乗り物酔いの原因と予防法!酔ってしまったら?

小学生の頃にバスで遠足なんかに行ったとき、クラスに何人かは必ず乗り物酔いする子がいました。

大人になってもたまに乗り物酔いした人を見かけますが、本当につらそうです。

今回は、どうして乗り物酔いをするのか、乗り物酔いをしないためにはどうすればいいか、乗り物酔いになってしまったらどうすればいいのかについてご紹介します。

 

 

 

乗り物酔いをする原因

乗り物酔いをする原因はまだ完璧には分かっていませんが、一般的には次のようなものが考えられています。

 

平衡感覚の乱れ

私達が立ったり歩いたり、走ったり跳んだりしたときには、視覚から得る情報とともに、耳にある三半規管で自分が今どのような位置にあるのかを感覚的に把握しています。

三半規管にはリンパ液が入っていて、身体が動くとそのリンパ液も動いてそれを有毛細胞が感知し、自分がどの方向に動いているのか、どんな速度で動いているのかを理解できるようになっています。

ところが、車や電車に乗ったりしたときに起きる急激な速度の変化や揺れによって、三半規管の機能がその人の限界を超えてしまったときに自律神経の働きが乱れて乗り物酔いが起きます。

 

 

視覚と身体の動きのズレ

車に乗っていて本を読んだりスマホを操作したりすると、3割程度の人が気分が悪くなり乗り物酔いの状態に陥るそうです。

車や電車は加速したり減速したり、また右や左にカーブを切って進みます。

乗っている人の耳はそれを感知して「動いている」という情報を脳に伝えます。

しかし、もうひとつの情報の感覚器官である目は本やスマホに釘付けになっていて視界が動かないため、「動いていない」という情報を発します。

この「動いている」という感覚と「動いていない」という異なった感覚情報が同時に脳に送られるために脳が混乱して自律神経が失調し、気分が悪くなるのだと考えられています。

電車よりも車に乗ったときのほうが酔いやすいのは、車のほうが加減速が多く、カーブする回数も多いからだそうです。

 

逆の場合もあります。

例えば、新幹線に乗って近くの景色を見ているときなどです。

新幹線は発車してしばらくすると一定のスピードで走ります。

このとき耳はスピードに変化がないので「動いていない」と感じますが、近くの景色を見ている目は高速で視界が動いているために「動いている」と感じ、違った情報が脳に送られて上と同じような状況に陥ります。

 

どうしてこのようなことが起きるかについてはまだ完全に解明されていませんが、人類の進化と関係あるのではないかと言われています。

人類が高速で移動できるようになったのは、人類の歴史から見ればつい最近のことです。

そして、相反する2つの情報が脳に入って脳が混乱したとき、害があるものを食べたときに気分が悪くなって吐き出すのと同じような反応を起こすのではと考えられているのです。

もっと長い年月が経過して脳がさらに進化すれば、異なった感覚情報が入ってきても上手く処理してこのような乗り物酔いはなくなるかもしれませんね。

 

 

ストレス

乗り物酔いは自律神経が失調することで起きるんですけど、ストレスや不安が引き金になって自律神経の失調を引き起こし、それが乗り物酔いにつながることもあるとされています。

乗り物特有の排気ガスやガソリンなどの臭いがストレスになったり、一度乗り物酔いを経験した人は「また酔うんじゃないか?」という不安が乗り物酔いの原因になることもあります。

 

病気の可能性も

上記のような乗り物酔いは一時的なもので終わりますが、急に乗り物酔いをするようになった、乗り物から下りても症状が長く続く、症状が激しいなどのときは、脳や耳の病気であることも考えられます。

気になるときには医療機関で受診してもらうことも考慮しましょう。

受診するのは耳鼻科がいいでしょう。

 

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乗り物酔いを予防するには?

乗り物酔いは三半規管の機能が関わっていますので、三半規管の能力をアップさせれば乗り物酔いになりにくくなります。

三半規管の能力アップ

フィギュアスケートの選手が何回転もスピンしたあともちゃんと滑れるのは、何度も練習して三半規管が鍛えられているからだそうです。

普通の人があんなことをしたら目が回って気持ち悪くなります。

三半規管を鍛えるには、フィギュアスケートのスピンを真似すればいいんです。

  • 立ってその位置でグルグル回る
  • 回転椅子に座ってグルグル回る

こういった練習を繰り返すことで乗り物酔いになりにくくなると言われています。

最初はゆっくり数回転でいいので、徐々に慣らしていきましょう。

ただし、回るときは右回転も左回転も両方するようにします。

フィギュアスケートの選手でも逆回転のスピンでは目が回ってしまうそうですからね。

 

 

視界と身体の動きのズレをなくす

目からの空間位置情報と耳(三半規管)からの空間位置情報を一致させることが重要になります。

  • 視線を一点に集中させない(特に車の中)
  • 速度が一定のときは遠くを見るか目をつぶる
  • 寝てしまう
  • 進行方向に向いた席に座る

 

ストレスを軽減する

ストレスも乗り物酔いの要因なので、なるべくストレスを遠ざけるようにします。

  • 服装は締め付けないゆったりしたものを
  • 睡眠は十分に取って体調を整える
  • 臭いが気になるならときどき換気する(電車の中なら席を立って気分転換する)
  • 周りの人とおしゃべりなどをしてエンジョイする
  • 空腹や食べ過ぎの状態で乗らない

「酔うかもしれない」という不安があるときには、前もって乗り物酔いの薬を飲んでおくことが有効です。

 

酔ってしまったら?

気をつけていても乗り物に酔ってしまった、なんてときのために乗り物酔いを軽減する方法をご紹介します。

氷か梅干しを食べる

民間療法だと思いますが、昔から乗り物酔いには氷がいいと言われてきました。

同じように梅干しも乗り物酔いを軽減するのに良いと言われています。

胃の不快感を口の中の冷感や強烈な味覚で紛らわせるのでしょう。

けっこう有効な方法だそうですよ。

 

ツボを押す

平衡感覚を正常にする内関(ないかん)というツボが手首にあるので、そこを押します。

内関は手首を曲げたときにできるシワから指3本分下のところにあります。

 

 

新鮮な空気を吸う

電車では無理でしょうが、車に乗っていて可能なら車を停めて外に出て新鮮な空気を吸います。

観光バスに乗っているときでも頼めば停めてくれることが多いですよ。

船の場合は甲板に出て風邪に当たりましょう。

 

そのほかにも次のような方法が乗り物酔いの軽減に役立ちます。

  • 衣服をゆるめる
  • シートを倒す
  • 可能なら横になる
  • 軽く身体を動かして気分転換する
  • 吐き気がするなら吐いてしまう

乗り物に酔いやすい人は乗る前に十分な対策をするのが望ましいんですけど、それでも酔ってしまったときには、いろんな方法を試してみて、自分に合った方法が見つけるようにするといいですね。

 

終わりに

私はめったに乗り物酔いすることはないんですけど、数年前に一度だけ車に酔ったことがありました。

あまりに昔のために原因は何か忘れてしまいましたが、その時取った対策で効いたのは梅干しを食べたことです。

梅干しなんて持っていなかったので、近くのコンビニで梅干しのおにぎりを買って梅干しだけ取り出して食べたところ、それまでのムカムカがなくなりました。

皆さんも一度試してみるといいですよ。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。