若い頃からピッタリした小さめのサイズの靴を履いていたせいか、いつの間にか外反母趾になってしまいました。
特に左足の親指が極端に左に向いてしまっています。
「外反母趾は痛い」と言われていますが、別に痛くもなかったので放っておいたんですけど、近頃は運動をしたあとなんかに足の裏の人差し指の下あたりが痛くなるようになってしまいました。
「こりゃ何とかしないと」と、指の間に挟むウレタンや親指を引っ張るサポーターを使ってみたところ、今度は指が痛くなってダメ。
いろいろ考えて、「要は親指と人差し指の間に隙間があればいいのでは?」と思い、五本指靴下を履くようにしました。
そしてネットでいろいろ調べてみたら、いいことがいっぱい書かれていました。
今回は五本指靴下の効果について私の感想を交えてご紹介します。
五本指靴下の効果
小さい頃から和装の足袋を除いて靴下はズドーンと円筒状で、五本の指をまとめて包むものと思っていたので、五本指靴下を見たときには「かっこ悪い」「オヤジ臭い」と思いましたね。
でも、五本指靴下には素晴らしい効果がたくさんあります。
ムレを防ぐ
指が一本一本独立してくっついていないので指の間に汗をかきにくく、かいてもすぐに吸収されるのでムレにくいために、水虫の予防になります。
また、汗が少ないので雑菌の繁殖が抑えられて足の臭いの解消に役立ちます。
足の指先がスッキリしているのは、特に夏に感じられますよ。
気持ちいい
五本指靴下って気持ちいいんですよね。
これは足の指が動かしたいように動かせるからだと思います。
小さいサイズの靴を履くと何にもならないんですけど、ちょっとだけ足先にゆとりのある靴なら指先に開放感があって気持ちいいです。
「じゃあ、裸足で靴を履けばいいじゃない?」と言われそうですが、裸足だと中敷きと足の裏がくっついて滑ってくれないので自由感があまりないですね。
冷え性の改善
私は冷え性ではないので何とも言えませんが、筑波大学の足立准教授という方が監修・監督した実験では、通常の靴下は着用後2時間ほど経つと体表面温度が下がり始めますが、五本指靴下は着用後6時間は体表面温度が上がり続けたそうです。
さらに、脱いだ後も少し体表面温度の上昇が認められ、冷え性改善の効果が確かめられたとのことです。
これは五本指靴下の着用で指先が自由に動くことで血行が促進されたのではないかと推察されています。
また、血行が良くなることでむくみの改善にも効果があるそうです。
立っているときにバランスが取りやすい
五本指靴下を履いていると、立って何かするときに「踏ん張っている」という感覚があります。
足の指は歩いたり走ったりするときなど、踏ん張るために重要な役割を持っていますが、指を自由に動かせ踏ん張るという感覚が分かるためにバランスが取りやすくなります。
バランスが取りやすくなれば姿勢も良くなり、姿勢が良くなると肩こりや腰痛も改善する可能性があります。
五本指靴下の効果は足元だけではなく、全身に及ぶんですね。
意外と丈夫
普通の靴下を履いているときにはすぐに親指のところに穴が開いてしまっていましたが、五本指靴下にするとそんなことはなくなりました。
5倍以上は長持ちするという感じです。
これは靴下と親指がぴったりとフィットして、爪と靴下が擦れなくなったからだと思います。
五本指靴下は普通の靴下に比べて値段が高いんですけど、私の場合には耐久性を考えたら逆に安いですね。
(参考→靴下に穴が開く原因とその予防)
五本指靴下の?という点
五本指靴下にはいいことだけでなく、「え~っ!」と思うようなデメリットもたくさんあります。
履いたり脱いだりが面倒
一本一本指を入れたり出したりしなければいけないので面倒です。
特に冬の寒い朝、ベッドに腰掛けて硬い身体を曲げて足元でゴソゴソやるのは身にしみます。
手袋は指が5本ともスッと入るのに靴下は面倒で、特に私の場合には指が外側を向いているので時間がかかります。
(こうやってあらためて見ると、左足はかなり歪んでますね。)
お風呂に入るときや寝る前に脱ぐときにも、指の部分が裏返ってしまわないよう気をつけなければいけません。
デザイン的にイマイチ
五本指靴下はかなり知られてきましたがデザイン的にはイマイチで、特に男性用はそうです。
カラフルな女性用なら可愛い感じもしますけど、男性用は黒かグレーか紺色しかなく、いかにもオヤジの靴下って感じです。
たとえ素敵な色のものがあったとしても、指先が分かれていたらちょっとイメージダウンですね。
靴を脱がなきゃ分からないんですが・・・。
値段が高い
だいぶこなれてはきましたけど、普通の靴下に比べて五本指靴下は値段が高めでです。
でもこれは一本一本編んでいるんだから仕方がないことです。
私のように普通の靴下より長持ちするという場合には、逆にお買い得ですね。
外反母趾には有効なの?
私にとって一番大事な外反母趾にはどうなのか?足の痛みは軽くなったのか?という点なんですが、これがけっこう効果があったようです。
今まではテニスやジョギングの後、家に帰ってお風呂に入ったあとくらいが一番痛くなっていたんですが、その痛みが明らかに小さくなりました。
調べてみると、これは足の指が自由に動くようになったことで足裏やふくらはぎの筋肉が発達し、外反母趾が改善されたからだそうです。
理屈はどうあれ足裏の痛みが軽くなったのは私にとって万々歳でした。
上の写真では左足の親指は独立してますが、靴下を脱ぐと親指は人差し指の下に少し重なってしまいますから、五本指靴下が外反を軽くしているのだと思います。
終わりに
外反母趾の痛みの多くは親指の付け根に靴が当たる痛みだそうですが、私のように人差し指が親指に乗った状態で歩いたり走ったりするときには足裏の人差し指の付け根を地面に打ち付けるためにその部分が痛くなるそうです。
歩いたり走ったりすることを止めることはできないので、これからも五本指靴下は必需品になると思います。
だけど、もうちょっとオヤジくさいデザインは何とかならないものでしょうかね。
もっとも、私の年齢では実際にオヤジなんですが・・・・。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。