暑かった夏が終わって秋になると日本各地で秋祭りが行われます。
秋祭りはたいていはお米を無事に収穫することができたことに対する感謝祭で、神社が主催するものが多いのですが、最近では商工会議所が主催する町おこしのためのお祭りも増えてきました。
東海道の最初の宿場町として栄えた品川で開催される品川宿場祭りもそのひとつでしょう。
今回は初開催が1990年とまだ歴史は浅いものの、参加者が江戸時代の衣装に身を包んで練り歩くパレードが人気の品川宿場祭りの日程やスケジュールなどについてご紹介します。
品川宿場祭り2018 開催情報
品川宿場祭り2018
- 開催日:2018年9月29日(土)~30日(日)
- 開催時間:29日11:00~20:00 / 30日11:00~18:00(おいらん道中は9月29日の16時から19時ころまで)
- 開催場所:旧東海道北品川の八つ山から南品川の青物横丁まで約2km
- 最寄り駅:京浜急行 北品川駅・新馬場駅・青物横丁駅より徒歩すぐ
- 問合せ先:品川宿交流館 10:00~16:00(月曜休)
- 電話:03-3472-4772
※品川宿場祭りでは駐車場は用意されず、また周辺道路が毎年かなり渋滞しますので公共交通機関を利用しましょう。
どうしても車で、という方は下記の地図を参考にして早めに駐車スペースを確保しましょう。
ホテル村はどこ?
ニューオータニイン東京や東京マリオットホテル、第一ホテル東京シーフォートなどの有名ホテルが屋台を出しているのがホテル村で、高級ホテルの味を手軽な値段で楽しめます。
ホテル村は聖蹟公園の南の北浜公園のところで開催されます。
人気のメニューはすぐに売り切れになってしまいますので、早めに行くようにしましょう。
30日午前11時からの開催です。
おいらん道中
品川宿場祭りの最大の見どころは、初日の29日に行われるおいらん道中です。
おいらん(花魁)は一般公募で5人の女性が選ばれるんですけど、昨年は初めて外国の女性が1名選ばれました。
おいらんとは吉原の遊郭で店のナンバーワンとも言える位の高い遊女のことで、京や大阪では太夫(たゆう)と呼ばれてました。
今の時代ではそういった職業の女性の地位は低く見られていますが、おいらんは客よりも地位は高く、庶民には高嶺の花だったんです。
そのおいらんが豪華な衣装で着飾り、おいらんの付け人で遊女になる修行をしている童女の禿(かむろ)と、禿が成長した新造(しんぞう)を従えて静々と歩く姿を見ていると、江戸時代に迷い込んだかのように感じます。
おいらんに選ばれる競争率は6倍だそうです。
しかも何と50,000円の参加費が必要で、9月も終わりとはいえ、天気が良ければまだ暑い時期にカツラと衣装で30kgもの重装備を身につけて何時間も歩くのは大変なことでしょう。
決して安くはない参加費を支払ってでもおいらん役をすることが一生の思い出になるんでしょうね。
品川宿場祭り スケジュール
9月29日の大きなイベントはおいらん道中だけですが、次の日の日曜日にも品川宿場祭りではいろんなイベントが用意されています。
昨年の例ですとスケジュールの一部ですが
- 10:00~ 参道縁日(両日とも)品川神社参道
- 11:00~ 本通り名物模擬店
- 12:00~ 江戸風俗行列と交通安全パレード 東海道八つ山口スタート
- 13:00~ 火渡り荒行 品川寺
- 12:30/15:30 森重流砲術鉄砲隊演武 荏原神社鎮守橋
- 随時 ストリートパフォーマンス フリーマーケット
などなど楽しい催しがたくさん用意されています。
江戸風俗行列には希望者が参加することもできます。(詳細は品川宿場祭り実行委員会事務局 03-5463-1297まで問い合わせてください。)
衣装も小物も本格的で、昨年の行列参加者はおよそ1,000人。
時代劇に登場する役者さんのように完成度が高いコスプレで街道をパレードするのは楽しいでしょうね。
やみつきになって毎年参加している人もたくさんいますよ。
もうひとつ私が注目しているのが火渡り荒行です。
煮えたぎる熱湯を頭にかけ、真っ赤に燃えた炭の上の燃える薪の上を裸足で走り抜ける荒行で、ダチョウ倶楽部も真っ青の熱い修行です。
見たところ山伏の格好をした普通のおじさんのような人が簡単にやってしまいますが、これって熱くないやり方があるんでしょうか?
もしそんな方法があるなら私もやってみたいんですけどね。
品川宿場祭りが行われる界隈には北品川本通商店会や京急新馬場商店街振興組合などたくさんの商店会が存在します。
それらの商店会がしながわ宿場まつりの開催中、趣向を凝らしたいろんなイベントを開催します。
今までの一例を紹介しますと
- やさい詰め放題
- 秩父物産直売
- 冷たい飲み物サービス
- ホテル美食競演
- ミニSL
- 辻落語
- はしご車・ポンプ車の乗車体験
- 昔のおもちゃの手作り
などなど、大人も子供も楽しめるイベントがいっぱいで、何処に行ってもたいてい何かやっているという状況です。
また、聖蹟公園ではバンド演奏や歌舞伎などのライブも楽しめますよ。
まとめ
品川宿場祭り
- 2019年の開催は9月29日(土)~30日(日)
- ホテル村は北浜公園で開催
- おいらん道中が一番の見どころ
- おいらん道中と江戸風俗行列は参加もできる
- イベントが多い
品川宿場祭りはそれほど歴史のあるお祭りではありませんが、昨年の人出はおよそ10万人と大変な人気のお祭りへと成長しました。
それはこのお祭りが見るだけのお祭りではなく、参加することができるお祭りだからでしょう。
江戸風俗行列にはリストにある自分が演じたい役柄を選び、コスチュームを着て参加することができます。
自分の友人や知人が江戸風俗行列に参加していれば、誰でも見に行きますよね。
あなたももし日頃のウサを晴らしたくなったり、新しい友人を見つけたいと思ったときには品川宿場祭りに参加してみてはどうですか。
きっと楽しい思い出になると思いますよ。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。