寒くなってくると鍋ものが恋しくなってきますね。
鶏鍋や魚すき、モツ鍋にちゃんこ鍋
考えるだけで頬が緩んでしまいそうです。
鍋ものと言えば、最後のシメも楽しみです。
ラーメンやうどんなどの麺類を入れる人もいますが
私はおじやにするのが大好きです。
このおじやですが、雑炊って言うこともありますね。
あまり意味も考えることもなく、両方の言葉を使ってますが
二つの言葉がある以上は何か違うんでしょうね。
おじやと雑炊って何が違うんでしょうか?
おじやと雑炊の違い
おじや
おじやって聞くと、おかゆと同じように
食欲がないときや胃腸が弱っている時に食べるもの
というイメージがないですか?
風邪を引いたときなんかに、おかゆでは味がないので
炊いてあるご飯をだし汁に入れて、消化の良さそうな具を入れ
味付けをして作ってもらったのを覚えています。
だから、消化されやすいように煮こまれて
米粒は形が分からないほどトロトロで
水分も少なめになっています。
雑炊
雑炊はおじやと違ってサッと煮ただけで水気が多く
米粒の形もしっかり残っています。
トロトロにならないように、ご飯も水で洗って
ごはん粒の表面のぬめりを取ってから使います。
それにあまり煮こむこともありません。
鍋ものの最後のシメに食べるのは
トロトロになるまで煮こむほど時間が経つのを待ってられませんから
おじやではなくて雑炊ですね。
雑炊は古くは「増水」と書いていて
ご飯を炊くときに水を増やしてご飯の量を増やしていたものをそう呼んでいたそうです。
それが野菜や魚介などの具を入れるようになり
また、味付けをするようになって「増水」では何だか貧乏くさいので
「雑炊」という字を当てるようになったとのことです。
おじやと雑炊の違いをまとめると次のようになるでしょうか。
おじや | 雑炊 | |
ご飯 | そのまま入れる | 洗ってから入れる |
水分 | 少ない | 多い |
米粒の形 | あまり残らない | しっかり残る |
おじやという言葉は一説によると、スペイン人宣教師が伝えた
煮込み料理のオージャ・ポドリーダのオージャ(Olla:深鍋)から
来ていると言われています。
一方、おじやは雑炊の女房詞(にょうぼうことば)という説もあり
その語源ははっきりしていません。
まとめ
・おじやも雑炊もご飯をだし汁に入れ、具を入れたもの
・おじやはご飯をそのまま入れ、水分を少なく煮込んだもの
・雑炊はご飯を洗ってから入れ、サッと煮たもの
・おじやは米粒の形があまり残らず、雑炊はしっかり残る
おじやと雑炊は厳密に言えば違うのでしょうが
混同して使っても何も問題はないのではないでしょうか?
Wikipediaで「おじや」と検索しても
「雑炊」が出てきますし、その表記も次のようになっていて
同じように使われることもあるとされています。
雑炊は、米飯にだし汁、醤油や味噌などの調味料を加え
他の食材(肉類、魚介類、キノコ類や野菜)などとともに炊き上げたり
米飯と共に煮た料理。
地域によってはおじやとも呼ばれる。
(引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9B%91%E7%82%8A)
どっちにしろ、美味しく食べられればそれでいいですよね。
飲み過ぎで胃腸に負担をかけたくないときは
少し煮込んでトロトロにして食べるくらいの
気を配っていればいいんではないでしょうか。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。