卵って食べる都度買うものじゃないから
どの家庭の冷蔵庫にも買い置きがありますね。
なかなか料理に使うチャンスがなくて
気がつけば賞味期限が切れていたなんてことも。
食品の賞味期限って多少の余裕はあるから
1日や2日ならまあいいかって食べてしまうこともありますが
さすがに賞味期限を10日も過ぎていたら大丈夫かなと思いますね。
物価の優等生と言われる卵でも
さすがに捨ててしまうのはもったいないし
食べ物を捨ててしまうなんて罰当たりだとも思います。
実際に我が家の冷蔵庫にも賞味期限を11日過ぎた卵があったので
これって食べられるのかどうか調べてみました。
卵の賞味期限は何を示す?
賞味期限は生で食べられる期限
一般社団法人日本養鶏協会のホームページによると
卵の賞味期限の表示は
「卵を安心して生で食べられる期限」を示しているとのことです。
そしてその期限は、食中毒を起こすサルモネラ菌が
増殖するかどうか、その数を基準にしているそうです。
たまごを生食する期限の算出根拠は
サルモネラ菌による食中毒防止の点から
サルモネラ菌の菌数の変化を基準としていますが
賞味期限はその範囲内で卵質の変化などを考慮しています。
(引用元:http://www.nichirankyo.or.jp/ansin/amsin01.htm)
賞味期限には常温での流通後に購入したあと
家庭での冷蔵庫保管(10℃以下)も考慮しているので
購入後に室温保管した場合には当てはまりません。
外気温の影響を受ける賞味期限は季節によって次のようになっています。
夏季(7~9月) | 採卵後16日以内 |
春秋期(4~6月・10~11月) | 採卵後25日以内 |
冬期(12~3月) | 採卵後57日以内 |
冬場は2ヶ月近くもあるんですね。
食品の賞味期限は気をつけて見ているつもりでしたが
季節によって違うとは気が付きませんでした。
賞味期限内でも生で食べられない卵
卵の中身は殻に覆われていて守られています。
殻にヒビが入ると、そこから色んな雑菌が入る可能性があります。
ですから、殻にヒビが入った卵は食べてはいけません。
卵を割ってみて黄身や白身に異常がなくても
食べるべきではありません。
加熱して食べられるのはいつまで?
こちらも外気温によって違う
卵の賞味期限が生で食べられる期限を示しているのなら
加熱して食べられるのはいつまでなんでしょう?
一般社団法人日本養鶏協会のホームページには
「できるだけ早く加熱調理をしてから食べてください」
と書いてあるだけで、目安の期限は書かれていません。
調べてみると、いろんなところに1ヶ月は大丈夫と書かれていましたが
産卵~流通までの外気温は産卵時期によって違うのに
どの季節でも同じということはないですよね。
それを考慮に入れて卵を加熱して安心して食べられるのは
冬場は1ヶ月、夏場は2週間くらいではないのかと思います。
賞味期限が切れた卵が1ヶ月も冷蔵庫にあるとは思えませんが。
加熱の目安
賞味期限が切れた卵を加熱する目安は
中心温度で70℃を1分間です。
だから半熟のゆで卵や温泉卵はダメですね。
なぜなら、黄身が固まる温度がおよそ70℃で
半熟のゆで卵や温泉卵は黄身が固まっていないので
中心温度が70℃に達していないからです。
白身が固まる温度はおよそ80℃なので
ふらとろオムレツもダメですね。
硬ゆでのゆで卵なら長く保つ?
卵はゆでれば長く保つんじゃないかと思いがちですが
意外なことに、卵は生のほうが日持ちはいいんです。
それは殻に守られているからなんですね。
硬ゆでのゆで卵の賞味期限は、その後の保存状態にもよりますが
冷蔵庫で保管した場合には、殻にヒビが入ってなくて3~4日
ヒビが入っていたら1日くらいだそうです。
賞味期限の切れた卵を保存のためにゆで卵にするのは
やめておいたほうがよさそうですね。
まとめ
・卵の賞味期限は生で安心して食べられる期限を示している
・賞味期限内でも殻にヒビが入っているものは対象外
・賞味期限を過ぎても加熱すれば大丈夫で、その期限は外気温によって違う
・加熱する目安は中心温度が70℃で1分間
・ゆで卵は生卵より日持ちしない
卵は賞味期限が過ぎても加熱すれば食べられ
それがお肉なんかの賞味期限とは違うんですね。
完全栄養食と言われている卵。
コレステロールの心配もないことが分かったので
賞味期限切れの卵も硬ゆでにして食べることにします。
でも生のほうが栄養が多いから
なるべく賞味期限切れにしないよう気をつけたいですね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。