梅干しの効能がスゴイ!毎日食べると肝臓に良いって本当?

ユネスコの無形文化遺産にも登録された日本料理。

その日本料理によく出てくるのが梅干しです。

小さい頃はあんなに酸っぱいものが何故いつも食卓にあるのか不思議だったんですけど、梅干しにはいろんな健康効効果があったからなんですね。

ここでは、たくさんある梅干しの効能などについてご紹介していきます。

 

 

 

梅干しの効能

殺菌作用

おにぎりの具材や日の丸弁当の真ん中に入っている梅干しですが、その一番の目的は殺菌作用があるからでしょう。

梅干しに含まれるクエン酸に殺菌効果があり、食中毒の原因になる「黄色ブドウ球菌(MRSA)」や「病原性大腸菌(O-157)」といった細菌の増殖を抑制する働きがあります。

細菌が繁殖しやすい夏の暑いときにお弁当に梅干しを入れるのにはこんな意味があったんですね。

 

 

疲労回復効果

生物が生きていくためにはエネルギーを発生させなければなりません。

酸素呼吸をする生物がエネルギーを発生させるシステムがクエン酸サイクル(クエン酸回路)で、その主要構成成分がクエン酸です。

クエン酸サイクルを円滑に回すのに必要となるビタミン群と梅干しをいっしょに食べることでエネルギーが生まれ、疲労回復に役立ちます。

 

Citric acid cycle with aconitate 2 ja.svg
By Source file: Narayanese, WikiUserPedia, YassineMrabet, TotoBaggins. This file: CalveroImage:Citric_acid_cycle_with_aconitate_2.svg, CC 表示-継承 3.0, Link

 

胃潰瘍・十二指腸潰瘍の予防

ピロリ菌という細菌の名前を聞いたことがある人も多くみえると思います。

ピロリ菌という名前は正式にはヘリコバクター・ピロリと言い、胃潰瘍や十二指腸潰瘍に羅患したほぼすべての人が感染していて、胃潰瘍や十二指腸潰瘍の原因のひとつとされています。

梅干しに含まれる梅リグナンの一種の「シリンガレシノール」という抗酸化物質が、ピロリ菌の活動を阻害することが分かり、胃潰瘍や十二指腸潰瘍の予防に効果が期待できます。

さらにピロリ菌は胃がんの原因ともされていて、梅干しは胃がんの予防にも効果が期待されています。

ピロリ菌撃退には1日2粒の梅干しがいいそうですよ。

 

 

脂肪燃焼効果

最近になって、梅干しに含まれるバニリンという抗酸化物質に脂肪燃焼作用があることが分かりました。

梅干しを毎日食べている人は、そうでない人に比べてBMI値が低かったという調査結果も出ています。

 

 

バニリンはバニラの香りの主成分であり、バニラアイスにも含まれています。

梅のバニリンはもともと種に含まれているのですが、塩漬けにする工程で果肉に出てきます。

食べるだけで脂肪が燃焼されるなんて嬉しい効果です。

梅干しに脂肪燃焼効果を求めるなら、1日3個がいいそうですが、塩分のとり過ぎにならないよう塩分控えめの梅干しにするといいですね。

 

Sponsored Link

 

血液サラサラ効果

人体の潤滑油とも言える血液がドロドロになると血行不良になり、身体のあちこちで不調が起きてきます。

血液がドロドロになるのは体液が酸性の方向に傾き、血液中に脂質が溶け込むからです。

梅干しは酸っぱいので酸性食品のように感じるんですけど、実は強いアルカリ性食品で、血液を健康な弱アルカリ性に保つのに役立ちます。

牛肉のステーキ200gを食べても、梅干し1個(10g)を食べるだけでその酸性は中和されるそうで、かなり強力な中和作用です。

ちなみに、きゅうりを食べて牛肉200gの酸性を中和しようとすると、18本も食べなければいけないそうですよ。

 

 

カルシウム吸収促進

マウスを使った実験で、クエン酸には小腸からのカルシウム吸収促進作用があることが確認されました。

カルシウムと言えば骨ですね。

梅干しを食べることで、歳をとってくると気になってくる骨粗鬆症の予防につながります。

それも毎日食べる必要はなく、1週間に1~2回食べればいいそうです。

でも、1週間に1~2回だと忘れてしまいそうですね。

 

インフルエンザ予防

梅干しに含まれているポリフェノールの一種であるエポキシリオニレシノールには、インフルエンザウイルスを不活性化する効果があるそうです。

寒くなってきたら梅干しを食べてインフルエンザを遠ざけたいですね。

 

 

動脈硬化抑制効果

生理活性物質(ホルモン)である「アンギオテンシンⅡ」には血管を収縮させる働きがあり、血圧の上昇、さらには動脈硬化にもつながります。

ラットを使った研究で、梅干しにはアンギオテンシンⅡの働きを抑える働きがあることが分かりました。

動脈硬化はある日突然発症するので、普段から常に予防に気を配っていることが重要です。

 

梅干しと肝臓

肝臓には食べたものをエネルギーに変換する代謝機能、アルコールや老廃物など有害な物質を分解する解毒作用、消化液である胆汁の生成・分泌など多くの機能があります。

「肝腎要(かんじんかなめ)」という言葉があるように肝臓は非常に重要な臓器で、肝臓が弱ってくると様々な不調が表れてきて、最悪の場合は生命の危険さえあります。

梅に微量ながら含まれる酸味のあるピクリン酸には肝機能を高める働きがあります。

梅干しを一度にたくさん食べると食塩の摂り過ぎになってしまうので、毎日少しずつ食べることが肝臓のためには良いのです。

梅干しの料は1日に2個までが適量だということですが、細菌では減塩の梅干しも登場してきているので、たくさん食べたいときにはそちらを食べるといいですね。

 

また、お酒を飲むとアルコールは胃腸の粘膜から吸収されて血液に入り、肝臓で解毒されます。

梅干しには胃腸粘膜を保護する働きがあると言われていて、胃腸を保護する粘液の分泌を促します。

そのためにアルコールが胃腸の粘液に邪魔されて吸収されにくくなり、肝臓の負担も減ると考えられています。

お酒を飲む前に梅干しを食べておくと、アルコールの影響を受けにくくなるというわけです。

 

終わりに

梅干しが何故こんなに日本人の食生活にとけ込んでいるのか分からなかったんですけど、梅干しには実に多くの健康効果があったんです。

昔の人は科学的なことは分からなくても、そのスゴさを知っていたんですね。

 

梅の健康効果のことを知ってから、毎日2個の梅干しを食べています。

最初は酸っぱくて馴染めませんでしたが、そのうちあの酸っぱさが病みつきになってしまい、2個では物足らないほどです。

みなさんも健康のために毎日梅干しを食べてはいかがでしょうか。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。