
博多のお祭りといえばゴールデンウィークに開催される博多どんたくがありますが、夏には博多どんたくよりも多くのお客さんが訪れる博多祇園山笠が開催されます。
博多祇園山笠の開催期間は15日間もあるので、いつ見に行ったらいいのか迷ってしまいますね。
今回は博多祇園山笠2019の開催情報や一番の見所の情報などをご紹介します。
博多祇園山笠2019開催情報
開催日:2019年7月1日(月)~7月15日(月・海の日)
開催場所:櫛田神社及びその周辺
アクセス:JR博多駅より徒歩約15分(1.1km)
問合せ先:博多祇園山笠振興会(福岡市博多区上川端町1-41 博多総鎮守 櫛田神社内)
電話:092-291-2951
博多祇園山笠 一番の見どころは?
博多祇園山笠の見どころは、京都祇園祭の山鉾や高山祭りの屋台行事などとともに「山・鉾・屋台行事」としてユネスコの世界文化遺産に登録されている山笠です。
山笠には舁き山(かきやま)と言われる舁く(かつぐこと)ための山笠と、飾り山と言われる見せるための山笠があります。
そして、7つある舁き山すべてが見られるのが博多祇園山笠のクライマックスである追い山で、最大の見どころです。
そのほかの行事は追い山のための事前準備のようなもの。
追い山を見なければ何のために行ったのかわからないくらいです。
追い山とは実際に舁き山が追いかけっこをするわけではなく、山留めと呼ばれるスタート地点から7つの舁き山が順番にスタートし、櫛田神社に入ってゴールに到着するまでの時間を競うタイムレースです。
(山留めの場所は年によって違います。)
舁き山の重量は約1トンで舁き手は二十数人の男衆なので、一人にかかる重さは40キロ程度です。
交代するとはいえ、その重さを担いで約5キロの距離を30分ほどで駆け抜けるのですからめちゃくちゃ速いですね。
きっとアドレナリン出まくりなんでしょう。
追い山が始まるのは最終日の7月15日の午前4時59分からで、7つの舁き山すべてが走り終えるのは午前6時ころです。
まだ暗いうちから空がだんだんと白みはじめるころにそこにいる、って何だかワクワクしませんか。
舁き山から元気ももらえそうですしね。
追い山以外の見どころは?
◆飾り山
博多祇園山笠では飾り山という見せるための山が展示されます。
高さは10メートルもあり、それはもう絢爛豪華そのもの。
かっては舁き山と飾り山の区別はありませんでしたが、明治以降に電線が張り巡らされるようになって背の高い山は道を通れなくなり、背の低い山にして舁き山にしたというわけです。
飾り山は7月1日から14日まで福岡ヤフオクドームなど14箇所に設置され、そのほかに櫛田神社には翌年5月まで常時展示されます。
「上川端通」の飾り山は走る飾り山として知られていて、後述の集団山見せや櫛田入りに番外として参加します。
◆集団山見せ
7月13日午後3時半から7つの舁き山すべてが揃って博多区から中央区の福岡市役所を目指します。
舁き山をひと目見ようと沿道は人で埋め尽くされます。
集団山見せをいい場所で見ようとするなら開始前2時間から1時間半くらい前に行って場所を確保しないといけないでしょう。
今年は13日が土曜日ですから、さらに場所取り時間は早くなるかもしれません。
おすすめの見物スポットは?
櫛田神社
博多祇園山笠は櫛田神社の奉納神事なので、追い山で山留めをスタートした舁き山はまず櫛田神社に入ります。
これを櫛田入りと言い、追い山でのメインイベントです。
山留めから櫛田神社までは1分とかからず、舁き手の男衆も元気いっぱいなのでここが一番の見物スポットになります。
なので、櫛田神社には有料の桟敷席が設けられます。
- 料金:1枚6,000円(一人一枚限り)
- 発売場所:楠田神社・社務所
- 発売時期:6月26日午前9時
- 発売枚数:300枚
電話やインターネットでは購入できず、櫛田神社に直接行かないといけません。
枚数が少ないために高倍率で、7月15日が土日に重なるとさらに希望者が増え、日曜日だった昨年は12分で完売したそうで、発売開始36時間前から並んだという人もいます。
今年の7月15日は海の日なので、昨年と同じように桟敷席を求めて多くの人がやってくるでしょう。
桟敷席のチケット入手は困難と思っておいたほうがいいでしょう。
なお、博多祇園山笠では追い山の予行練習ともいえる追い山ならしが7月12日に行われます。
追い山ならしは追い山より1キロほど距離が縮まりますがそれ以外は本番と同じで、この日も櫛田神社に桟敷席が用意されます。
発売時期と枚数は追い山のときと同じで、発売場所は櫛田神社の境内、料金は1枚3,000円、一人二枚まで購入することができます。
こちらもかなりの競争率ですよ。
それ以外の見物スポット
◆それでも櫛田神社
櫛田神社での桟敷席券の入手は難しいのですが、桟敷席以外でも見ることはできます。
また、追い山や追い山ならし以外でも櫛田神社で舁き山を見ることができます。
博多祇園山笠は博多の街をいくつかの地域に区切った「流れ(ながれ)」ごとに舁き山を持っています。
そして、舁き山が自分の地域の外に出ていったり、他地域の舁き山を招き入れたりするのが他流舁きというものが行われます。
他流舁きの日時は7月11日午後3時ころから夕方にかけてです。
他流舁きのときに櫛田神社に入って追い山の櫛田入りの練習をする舁き山もあり、このときも櫛田神社で舁き山を見る絶好の機会です。
練習といえど本番さながらの櫛田入りを見ることができますよ。
(すべての舁き山が他流舁きをするというわけでなく、櫛田入りの練習をする舁き山は3つくらいです。)
さらに集団山見せのあと櫛田入りの練習をする舁き山もありますので、7月13日もチャンスの日です。
◆東長寺前清道
舁き山が奉納のためにぐるっと方向を変えるために廻る道を清道(せいどう)といい、櫛田神社と東長寺前と承天寺前の3箇所にあります。
重い舁き山がゴツゴツと音を立てながら方向転換する様子は迫力ありますよ。
◆承天寺前清道
承天寺前の清道は幅員が狭く、スピードを落とさずに方向転換しなくてはいけないので舁き手のみなさんは必死です。
◆大博通り(県道43号線)
幅員が広く、比較的ゆったりと舁き山を見ることができます。
舁き山が走るときには「清水(きよいみず)」と呼ぶ水をかけられます。
それもちょっとやそっとの量ではありません。
ですから見物するときにはカッパを着用するなど、濡れてもいい格好をしておきましょう。
デジカメやスマホで写真撮影をするときには十分に注意しましょう。
終わりに
博多祇園山笠は期間全体で300万人、追い山の日だけでは100万人もの人が訪れると言われています。
それだけに人混みの中では思うように動けなくなるかもしれません。
見物に行かれる際には熱中症対策や日焼け予防、トイレ対策などをしっかりしてから行くようにしましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。