内臓脂肪と皮下脂肪の違い!中性脂肪って何?

いつ頃からか指でつまめるお腹の脂肪が気になり始め、これを何とかしようと時々ジムに通っています。

そのジムには体脂肪率を計測する機械が置いてあるんですけど、その機械で測ると私の体脂肪は内臓脂肪型という結果が出ました。

指でつまめるお腹の脂肪は皮下脂肪なんですが。それ以上の脂肪が内蔵についているってことなの?って思っています。

脂肪と言えば悪者という印象しかないのですけど、脂肪はたんぱく質や炭水化物とともに三大栄養素に数えられている脂質の仲間で、活動するためのエネルギー源になる、細胞膜の原料になる、ホルモンを作るなど重要な役割を持っています。

内臓脂肪と皮下脂肪って何が違うんでしょうか。

また、中性脂肪という言葉も聞きますが、内臓脂肪や皮下脂肪は中性脂肪なんでしょうか。

 

 

 

内臓脂肪とは?

内臓脂肪という名称がついていますが内蔵全体にある脂肪というわけではなくて、腸を支える腸間膜という膜に蓄積する脂肪で、胃の下あたりからエプロンのように垂れ下がっています。

そのため、内臓脂肪が過剰に蓄積するとお腹がぽっこりと出てきます。

血圧や血糖値の異常とともに、メタボリックシンドローム判定基準の目安になっているのがウェストサイズの大きさ、つまり内臓脂肪の過剰蓄積状態です。

内臓脂肪の役割と特徴

  • 内臓の位置を正常に保つ
  • 内臓を守るクッションとなる
  • エネルギーの一時的な貯蔵
  • 蓄積しやすく消費しやすい
  • 男性につきやすい

男性に内臓脂肪がつきやすいのは、筋肉量が多いためにそのエネルギー源確保のためだと考えられています。

脂肪は私達の身体に必要なアディポサイトカインという物質を作って血液中に放出していることが分かってきましたが、そのアディポサイトカインにも善玉と悪玉があります。

内臓脂肪が過剰に蓄積されるとその悪玉アディポサイトカインが増加し、糖尿病、脳卒中や心筋梗塞などの動脈硬化性疾患が起こりやすくなるということも判明しました。

従って、内臓脂肪がつきすぎると見た目の問題だけではなくて健康上の問題にもつながります。

 

皮下脂肪とは?

皮下脂肪は文字通り全身の皮膚の下につく脂肪で、つきすぎると内臓脂肪のときとは違ってお腹だけでなく全体的にポチャッとした体型になります。

皮下脂肪の役割と特徴

  • 体温の保持
  • 外部からの衝撃を和らげる
  • エネルギーの長期的な備蓄
  • 蓄積しにくく消費しにくい
  • 女性につきやすい

皮下脂肪が男性よりも女性につきやすいのは、女性ホルモンによる影響が大きいためと考えられていて、女性には妊娠・出産という役割があるため、子宮や卵巣があるお腹の回りを皮下脂肪で保護しているからなんです。

また、皮下脂肪が増えるのを放置しているとセルライトの原因になりますが、セルライトができるとその部分の血行が悪くなって冷え性の原因になり、代謝が落ちてさらに脂肪がつきやすくなるという悪循環にはまってしまいます。

このように皮下脂肪のつきすぎも見た目と健康面の両方の問題が起きてきますが、健康への影響は内臓脂肪の場合ほど深刻ではありません。

 

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中性脂肪って何?

食べ物から摂り入れた脂質のうち、生命維持活動に使われて残ったものがエネルギー源として蓄えられたものが中性脂肪で、体脂肪(体内にあるすべての脂肪)の大部分を占めている物質です。

また、中性脂肪は食べ物から摂り入れられたものだけでなく肝臓でも作られていて、炭水化物などの糖質やアルコールを摂りすぎると肝臓での中性脂肪の合成が進みます。

内臓脂肪も皮下脂肪も中性脂肪であり、つく部位は違いますがエネルギー源として重要な役割を担っています。

ところが、中性脂肪が多すぎると健康上の様々な問題を引き起こす原因になります。

 

酸性脂肪・アルカリ脂肪ってあるの?

中性脂肪があるからには、酸性脂肪やアルカリ性脂肪というのもありそうなんですけど、そういったものは今のところ存在しません。(そのうちに見つかるかもしれませんが。)

少し専門的な話をしますと、中性脂肪は脂肪酸とグリセロール(グリセリン)が結合してできたものです。

脂肪酸は酸性ですが、グリセロールと結合すると中性になるので、酸性のものから中性に変化したという意味で中性脂肪と言うわけです。

酸性やアルカリ性の脂肪がないなら、ただ単に「脂肪」という名前でも良さそうなものですが、実は体内にある脂肪は大きく分けて次の4つのものがあります。

  • 脂肪酸
  • 中性脂肪
  • コレステロール
  • リン脂質

脂肪酸はすぐに身体がエネルギーとして使えるもので、中性脂肪は脂肪酸を貯蔵用にしたものです。

コレステロールは細胞膜やホルモンを作る物質で、リン脂質も細胞膜の材料になる物質です。

脂肪と言うと脂身のことをイメージしますが、このように脂肪にもいくつかの種類があるので内臓脂肪や皮下脂肪のようにエネルギーの備蓄用として蓄えられたものを中性脂肪として区別しているわけです。

ちょっとややこしいですね。

 

まとめ

 

内臓脂肪

  • 内臓の位置を正常に保つ
  • 内臓を守るクッションになる
  • エネルギーの一時的な貯蔵庫
  • 蓄積しやすく消費しやすい
  • 男性につきやすい

皮下脂肪

  • 体温を保持する
  • 外部からの衝撃を和らげる
  • エネルギーの長期的な備蓄
  • 蓄積しにくく消費しにくい
  • 女性につきやすい

中性脂肪はエネルギー源として蓄えられたもの

内臓脂肪も皮下脂肪も中性脂肪である

酸性やアルカリ性脂肪はない

 

内臓脂肪も皮下脂肪もそれなりの役割を持っているので、少なければ少ないほどいいというものではありません。

問題は必要以上につきすぎることです。

私のお腹には内臓脂肪も皮下脂肪もつきすぎているようです。

運動や食事に気をつけて、適正な体脂肪率の維持を目指すよう頑張ります。

 

ところで、機械で測る体脂肪率は内臓脂肪も皮下脂肪も区別がありません。

どういう仕組みで計測しているのかは分かりませんが、内臓脂肪と皮下脂肪が別々に計測できればもっといいですね。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。