前回の生地で卵の賞味期限について書きました。
卵は一日一個食べるといいということですが
我が家ではそんなに卵を食べるほうではありません。
でも、使うときには一度に5個、6個と使い
そのときたくさん出て三角コーナーに捨てられる卵の殻を見て
「もったいない感じがするなぁ」と思っています。
小さいころ、畑に卵の殻が捨ててあったのを思い出し
「卵の殻は畑の肥料になるのか?
もしそうなら家にも小さい畑があるから使わない手はない」と
卵の殻が肥料になるのか調べてみました。
卵の殻は肥料にはならない
残念ながら結論から言うと卵の殻は肥料になりません。
その理由は成分が吸収されないからです。
卵の殻の主成分は炭酸カルシウムですが
肥料が植物に吸収されるには、
その成分が溶けることが必要ですよね。
牛乳にはカルシウムが多く含まれていて骨の発育によいとされるのは
カルシウムが牛乳の中に溶けているからです。
ところが卵の殻が雨水などで溶けて分解し
植物に吸収されるようになるには
畑に撒いてから数十年単位の期間が必要になるそうです。
確かに畑に撒かれた卵の殻はいつまでもそのままです。
これでは効果が現れるのがいつになるのか分かりません。
それに、植物の生育にはカルシウムが必要ですが
畑を耕すときには消石灰や苦土石灰などで土壌を中和します。
その石灰に含まれるカルシウムで十分なんです。
また、卵の殻が土壌にあると、野菜の根を痛めたり
発育が阻害されるので、卵の殻は畑に入れるべきでない
という人もいるくらいです。
卵の殻の使いみち
卵の殻が肥料にならないことは分かりましたが
なんとももったいないように思える卵の殻。
いろいろ使いみちがあるようです。
研磨剤になる
卵の殻の適度な硬さは汚れ落としにちょうどいい硬さなんです。
ガスコンロの周りは油はねのしつこい汚れがこびりつき
スポンジでは強い力でこすらないとなかなか落ちませんね。
ガスコンロの上に卵の殻を小さく砕いてばら撒き
洗剤を染み込ませたスポンジでこすると
軽い力でもみるみる油汚れが落ちます。
細長い水筒なんかは中まで指が届かず洗いにくいものですが
砕いた卵の殻と水と洗剤を一緒に入れて
シャカシャカ振ると中の汚れがきれいになります。
肌にもいい
卵の殻の内側に薄い膜がありますね。
あれは卵殻膜と言って、ヒアルロン酸やコラーゲンなど
各種アミノ酸がたくさん含まれています。
上手に卵殻膜を殻から剥がせば、顔のパックに使えるそうです。
実際に卵殻膜を原料とした化粧品も発売されていて
アンチエイジングの効果が期待されています。
また、皮膚の傷を治すのにも効果があるようです。
卵殻膜を傷の上に貼るだけの簡単な方法で
すり傷や切り傷を治すのに使っている相撲部屋もあるそうです。
卵の殻の意外な使いみち
家庭で出る卵の殻の数はわずかなものですが
卵を大量に使う食品工場、例えばマヨネーズ工場なんかは
卵の殻をどうしているかと思っちゃいますね。
調べていると、いろんな使いみちがあることが分かりました。
サラダドレッシング(卵殻膜)
調味料(卵殻膜)
チョーク(卵殻)
スタッドレスタイヤ(卵殻)
運動場に引くフィールドライン(卵殻)
これらを家庭で作ることはできませんが
家庭で出た卵の殻をまとめて買い上げてもらえないものでしょうかねぇ?
まとめ
・卵の殻は吸収されないので植物の肥料にはならない
・卵の殻は植物の根を傷つけるので畑に撒いてはいけないという意見もある
・卵の殻はの使いみちには、研磨剤、顔のパック、傷治癒パックなどがある
今まで捨てるだけだった卵の殻にも
いろんな使いみちがあることが分かりました。
私はおっちょこちょいでよく傷をつくるのですが
卵殻膜が傷に効くとは初耳で驚きでした。
今度傷をつくってしまったら
さっそく卵料理を作って卵殻膜を利用してみようと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。