冬の寒い時期に病院に行ったとき、待合室にいた男性が裸足にサンダル履きだったのを見て驚いたことを覚えています。
幼稚園や小学校では園児や児童の身体を鍛えるために、一年中なるべく裸足で過ごさせるという「はだし教育」なるものが行われているところがあるとは聞いてはいました。
はだし教育の一番の目的は、確か土踏まずが出来るのに効果があるからだったと記憶しているんですけど、大人になればもう足裏は完成しています。
その男性は何かほかのメリットがあると知ってて裸足になってたはず。
そこで今回は、裸足になることでの効果や裸足になるときに注意しなければいけない点を調べてみました。
裸足でいることの効果
調べてみると裸足で生活することには次のような効果があることが分かりました。
- 内臓器官の活性化
- 疲れにくくなる
- 水虫の予防と治療
- 外反母趾の予防
- 癒やし効果
- デトックス効果
- 冷え性対策
順番に見ていきましょう。
1.内臓器官の活性化
足裏にはたくさんの内臓器官のツボがありますね。
温泉なんかに行くと足ツボを刺激するボードが置いてあるのを見たこともあるかと思いますが、あれってちゃんと乗ると痛いんですよね(どこかが悪いんでしょうか)。
裸足でいることでそのツボが自然に刺激され、脳や内臓の働きが活発になると言われています。
2.疲れにくくなる
足裏は第三の心臓と言われるように毛細血管がたくさん集まっています。
裸足で歩くことでマッサージを施したのと同じ状況になって血行が促進され、心臓の負担が減り全身の疲れも取れやすくなります。
東京オリンピックの男子マラソンで優勝したアベベは裸足で走ったおかげで、ゴールしてからも悠々と整理体操をしていらるほど疲れなかったんでしょうか。
3.水虫の予防と治療
足の裏は汗をかきやすいところです。
水虫菌は湿ったところを好みますので、靴下を履いて足の指の間の湿気が多くなると水虫になりやすなります。
水虫の予防や治療には乾燥させることが大切なので、裸足で過ごすことが有効なんです。
水虫って靴を履いているときに痒くなるとたまらないですね。
暖かくなってきたら裸足になって水虫を寄せ付けない足を手に入れましょう。
4.外反拇趾の予防
外反母趾は幅の狭い靴を履いたりしたときに足の指が横から押されて起きます。
裸足で生活していればそれがなくなるので外反母趾になりにくくなります。
日本は屋内では靴を脱ぐのが習慣になっていますので、屋外でも横から圧力を受けないサンダルのようなものを履いていればさらに外反母趾になりにくくなりますね。
5.癒やし効果
裸足で砂浜や草原の上を歩いたときに気持ちがいいと感じたことありませんか?
私達が普段受け取っている情報はその多くが視覚によるところが大きいのですが、視覚を使うと交感神経がより強く働くと言われています。
裸足で歩くことで足裏の触感がより強く意識され、副交感神経が優位になってリラックスして癒やし効果が高まると言われています。
6.デトックス効果
デトックスとは体内に溜まった毒素(老廃物)を排出させることです。
裸足で歩くことで筋肉が鍛えられてその結果として血流が促進され、体内で発生した毒素が血流に乗ってスムーズに流れて肝臓でろ過されて尿として体外に排出されます。
7.冷え性対策
冷え性というのは血行不良で体温の調節機能が上手く働いていない状態だと考えられています。
中には夏でも寝るときには靴下を履いて寝るという方もいるほど深刻な人もみえます。
靴下を履くと保温はできますが、靴下の締め付けにより血行が悪くなって身体が温まりにくくなります。
さらに、靴下で保温することで身体が本来持っている「外気に対応して体温を調節する」という機能が損なわれるため、さらに冷え性が悪化することになります。
冷え性の人に「寒いときに靴下を脱いで」と言うのはちょっと酷い話で、暖かいときから裸足で生活するようにすれば冷え性も徐々に解消していくと思われます。
裸足になるときに注意すべきこと
裸足で生活することには健康効果がたくさんあることが分かりましたね。
だけど、裸足になるには気をつけなければいけないこともたくさんあります。
安全上・衛生上の問題
裸足で歩くということは足を守ってくれるものがなくなるということです。
きれいに見えているグラウンドや芝生の上にも角の鋭い小石やガラス片などが潜んでいいることもあり、そういったものを踏んでケガをすることもあります。
自宅の庭の芝生とかならそういった危険は少なくなるでしょうが、川原や公園の芝生などは危険度が高くなりますので、裸足で歩くのは自分が管理できる場所にとどめておきましょう。
また、地面にはいろんな雑菌が住みついていて不衛生なので、自宅の庭でも裸足で歩いたあとはきれいに洗うことが必要で、足に傷があるときには裸足になるべきではありません。
我慢しすぎない
いくら裸足の生活が健康に良いと言っても、しもやけになってまでも我慢して裸足になるべきではありません。
しもやけになったら治療のためにきちんとクリームなどを塗り、靴下を履いて保湿しましょう。
足先が冷たくて眠れないときもゆったりめの靴下を履いて寝るようにしましょう。
足先が冷たいと眠りが浅くなってしまうからです。
パンプスを履くときは・・・
「パンプスは裸足で履く」というのがカッコいい履き方とされていますが、本当は良くない履き方です。
というのは、裸足でパンプスを履くことによって次のような点がデメリットとして挙げられるからです。
- 汗が靴に残るので雑菌が繁殖する
- 足が臭うようになる
- 水虫になりやすい
- 靴擦れになりやすい
どうしても裸足でパンプスを履きたいときには
- 少し大きめのパンプスにして中敷きを入れ、湿気と靴ずれを防ぐ
- 乾燥させるために同じ靴を続けて履かないようにする
などの工夫をして履くようにするとデメリットも少しは緩和されます。
終わりに
最近では裸足ランニングというものも流行っているそうです。
靴を履かないで走ると衝撃がまともにかかとにかかってくるため、それを避けるには脚の筋肉全部で衝撃を受け止めるような走りをしなければならず、それが本来の走りにつながります。
でも、走る路面上には何が落ちているかわからないので私は遠慮したいですね。
家の中にいる間だけ、スリッパも履かないで裸足で過ごそうと思っています。
人間が利用するために蹄鉄をつける馬や牛以外、動物はすべて裸足で生活しているのを見ると、裸足でいるのが一番自然な状態なのかもしれませんね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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