普通に生活していればある程度の時間が経てばお腹が減ってくるもので、スポーツなどで身体を動かしたあとなんかは特にそうですね。
でも、どういうわけかお腹が減らなくなってしまったってことありませんか?
私もかってうつ病と診断されたときは食べる量が普段の半分以下にまで減ってしまいました。
私の場合にはうつ病が原因と分かったので、うつ病が解消するとともに食欲も元に戻りましたが、お腹が減らなくなるのには他にも原因があるのでしょうか?
また、お腹が減らないのを放っておいても大丈夫なんでしょうか?
今回は、そんなところを調べてみました。
お腹が減らない理由
ランチバイキングで「食べなきゃ損」とばかりに目一杯お腹に詰め込んだせいで夕食時にお腹が減らない、なんてのは一過性のものなので問題はありませんが、朝昼晩と一日中お腹が減らないの状態が続くのは異常です。
お腹が減らなくなる理由には次のようなものが挙げられます。
- 便秘
- 運動不足
- 不規則な生活
- 胃腸の不調
- ストレス
- 自律神経失調症
- うつ病
- 摂食障害
順番に見ていきましょう。
便秘
便秘が続いて腸内にモノが溜まると、もうこれ以上食べるのを止めるよう脳に司令が送られてお腹が減らなくなります。
「空腹感は胃から来る」と思われがちですが、胃は空っぽでも腸にモノが詰まっていればお腹が減るという感覚は薄まってしまいます。
運動不足
定期的に続けていた運動を止めてしまったり、普段から一日じゅう家の中でゴロゴロしていれば食べることによるエネルギー補給の必要性が小さくなり、お腹は減らなくなります。
不規則な生活
夜ふかしや睡眠不足、夜中の食事など不規則な生活を続けていると、自律神経が乱れて食欲不振が起きることもあります。
胃腸の不調
胃潰瘍や胃炎、胃がん、食道炎など胃の周辺の臓器に不調があればお腹は減りにくくなります。
私も胃潰瘍のときには食欲が落ちて昼食はほとんど食べられませんでした。
また、大腸炎や過敏性腸症候群などで腸の機能が低下すると腸内に未消化のモノが溜まり、便秘のときと同じようにお腹が減らなくなります。
ストレス
ストレスはそれだけで食欲不振を招いてしまうこともありますし、ストレスから便秘や過敏性腸症候群になり食欲不振に陥ってしまうこともあります。
自律神経失調症
ヒトの身体をコントロールしているのは活動しているときに働く交感神経と、休息やリラックスしているときに働く副交感神経があり、お腹が減るのは副交感神経が働くためですが、この二つの交感神経を自律神経と呼んでいます。
で、交感神経と副交感神経は普段はバランス良く働いているのですが、そのバランスが崩れて自律神経失調症になると副交感神経の働きが抑えられて食欲が落ちることがあります。
また、逆に極端な大食いになってしまうこともあります。
うつ病
うつ病と自律神経失調症は同じような症状が現れますが、うつ病は心に、自律神経失調症は全身に症状が現れるという違いがあります。
うつ病になると何事に対しても興味がわかなくなり、それが食べることにも及んでお腹が減らなくなります。
摂食障害
過度なダイエットやストレスが原因で引き起こされる摂食障害は、食事を摂らない拒食症と反対に極端に大食いをする過食症に分かれ、拒食と過食を繰り返すこともあります。
失恋して食べ物が喉を通らないなんてことはよくあることですが、目に見えて体重が減少しているのに拒食してしまうのは明らかな摂食障害と言えます。
このほかにもお腹が減らなくなる原因としては、風邪やインフルエンザや妊娠の初期などがありますが、これらは原因が割りとはっきり分かりますのでそれほど心配しなくても大丈夫ですね。
放置しても大丈夫?
ダイエットしていて痩せることを目指している人にとってはお腹が減らないのは好都合なのかもしれませんね。
ですが、動物なら活動すればエネルギー補給のためにお腹が減ってくるのが正常な状態。
風邪や失恋の痛手などが原因でお腹が減らない時期が短いのならさほど問題はありませんが、長く続くときは身体に異常がある証しです。
お腹が減らないというだけではどこが悪いのかははっきりしませんが、便秘や運動不足の場合は別にして病気の場合にはどこかほかにも症状が出るはずです。
例えばみぞおちのあたりが傷むのなら胃炎か胃潰瘍、あるいは胃がんなどが考えられ、黒い便が出るようなら消化器系から出血していて胃腸の働きが弱っていることが考えられます。
また、理由も見当たらないのに食欲不振が長く 続くときには、ストレスによる自律神経失調症やうつ病が疑われます。
というのはストレスというのは気がつかないところで受けている可能性もあるからです。
ストレスの感受性は人によって差があるので、何がストレスになるのかは一概には言えません。
例えばバリバリ仕事をこなしている人でも会社内で部署を移動したり、転勤したりしたあとに新しい職場になかなか馴染めないときなどは、本人は前向きに頑張っているつもりでもストレスを受けてしまっていることもあります。
いずれにせよ、お腹が減らないという状態が長く続くようなら医療機関で診察を受けたほうがいいでしょう。
終わりに
「お腹が減らない」「食欲がない」なんてことは短い間なら誰にでもあることだと思います。
ジョギングなどの有酸素運動を取り入れればストレスの解消にもなり食欲も湧いてくるでしょう。
でも、食欲は人間の三大本能のうちのひとつで、その食欲が長いこと湧かないのはやはり問題です。
お腹が減らない期間が長く続くようなら、何かの病気が背後にある可能性が大きいと思われます。
医療機関でちゃんと診てもらうようにしましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。