みなさんは京都の三大火祭りのひとつである清涼寺のお松明式をご存知ですか?
清涼寺は嵯峨釈迦堂として知られていますが、お釈迦様が荼毘に付されたことにちなんで行われるのがお松明式で、京都では最古の行事ではないかと言われています。
今回は清涼寺お松明式2020の日程やアクセス方法などの情報をお届けします。
清涼寺お松明式2019 開催情報
清涼寺お松明式2020
- 開催日時:2020年3月15日(日)20:00開始(20:30点火)
- 開催場所:清涼寺(嵯峨釈迦堂)
- 住所:京都市右京区嵯峨釈迦堂藤ノ木町46
- 料金:お松明式の当日は無料
- 問合せ先:清涼寺
- 電話:075-861-0343
※清涼寺は通常だと拝観料400円(中高生300円・小学生200円)が必要です。
当日はお松明式の前に嵯峨狂言特別公演と涅槃会大法要があります。
11:00 大松明立柱式
15:00 おみくじ(高張提灯の高低を決める)
嵯峨狂言特別公演
18:30 涅槃会大法要
20:00 お松明式お練り(提灯行列のお練り)
20:30 大松明に点火
21:30 終了
赤松などの枯れ枝で作られた逆三角錐の形をした松明を燃やします。
火をつける前の松明には輪っかのようなものがついていて、あれは天狗の顔を表しているんです。
ひとつの輪っかがひと月を意味しているので、12個の輪っかがついています。(うるう年には13個になりますから、今年は13個ですね。)
そしてその輪っかの真ん中にぴょこんと飛び出しているのは天狗の鼻です。
天狗様に豊作をお祈りしているわけなんです。
清涼寺へのアクセス
清涼寺は嵯峨釈迦堂前のバス停留所からすぐ(徒歩1分ほど)のところにありますので、アクセスにはバスが便利です。
ただ、京都市内には京都市営バス、京都バス、京阪バスの三つの業者がバスの運行を行っていて、嵯峨釈迦堂前に行くバスは京都市営バスと京都バスの二つですので気をつけてくださいね。
バスを利用する場合
京都駅から
京都市営バス・28号系統「嵐山・大覚寺」方面行きに乗車し嵯峨釈迦堂前で下車1分。
京都バス・81号系統「大覚寺」か84号系統「鳴滝」方面行きに乗車、嵯峨釈迦堂前で下車1分。
四条烏丸から
京都市営バス・91号系統「大覚寺」方面行きに乗車し嵯峨釈迦堂前で下車1分。
◎運賃は京都市営バスも京都バスも均一区間なので230円(小人120円)と安く、さらに均一区間内なら一日に何度乗っても600円(小人300円)という1日乗車券カードもありますからお得ですよ。
電車を利用する場合
JR山陰本線・嵯峨嵐山駅より徒歩約7分。
京福電鉄・嵐山駅より徒歩約8分。
阪急電鉄・嵐山駅より徒歩約30分。
車を利用する場合
京都を通る高速道路は市の中心部から離れているところを走っていて、当然ながらインターチェンジも郊外にあり、京都の街の北西に位置する清涼寺へは名神高速道路の京都南ICを下り、ほぼ京都の街を南北に縦断する形で向かうことになります。
距離は12キロほどですが、交通量が多いため渋滞が頻繁に起きますし、だいたい京都の観光地は駐車場が少なく、車で訪れるようにはなっていません。
清涼寺も30台分の駐車場しかありませんし、夜は閉鎖します。
それでもどうしても車で、という方はコチラをクリックすると嵯峨釈迦堂(清涼寺)周辺の駐車場が探せます。
また、京都市では観光地近くまで車で行って近くの駐車場に停め、そこから公共交通機関を使って観光地まで行くというパークアンドライドを推奨しています。
コチラをクリックして目的方面と下りるインターチェンジを選んで検索すると、該当する駐車場が表示され、そこからのアクセス方法も検索できますよ。
終わりに
お松明式は高さ7メートルほどもある3本の松明を、早稲(わせ)、中稲(なかて)、晩稲(おくて)に見立てて火をつけ、その火の勢いでその年の豊凶を占う行事です。
また、本堂前に並んだ13本の高張提灯の高低差で江戸時代は米の相場を占っていたそうで、現在は株価の相場も占うということです。
当日には国の重要無形民族文化財に指定されている嵯峨狂言の特別公演や、涅槃会(ねはんえ)大法要もあり、一日中多くの人で賑わいます。
京都の三大火祭りは今回ご紹介した清涼寺のお松明式のほかに、「大文字五山送り火」と「鞍馬の火祭り」ですが、清涼寺のお松明式はほかの二つに比べて、学生時代を京都で過ごした私も知らなかったくらいちょっとマイナーな気がします。
でも、大きな炎を上げて燃えるお松明を見ると何故か興奮してしまいます。
火事を見るのと同じような感覚でしょうか?
そんなお松明式も大変な人気なので、いいところで見ようと思ったら火付けの1時間くらい前に行って場所取りをしなければいけません。
お松明の火は思ったより熱いですから、風下にならないよう、しかもあまり近いと熱すぎるので注意して場所取りしましょう。
また、お祭りらしく露店も出ますので子供が多いお祭りですが、田舎の雰囲気が味わえますよ。
まだまだ寒い3月の中旬に、春を求めて清涼寺を訪れてみてはいかがでしょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。