世の中にはロングブレスダイエットや骨盤ダイエット、炭水化物ダイエットなど実に様々なダイエット方法が氾濫しています。
それだけ痩せたいと思っている人や、いろんなダイエット方法に挑戦しても上手く行かなかったという人が多いということなんでしょうか?
一説によると、ダイエットをしても5年も経過すれば半分以上の人がリバウンドし、40%の人はダイエット開始時よりも太ってしまうそうです。
太ってしまうのは摂取カロリーが消費カロリーよりも多いからというのは当たり前のことですが、食べたいものを食べられないのはツラいことです。
そこで最近話題になっているリバウンドしないダイエット方法が脳ダイエットです。
「食べたい」という気持ちは脳から発せられているので、脳に働きかけて食べることに対する意識を変え、「食べたい」という気持を抑えようという根本からのダイエット方法です。
誠に理想的なダイエット法なんですが、脳ダイエットを成功させるにはどうすればいいのでしょうか?
脳ダイエットのキモと難しさ
脳ダイエットのポイントは空腹感と満腹感です。
つまり、本当にお腹が空いたときでないと食べないことと、お腹が一杯になるほど食べないことで、スリムな体型を維持している人は無意識のうちにこの二つのことを実践しているそうです。
お腹が一杯になるほど食べないのは何とか出来るとしても、本当にお腹が空いたときにしか食べないというのはちょっと難しいですね。
なぜなら朝食や夕食はまだしも、学校でも職場でもお昼休みの時間は決まっているからです。
お昼休みに「お腹が空いてないから」といって何も食べず、授業中や就業時間内に何かを食べていたのでは大目玉を食らってしまいます。
お昼休みの昼食だけは決まった時間に食べ、腹八分目に抑えるしかありませんね。
それともう一つ、「本当にお腹が空いたとき」っていうのもよく分からないのではないですか?
私達が何かを食べたいと思うのはお腹が空いたと感じるからですよね。
でも、ここに太ってしまう落とし穴があったんです。
「行列ができるほどのお店の料理」や「高級な料理」、「美味しそうな料理」のことが頭に浮かんだり、そんな料理が目の前に並んだりすると視覚や嗅覚、さらには聴覚までもが空腹感を誘発してしまうのです。
本当はお腹が空いていないのにお腹が空いていると脳が勘違いし、いわゆる偽(にせ)食欲が湧いてきてしまうのです。
そしてその偽食欲に騙されて食べてしまい、太ってしまうというわけです。
偽食欲の誘惑に勝てなかったというわけですね。
偽食欲を止めるには?
偽食欲にあらがうのはなかなか難しいものがあります。
何しろ脳が「食べなさい」と司令を出しているのですからね。
でも、今感じている食欲が偽食欲だと判断できれば食べるのを控えられるのではありませんか?
それでは偽食欲にはどんな特徴があるのでしょうか?
偽食欲の特徴
- 突然起こり、すぐに食べたいと思う
- 食べたいものがはっきりしている
- 時間が経過すると食欲がなくなる
1.突然起こり、今すぐ食べたいと思う
スーパーの食品売場やデパ地下などで美味しそうなスイーツを見ると、急に食べたくなり今すぐに食べたいと思いますね。
これに対して本物の食欲は徐々に湧いてきて、今すぐでなくてもいいと感じます。
そしてそれがピークに達したときに食べるのが、本当にお腹が空いたときに食べるということです。
2.食べたいものがはっきりしている
これは上とも関係があるのですが、美味しそうなものを見たときには「コレ」が食べたいと対象物が固定されます。
本物の食欲の場合は「お腹が空いてるから食べものなら何でもいい」と思いますし、多少苦手な食べ物でも食べられてしまいます。
3.時間が経過すると食欲がなくなる
そのときは「今すぐ食べたい」と思っても、何かの都合で食べられなかったときにはしばらくするとその食べ物に対する興味はなくなってしまいます。
本物の食欲の場合はそうはいきません。
時間が経てば経つほどお腹は空いてきますからね。
こんな食欲につられてつい食べてしまった、なんてことありませんか?
「食べたい」と思ったら、その食欲が偽食欲でないかどうか考える余裕を持ち、食べるのを控えることが脳ダイエットを成功させる秘訣です。
どうせその食欲はすぐに消えてしまうものですからね。
偽食欲に打ち勝って食べなくなるようになると、脳はその状態に適応して徐々に偽食欲を起こさなくなってきます。
太るのは消費するカロリーよりも多くのカロリーを摂取(食べて)しまうかで、脳がコントロールして偽食欲を起こさないようになれば太ることもなくなります。
腹八分目に抑えることも同じで、目一杯食べなくても脳はそれで満足するようになるんです。
こうなればもう脳がリバウンドを起こさないダイエット脳になったということですね。
終わりに
脳ダイエットを成功させるにはもう一つ大切なポイントがあります。
それはゆっくり食べるということです。
満腹感を感じるのは血糖値が上がるから。
お腹が空いているとついガツガツ食べてしまいがちなんですけど、血糖値が上がり始めるのは個人差もありますが、だいたい食べ始めてから20分くらい経ってから。
血糖値が上がり始める前にたくさん食べてしまうと満腹感を感じられず、食べ過ぎにつながります。
そんなことを繰り返していると脳もそれが普通の状態だと思って、逆ダイエット脳になってしまいかねません。
よく噛んで料理をゆっくり味わって食べるのも不要な脂肪をつけないコツです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。