リンパの流れや働きは血液とどう違うの?

「リンパマッサージ」とか「リンパの流れ」という言葉を聞きますが

リンパって一体何なのでしょうか?

 

怪我をしたたきに傷口から出る血液

見ることもできるので親しみがあるというか

わりと良く知ってますよね。

 

リンパも身体に必要なものだとは分かっていますが

その正体についてはあまり知らないのではないですか?

 

リンパの正体は一体何で、どうやって身体の中を循環し

どんな役割があるんでしょう?

血液と何が違うんでしょうか?

 

 

 

 

 

リンパの元は血液

 

血液の成分は皆さんよく知ってるように

赤血球、白血球、血小板、それに血漿(けっしょう)です。

(リンパ球もありますがこれも白血球の仲間です)

 

そのうちの血漿の一部が血管の外に滲みだし

リンパ管の中に入ったものがリンパ(リンパ液)です。

 

つまり、血液から赤血球、白血球、血小板を除いたものが

リンパだということです。

 

血液は骨髄で作られますが

リンパは血液からできているということになります。

 

血液の色は赤血球の中のヘモグロビンで赤く見えますが

リンパは血漿の色で淡黄色の透明な色をしています。

 

やけどをしたときに水ぶくれができることがありますが

あの中にある液体もリンパです。

 

 

血液の働きとリンパの働き

 

血液は、血管を通って酸素や栄養を身体中に運び

身体に侵入した病原菌と戦い

出血したときには血を固まらせるという働きを持っています。

 

一方のリンパもリンパ管を通って身体中を巡り

病原菌や老廃物を取り入れて運搬しています。

 

そして800個もあるとされるリンパ節

病原菌を退治し、老廃物をろ過して体外に排出しているんです。

 

老廃物を体外に出すということは

代謝を行っているということです。

リンパは免疫力と代謝に大きく関わっているんですね。

 

 

リンパの流れ

 

血液は心臓が鼓動することによって押し出されて全身に流れています。

それではリンパにもそういった器官があるのでしょうか?

 

リンパにはポンプのような役目をする器官はなく

筋肉の動きとリンパ管のぜん動運動によってゆるやかに流れています。

 

リンパは血液の一部が元になって出来ているので

その量は血液よりもずっと少なく

リンパが流れるリンパ管も血管よりずっと細くなっています。

そしてその流れも血液よりもずっとゆっくりです。

 

血液は1分もあれば心臓から出て心臓に帰ってくるのに

リンパは人体を一回りするのに1日近くかかるとも言われています。

 

 

リンパが流れる力は筋肉の動きが主たるもので

事務仕事などで運動不足になると

リンパの流れが滞りがちになります。

 

そうなると老廃物が排出されなくなり

むくみやセルライトの原因にもなってしまいます。

 

「リンパマッサージがむくみやアンチエイジングに良い」

というのはこのためだったんです。

 

 

リンパ節を通ってきれいになったリンパは

最終的に鎖骨の下の静脈につながり

血液と混ざり合い、また血液として心臓から送り出されます。

 

つまり、血液もリンパも心臓から出て心臓に戻ると言えるのですが

その途中の経路が違うということですね。

 

 

まとめ

 

・リンパは血液の成分である血漿がリンパ管に滲みでたもの

・リンパの役割は病原菌と老廃物の運搬

・リンパはリンパ節でろ過されてキレイになる

・リンパを流すのは筋肉の動きとリンパ管のぜん動運動

・リンパは最終的に鎖骨下静脈に繋がって心臓に入る

 

過って皮膚を深く切ってしまうと

血液がドバドバ出てきますね。

 

実は透明っぽいので分かりづらいんですが

リンパもそのとき出てきているんです。

 

そして血液が凝固して出血が治まるとともに

リンパも出なくなります。

 

リンパは免疫と代謝に大きく関わってる重要なもの

リンパの循環には筋肉の活動によるところが大きいことが分かりました。

 

「健康な身体を維持するには適度な運動が大切」

ということは分かっていましたが

リンパについてもそのことを再認識させられましたね。

 

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。