保壽院が最も古く、1341年に建立されました。
境内には水子地蔵や水子供養塔があり
誰でも参詣することができます。
虎渓山永保寺の敷地はたいへん広く
半分くらいはうっそうと木々が茂る森が広がっています。
その森を散策していたらこんな建物がありました。
そして恐る恐る扉を開いてみるとこんな像が。
こんな朽ち果てたような建造物にも、すごいものが祀ってありました。
虎渓山永保寺は雲水(おぼうさん)の修行道場でもあり
私が訪れたときに本堂で呼び鈴を鳴らしたら
高校を卒業したばかりのような若いお坊さんが出てきて
「今は7人の修行僧がいます」と言ってました。
きっと厳しい修行をしているのでしょう。
境内にはいくつもパワースポットがあり
また春は桜、秋は紅葉の名所です。
私のように真夏に行くのはどうかと思いますが
気持ちのいい季節に訪ねてみてはいかがでしょう。
あと気をつけなければいけないのは
永保寺の敷地は傾斜地になっていて
相当な急勾配があります。
本堂などに行くときは下り坂ですが帰りは相当に脚にきます。
その心構えがないとバテてしまいますよ。
最後まで読んでいただきありがとうございました。