けんか祭りは秋田・角館のお祭りや京都・間人(たいざ)けんか屋台などたくさんありますが、なかでも最大規模と言われているのが、兵庫県姫路市の松原八幡神社の秋季例祭として行われる灘のけんか祭りです。
けんか祭りというのは、お祭りで山車や曳山や太鼓台をぶつけ合うもので、その様相がまるで喧嘩をしているようなのでけんか祭りと言われます。
灘のけんか祭りには古風な神輿をぶつけ合うのをひと目見ようと、毎年100万人近くの人が訪れます。
上の画像で下の方に担ぎ手の人の足が写っていますが、ひとつ間違えば神輿の下敷きになってしまい、足の骨など簡単にポキン!です。
御輿が壊れれば壊れるほど神様が喜ばれると言われ、担ぎ手たちは盛大に御輿をぶつけ合います。
今回は灘のけんか祭り2016の日程や見どころなどをご紹介します。
灘のけんか祭り2016 開催情報
灘のけんか祭り2016
- 日程
宵宮:2016年10月14日(水)
本宮:2016年10月15日(木) - メインとなる会場:松原八幡神社および御旅山(おたびやま)にかけて
- 雨天決行
- 問合せ先:松原八幡神社
- 電話:079-245-0413
(引用:http://www.nadamatsuri.jp/outline/index.html)
灘のけんか祭りの見どころ
灘のけんか祭りの見どころは何と言っても御輿のぶつけ合い(練り合わせ)ですね。
練り合わせが見られるのは
- 宵宮(14日)の宮出し後・14:30ころ
- 本宮(15日)の宮入り~御旅山・13:00ころ になっていて
なかでも一番人気なのは、御旅山山麓での練り合いです。
御旅山は標高が100メートルほどの小高い山ですが、上の動画でも分かるようにその斜面は段々状のスタンドのようになっていて、そこで見物する人は15万人にもなります。
ただし御旅山での観覧は一般観光客は入ることができず、借り主から招待を受けなければ入ることができません。
Facebookで灘のけんか祭りのホームページにアクセスして友達になって交流を深めて招待してもらう、なんてのはどうでしょう?
それも無理なときには、御輿が御旅山へ上るときと下るときにも練り合いをするので、それを楽しみにしましょう。
御旅山での練り合いは暗くなるまで行われ、電飾が施された御輿が幻想的な雰囲気をかもし出し、練り合いが終わるとすべての御輿は三々五々帰途につきます。
でもこれで帰ってしまってはもったいない!
御旅山は姫路の街を見下ろすことができる絶好のポイントなんです。
みんなが帰って寂しくなった御旅山で、ゆっくりと姫路の夜景を楽しむのも見どころと言えますね。
灘のけんか祭りへのアクセスと駐車場
灘のけんか祭りには駐車場は用意されず、交通規制も敷かれますので公共交通機関の利用が便利です。
◆電車を利用する場合
松原八幡神社
- 山陽電鉄・白浜の宮駅で下車、南へ約100メートル。(徒歩約3分)
(お祭りの当日は直通特急・特急も臨時停車します。)
御旅山
- 松原八幡神社から西北西に約700メートル。(徒歩約20分)
- 山陽電鉄・白浜の宮駅で下車、西北西へ約700メートル。(徒歩約20分)
(お祭りの当日は直通特急・特急も臨時停車します。) - 山陽電鉄・妻鹿(めが)駅で下車、南南東へ約600メートル。(徒歩約18分)
◆車を利用する場合
どうしても車で、という場合には、山陽自動車道・山陽東姫路ICから約5分です。
駐車場は用意されませんので、コチラで確認して下さい。
灘のけんか祭りでの事故
灘のけんか祭りは危険なお祭りとして知られていて、2001年に男性が御輿の下敷きになって、2009年には練り合いに参加していた男性が御輿の間に挟まって死亡しました。
新聞やテレビで報道されたニュースはこれだけですが、祭りで事故に遭い、祭り期間終了後に亡くなる方はほぼ毎年いるんだとか。
これだけ危険なお祭りがそのまま続けられているのも不思議ですが、灘のけんか祭りが今のような形になったのは100年以上前、つまり明治時代で、古くから行われている神事は変えられないというところでしょうか?
見物するときには、くれぐれも御輿には近寄らないように気をつけましょう。
まとめ
灘のけんか祭り2016
- 日程は2016年10月14日(宵宮)(水)と15日(本宮)(木)
- おすすめは宵宮の宮入り後と本宮の宮入り後の御輿の練り合い
- 最寄り駅は山陽電鉄・白浜の宮駅
- 駐車場はありません
松原八幡神社の氏子たちにとっては、正月よりもお盆よりも重要なのが灘のけんか祭りの日で、この日のために1年間頑張っているようなもので、灘のけんか祭りは終わるとすぐに次の年の祭りが始まると言われるほど、氏子たちの強い意気込みによって支えられています。
関係者以外の私たちから見れば、あんなに高価な御輿をバキバキと躊躇なく壊してしまうのはすごくもったいないような気がするのですが、地元の人にとってはそこがいいんでしょうし、私たちも普段はまず見られないことを見られるのが楽しいんですね。
『死ぬまでに 一度は見ておけ 灘まつり』と言われるほど見応えのあるお祭りなんですけど、参加している人たちにとっては「見るだけで何が面白いの」という感じだそうです。
まさに命がけと言っていいようなお祭りですけど、部外者は怪我をしないよう遠巻きに見ている方が無難なようですね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。