日本人って温泉好きですよね。
特に寒い冬には温泉の暖かさはたまりません。
かくいう私も温泉は大好きで、どこかに遊びに行くときは
まず近くに温泉があるかどうかを調べます。
これまでたくさんの温泉に行ってきたんですけど
入浴後、いつまでも身体がポカポカ温かい温泉や
肌がつるつるした感じになる温泉など、いろんな温泉がありました。
温泉に行くと、必ずその温泉の詳細が書かれたものが掲示されてますが
そんなものはほとんど見ずに入りますね。
でも、その温泉の種類や効能を知っていれば
より一層温泉に行く楽しみが増えると思います。
そこで、温泉の効能が温泉の種類によってどう違うのか調べてみました。
これをチェックすれば、温泉に行くのがもっと楽しくなるかもしれませんよ。
温泉の種類
温泉は1kg中に溶けている物質によって
いくつかの種類に分かれています。
下に温泉の種類をまとめました。
温泉の種類 | 詳細 |
単純温泉 (単純泉) | 温泉水1kg中に溶けている成分が 1000mg未満のもの。 |
二酸化炭素泉 (単純炭酸泉) | 温泉水1kg中に遊離炭酸が 1000mg以上溶けているもの。 炭酸ガスが溶けているので お湯に入ると肌に泡がつきます。 日本には少ないんですが、よく温まるのが特徴です。 |
塩化物泉 (食塩泉) | 日本で一番多い温泉。 肌についた塩が発汗を抑えるため 高い保温効果が期待できます。 |
炭酸水素塩泉 (重炭酸土類泉) (重曹泉) | 成分に肌を浄化する働きがあり 「美肌の湯」と言われているのがコレ。 保湿作用はありません。 |
硫酸塩泉 | 血液に酸素を送り込む作用がある 硫酸塩が含まれています。 カルシウムを含む石膏泉 ナトリウムを含む芒硝泉 マグネシウムを含む正苦味泉があります。 |
含鉄泉 | 湧き出したときは無色透明ですが 空気に触れると酸化して茶褐色になります。 鉄分を多く含みます。 |
含アルミニウム泉 | アルミニウムイオンを含み 強い殺菌力があります。 |
硫黄泉 (硫化水素泉) | 独特のイオウ臭があります。 硫化水素は有害なので換気が必要です。 「湯の花」ができるのがこの硫黄泉です。 |
酸性泉 | 酸性度が強い温泉です。 強い殺菌力がありますが 肌の弱い人には危険です。 |
放射能泉 (ラドン温泉) (ラジウム温泉) | ごく微量の放射能を含んだ温泉です。 微量の放射能は身体にいいとされています。 |
温泉の効能
温泉の種類ごとの効能は次のようになっています。
温泉の種類 | 効能 | 注意事項 |
単純温泉 (単純泉) | 含有成分が少ないため、誰でも利用できる。 手術後の回復期の療養、病後の静養などに おすすめ。 | 特に無し。 |
二酸化炭素泉 (単純炭酸泉) | 代謝アップ。 血圧低下。 飲用により消化器官を助ける。 | 下痢のときは飲んではいけません。 |
塩化物泉 (食塩泉) | 関節痛、捻挫、打撲、冷え性 月経不順、慢性婦人病など。 | 塩分が高いので 高血圧症、腎臓病、 心臓病の方は要注意です。 |
炭酸水素塩泉 (重炭酸土類泉) (重曹泉) | 切り傷、美肌などに良い。 | 入浴後は保湿剤でケアを。 |
硫酸塩泉 | 外傷、痛風、神経痛など。 | 下痢のときは飲んではいけません。 |
含鉄泉 | 貧血、更年期障害、月経不順、痔 慢性消化器病など。 | 飲用もできますが多飲は禁止。 |
含アルミニウム泉 | 皮膚疾患、水虫、眼病など。 | 特に無し。 |
硫黄泉 (硫化水素泉) | 慢性婦人病、慢性皮膚病、高血圧症、 動脈硬化症、切り傷、糖尿病など | 皮膚や粘膜の弱い人 光線過敏症の人は注意が必要。 下痢のときは飲めません。 |
酸性泉 | 慢性皮膚病、慢性消化器病(飲用)、 | 高齢者で皮膚乾燥症の人は要注意。 下痢のときは飲んではいけません。 |
放射能泉 (ラドン温泉) (ラジウム温泉) | 動脈硬化症、胆石症、慢性婦人病など。 | 特に無し。 |
上に紹介した効能のほかにも
肩こり、関節痛、冷え性、疲労回復など
一般的な適応症もあります。
また、注意事項が「特に無し」となっている場合でも
一般的忌避症のときは利用してはいけません。
一般的忌避症とは、急性疾患、悪性腫瘍、重い心臓病、
呼吸不全、腎不全、妊娠の初期と末期、出血性の疾患、
活動性の結核、病勢進行中の疾患のことを言います。
温泉にも法律が適用されている
「温泉法」っていう法律があることをご存知でしたか?
温泉はその温泉法によって定義されているんです。
私は初耳でした。
温泉法によると、温泉とは
「源泉の温度が25℃以上」あるか
「水素イオンなど19の特定成分のうち
ひとつ以上が規定値に達していること」だそうです。
だから、水温が低くても特性成分のひとつが
規定以上含まれていれば温泉と名乗っていいわけです。
これまでは地下から湧き出す水が
暖かかったら温泉、冷たかったら冷泉と思っていましたが
そうではなかったんですね。
まとめ
・温泉は「温泉法」によって定義されている。
・温泉は含まれている成分によって多くの種類があり、特有の適応症もいろいろある。
・どの温泉にも一般的適応症がある。
・温泉には忌避症もあるので注意が必要。
温泉にこんなに種類があるとは意外でしたね。
それとともにいろんな適応症があることも驚きでした。
温泉につかるとすごくリラックスでき
心身が健康になるのが実感できます。
山の中の露天風呂なんか最高ですね!
神様は粋なものを用意してくれたものです。
温泉施設には「温泉分析書」が掲示されています。
今度温泉に行ったら、温泉分析書をチェックして
一緒に行った人にウンチクを喋ってみれば
尊敬されるかもしれませんね。
それとも、「うるさいヤツ!」と思われるだけでしょうか?
最後まで読んでいただき、どうもありがとうございました。