源義経の忠実は家来として数々の武勇伝がある武蔵坊弁慶。
実在したことは間違いないようなんですけど、母の胎内に十八ヶ月間いたとか、京の五条大橋で源義経と刀をかけて戦ったというお話は後世の創作だそうです。
その弁慶が現在の和歌山県田辺市あたりを統治していた熊野別当(役職名)の子だということで始まったのが弁慶祭りです。
今回は弁慶祭り2019の開催情報、紀州弁軽よさこい踊りや田辺市の花火についてなどの情報をご紹介します。
弁慶祭り2019 開催情報
開催日時:2019年10月4日(金)18:30~・5日(土)10:00~
開催場所:闘鶏神社、田辺大通り、扇ヶ浜 ほか
問合せ先:(田辺商工会議所内)弁慶祭り実行委員会
電話:0739-22-5064
紀州弁軽よさこい踊り
弁慶祭りでは色んなイベントが用意されていますが、その中のひとつが紀州弁軽よさこい踊りです。
いわゆるバサラですね。
弁慶祭りのメインキャストは公募で選ばれた武蔵坊弁慶で、その弁慶が審査員となってよさこい踊りのコンテストが行われます。
よさこい踊りの会場は
- 扇ヶ浜会場(コンテスト予選及び決勝会場)
- パークサイド会場
- 闘鶏神社会場
- アオイ通り会場 となり
本選前には大通りで全チームがパレードを行います。
弁慶祭り そのほかのイベント
演劇弁慶
弁慶祭りのメインイベントと言っていいショーです。
武蔵坊弁慶の生涯を描いた演劇なんですけど、配役は一般市民からの応募によって選ばれ、2ヶ月間にも及ぶ厳しい練習で見事な演劇に仕上がっています。
闘鶏神社で行われ、劇の途中では闘鶏も見られます。
見事な弁慶の舞ですね。他の出演者もこれが一般の方だとは驚きです。
私なら緊張して何をやるのか忘れてしまいそうです。
弁慶役は当初は元プロ野球選手の江本孟紀さんや芸能人の小西博之さんらが努めていましたが、最近は一般公募で選ばれています。
弁慶ゲタ踊り
第1回弁慶祭りから続く伝統のイベントです。
ゲタ踊りと名前がついているんですけど、全員がゲタを履いているわけではありません。
軽やかな弁慶踊りの曲に合わせて「ソリャ、ウントコショ!アリャ、ドッコイショ!」の掛け声とともに、アオイ通りから大通りにかけての道路を練り歩きます。
1,000人以上の人が参加していますが、飛び入りも可能です。
それほど難しい踊りではないので誰でも踊れますよ!
弁慶鬼若太鼓
弁慶は母の胎内に18ヶ月間もいて、生まれたときは2~3歳児くらいの身体の大きさで、髪も長く歯も生え揃い、異様な鬼子として殺されそうになりましたが、なんとかそれは免れて鬼若と名付けられました。
その弁慶の幼名を冠した太鼓の保存会が第1回弁慶祭りを機に設立され、色んなイベントに参加してその勇壮な姿を披露しています。
物産テント市
文字通り弁慶づくしの弁慶祭りなんですけど、お祭りにはつきものの食べ物もちゃんと用意されています。
扇ヶ浜の会場にいくつものテントが張られ、田辺市の物産市が開かれ、土曜午前10時の開始時間から大勢の人で賑わいます。
屋台と違って田辺市の名物なども並んでますので、パレードの合間に覗いてみるのも面白いですよ。
田辺花火大会
2日間の弁慶祭りのフィナーレを飾るのが田辺花火大会です。
打上げ場所は扇ヶ浜海水浴場で、打上げ場所から観覧場所が近く、早く行っていい場所を確保すれば迫力ある花火の醍醐味が楽しめます。
開催日:2019年10月5日(土)(小雨決行/荒天の場合は6日に順延)
打上げ時間:午後8時から約30分間
打上げ場所:田辺市扇ヶ浜
打上数:約3,000発
駐車場:扇ヶ浜海岸駐車場400台ほか(1時間まで無料、以降60分ごとに100円)
問合せ先:田辺観光協会
電話:0739-26-9929
打上数は昨年までの3,000発と多いというわけではないんですけど、打上げ時間が30分間と短いために次々に上がるという感じです。
なかでも見ものは直径が500mにもなるという2尺玉です。
フィナーレでは田辺湾が色とりどりの光で埋め尽くされますよ。
駐車場は扇ヶ浜海岸駐車場のほかにも
- 田辺市役所駐車場
- 田辺市民総合センター駐車場
- 田辺第一小学校
など多くの市営の施設の駐車場が利用できるようになりますので便利ですが、花火終了後は歩行者の安全確保のため20分間は駐車場から出庫できませんので注意してください。
また料金の支払いに紙幣は千円札しか使うことができませんので、こちらも注意しましょう。
弁慶祭りへのアクセス
弁慶祭りの会場のひとつである闘鶏神社へのアクセスをご紹介します。
車を利用する場合
紀勢自動車道・南紀田辺ICより国道42号線→国道424号線→県道31号線を経由して約11分。
電車を利用する場合
JR紀勢本線(きのくに線)・紀伊田辺駅より徒歩約6分。
終りに
英傑として知られる弁慶もその素性や生涯は謎に包まれたところが多いです。
演劇弁慶で演じられる弁慶も本当のところかどうか分かりません。
でも、それはそれでいいじゃないんでしょうか。
「昔の豪傑に思いを馳せ、源平時代を偲んでみる」なんてのも、心の余裕を感じていいですね。
そして最後はめずらしい10月の花火でしめくくる。
ちょっと贅沢な秋の一日の過ごし方ではないでしょうか。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。