日枝神社の山王祭、神田明神の神田祭とともに江戸三大祭りのひとつに数えられている高岡八幡宮の深川八幡祭りが、今年は3年に一度の本祭りを迎えます。
本祭りでは御鳳輦(ごほうれん・屋根の上に金ピカの鳳凰をつけた神輿)が渡御(御神体を乗せた神輿が氏子地域を回ること)を行います
120基を超えるすべての町神輿が町内に繰り出し、本祭りではそのなかの53基の大神輿が連合渡御し、その様子は壮観そのもので、本祭りのときが一番人出も多く盛り上がります。
今回は深川祭り2017の日程などの開催情報、見どころなどの情報をご紹介します。
深川八幡祭り2017 開催情報
- 開催場所:富岡八幡宮及びその周辺
- 富岡八幡宮住所:東京都江東区富岡1-20-3
- 開催日:2017年8月11日(金・祝)~15日(火)
- 開催時間:7:30~20:00(行事により変更あり)
- 神輿連合渡御:8月13日(日)7:30~9:00(予定)
- 問合せ先:富岡八幡宮
- 電話:03-3642-1315
富岡八幡宮へのアクセス
◆電車を利用する場合
- 東京メトロ東西線・門前仲町駅より徒歩約6分
- 東京メトロ東西線・木場駅より徒歩約12分
- 都営地下鉄大江戸線・門前仲町駅より徒歩約6分
◆バスを利用する場合
- 都バス・東京駅丸の内北口より東20系統・錦糸町駅前行きに乗車、「富岡一丁目」停留所で下車、徒歩約4分
◆車を利用する場合
- 首都高速9号深川線・木場ICより約3分
(ただし、深川八幡祭り期間中は交通規制が実施され、また富岡八幡宮の駐車場も利用できませんので、公共交通機関のご利用をおすすめします。付近の駐車場はコチラ)
深川八幡祭りの見どころ
連合渡御
連合渡御に参加する神輿は富岡八幡宮前の永代通りに集合し、神事を行ってから午前7時30分に花火の合図で一基ずつ出発していきます。
ひとつの神輿は400~600人ほどの担ぎ手が交代で担ぐので、53基もの神輿となるとそれだけで2万5千人もの担ぎ手になり、これほどの人数が富岡八幡宮前の永代通りに集結する姿はまさに壮観そのものです。
連合渡御でも一番の人気スポットは永代橋です。
深川の芸者さんのお得意芸だったという手古舞の女性たちが華やかに神輿の先導をして練り歩き、永代橋に差し掛かると担ぎ手は神輿を高々と差し上げて威勢をつけます。
一度に担ぐのは40人くらいで、その人数で1トンもある神輿を担ぐわけですから、一人あたりにすると25キロくらいの重さがかかるわけです。
その重さを高く何度も持ち上げるわけなので、相当キツイと思います。
きっとアドレナリンがドバドバ出てるんでしょうね。
女性の担ぎ手もいると聞きますからビックリです。
永代橋は今でこそ鉄製の頑丈なアーチ橋になっているんですけど、木製だった江戸時代には深川八幡祭りに詰めかけた群衆の重みで崩落してしまったこともあったそうです。
それくらい深川八幡祭りは人気があり、永代橋は昔から絶好のスポットだったんですね。
◆連合渡御のコースは?
連合渡御は8月13日午前7時30分に富岡八幡宮をスタートし
富岡八幡宮
↓
東陽3丁目
↓
扇橋公園前
↓
清澄3丁目
↓
箱崎町
↓
新川1丁目
↓
富岡八幡宮
というコースで氏子地域8キロの道のりを巡行し、永代橋に差し掛かるのは12時ころです。
永代橋までは東京メトロ東西線・門前仲町駅から歩いて14分くらいで着きます。
大勢の人が集まりますから時間に余裕を持って到着するようにしてくださいね。
水掛け
深川八幡祭りが行われる8月の中頃は一年で最も暑い時期です。
神輿の担ぎ手の熱くなった身体を冷やすために清めの水を担ぎ手たちにかけることから、深川八幡祭りは「水掛け祭り」とも呼ばれています。
その水の量が半端なく、一番人が多くなる永代橋では神輿が橋を渡り終わると消防車から豪快に放水されます。
そのほかにも消防団員が消火栓から放水したり、トラックの荷台にブルーシートを敷いて水を溜め、バケツで水をかけたりします。
この水掛けは観客も参加することができ、町会内の数カ所に水とバケツが用意されているので、見つけたらどんどん水をかけちゃいましょう。
ストレス解消にもってこいですよ。
奉納行事
深川八幡祭りでは、毎日夕刻になると太鼓や琴の演奏、能やガムラン(インドネシアの民族音楽)などの奉納行事が行われます。
昼間の賑やかな神輿の巡行とは対象的に、落ち着いた雰囲気の中でいろんな芸能を楽しむのも粋なものですし、夏祭りらしく屋台も富岡八幡宮の境内や参道、永代通り、深川公園などにたくさん店を出します。
浴衣なんかを着て夜の富岡八幡宮まで足を運べば「日本に生まれて良かった~」と思うこと間違いなしですよ。
終わりに
富岡八幡宮には、バブル全盛期に作られたダイヤモンドやルビーを散りばめた重さが4.5トンもある日本で一番重い一の宮神輿があります。
もっとも重すぎて担ぐことができないそうですが。
(担ぐことができる神輿で一番重いのは鳥越神社の千貫神輿です。千貫神輿についてはコチラ→鳥越祭2017!日程やアクセス方法、見どころをチェック!)
深川八幡祭りに行かれたら話のタネに一度見ておくのもいいですね。
ただし、行かれる際には濡れてもいい格好で行きましょう。
カメラやスマホも濡れないように防水対策をしっかり施しておきましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。