初詣の服装やマナーは?どこに行ってもいいの?

年が明けて最初に行くイベントが初詣という方も多いんではないでしょうか?

寒いときに行く初詣なのでマフラーにコートとしっかり厚着をして出かけるのですが、初詣に行くときに気をつけなければいけない服装やマナーはあるんでしょうか?

また、初詣は自分の行きたい神社やお寺に行ってもいいんでしょうか?

今回はそんなところを調べてみました。

 

初詣の服装は?

初詣と言っても、年が改まって初めて神社やお寺に参拝して新しい年の幸せを願うというだけのことで、普通に参拝するときと何も変わりありません。

なので、初詣の服装にもこれといった決まりがあるわけではありません。

でも、なるべく失礼のないきちんとした服装であるべきで、次のような服装はいただけません。

☓ジーンズ

いくらファッショナブルなジーンズでも、ジーンズはもともと作業着です。

作業着で神様にお会いするのは失礼に当たります。

ジーンズで参拝

 

☓サングラス

サングラスをしたまま目上の人に会うことはありませんね。

それと同じでサングラスをしたまま参拝するのも失礼です。

サングラス

 

☓サンダル

相手に対して失礼のない格好を心がけるならば、サンダル履きはNGですよね。

流行りのクロックスなんかを履いて初詣に来ている人を見かけますが、そぐわない感じがします。

サンダル

 

☓セクシーな服装

寒い時期の初詣にキャミソールなど肩の出た服装で行く人はいないと思いますが、胸が開いたセクシーな服装も不謹慎でNGです。

キャミソール

 

ただ、失礼のない格好で良いと言っても、わざわざご利益がありそうな遠くの神社やお寺に初詣に行くときは普段着ではない方がいいでしょう。

『伊勢神宮崇敬会』規則には、男性は上衣とネクタイ、女性は不敬に当たらない服装で、とあります。

自分が初詣に行くところにはどんな規則があるか分かりませんので、男性はスーツやジャケットにネクタイ、女性も男性と同じようにそれなりの服装が望ましいでしょう。

着物の場合は女性なら振り袖や訪問着、男性ならお召一つ紋つきの外出着なんかが適当です。

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初詣のマナー(神社かお寺かどちらへ?)

初詣は神社かお寺に行くわけですが、どちらに行くべきということはなく、どちらを詣でてもかまいません。

日本は、百済から伝わった仏教と日本古来の神道をうまく融合させ、「八百万の神は人々を救うために現れた仏の仮の姿」としてあがめてきました。

そのため、初詣は神社に行ってもお寺に行ってもどちらでも良いとされています。

ただし、お参りの作法に少し違いがあります(初詣に限ったことではありません)。

神社での作法

神社

◆鳥居のくぐり方

  1. 鳥居をくぐる前に服装の乱れを正す。(できればコートも鳥居の前で脱ぎます。)
  2. 軽く会釈をして鳥居をくぐる(真ん中は通らない)。
  3. 鳥居から先は神聖な場所で、真ん中は神様が通る道なので端の方を歩く。

◆手水舎(ちょうずや)で手と口を清める

  1. 手水舎で右手に柄杓(ひしゃく)を持って水を汲み、左手を洗い清める。
  2. 柄杓を左手に持ち替え、右手を洗い清める。
  3. 柄杓を再度右手に持ち替え、左の手のひらで水を受け、口をすすぐ(すすいだ水は静かに下に流す)。
  4. 左手を洗い清める。
  5. 柄杓を立て、自分が持った柄杓の部分を洗い流し、柄杓を元の位置に伏せて置く。

水を汲むのは一回だけで、その一回の水で手と口を清め、柄杓を洗います。

◆参拝の仕方

  1. 神前に進んで姿勢を正す。
  2. 賽銭を入れる。
  3. 鈴を鳴らす。
  4. もう一度姿勢を正す。
  5. 二礼二拍手一礼の作法で参拝する。
  6. 軽くお辞儀をして退出する。

礼は90度くらいで、拍手は右手を少し下にずらして行います。

二礼二拍手一礼が基本の作法ですが、出雲大社などは二礼四拍手一礼であり、神社によっては違う作法のところもありますので注意しましょう。

 

お寺での作法

 

お寺

お寺の中には、神社の鳥居に相当する山門があるお寺もあり、山門をくぐるときには鳥居をくぐるときと同じような作法で行います。

また、手水舎があれば同じように手と口を洗い清めてからお参りをします。

◆お参りの作法

  1. 賽銭箱の前で軽くお辞儀(45度くらい)をして鐘をつく(なければつかなくて構いません)。
  2. ろうそくや線香があればあげる
  3. お賽銭を入れる
  4. 手を合わせて拝む
  5. お辞儀をして立ち去る

神社への参拝と大きく違うところは拍手をしないことです。

仏様の前で手を叩くことのないよう気をつけましょう。

 

初詣はどこに行ってもいい?

神社の信仰の基盤はその神社が存在する地域ですので、初詣に行くなら1年間見守ってくださった、まずは氏子となっている氏神様(多くは家の近くの神社)にお参りに行くのが本筋です。

お寺も同じで、まず檀家となっている菩提寺に詣でるようにします。

有名な神社仏閣に初詣に行きたいのなら、その後に行くようにしましょう。

「いくつもの神社に初詣に行くと神様が嫉妬して願い事を聞いてくれない」とか聞きますが、神様はそんな狭い了見をお持ちではありません。

初詣は1回だけという決まりはありませんので、何度行っても構いません。

 

初詣はいつまでに行く?

年が明けてからの最初の参拝を初詣と呼んでいますが、冒頭に書いたように大晦日の深夜から年明けにかけて参拝してもよく、特に時間の決まりはありません。

また、初詣はお正月の三が日に参拝するのが一般的ですが、こちらも決まった定義があるわけではありません。

7日までの「松の内」、15日の「小正月」までに詣でればいいでしょう。

遅くても旧正月(2020年は1月25日)までに詣でるようにしましょう。

(参考→初詣って特別な意味はあるの?いつからいつまでに行けばいい?

 

まとめ

  • 初詣には失礼のない服装で行く(タブーなファッションもある)
  • わざわざ遠くの神社やお寺にいくときには、スーツなどそれなりの服装が望ましい
  • 神社とお寺では参拝の作法が違う
  • 初詣は遅くとも旧正月までには行く

 

「大晦日の深夜から年明けにかけてのお参りは、二年参りといって功徳が多い」と、二年越しの初詣に出かける方もいるかと思いますが、私も含めてほとんどの人は年が明けてから初詣に行っていることと思います。

年末には多くの人が里帰りしているので、初詣で久しぶりに会って懐かしい話に花が咲くなんてこともありますね。

初詣では今年一年の健康を繁栄をお祈りするわけですが、それにも増して大切なことがあります。

それは、新年を迎えられたことに対する感謝の気持ちです。

「感謝の気持ちが限られたものであるなら、恩恵を受け取る力もまた限られる」と老子も言っておられます。

初詣に行ったら、心の底から感謝しましょう。

 

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。