チャグチャグ馬コ2019の日程やルートは?歌詞の意味とは?

チャグチャグ馬コは岩手県に初夏の訪れを知らせるお祭りです。

名前だけなら聞いたこともある人がたくさんみえるかと思いますが、「馬コ」という名前の通りお馬さんが主人公のお祭りです。

今は農耕に牛や馬を使うことはなくなりましたが、かっては農家の重要な働き手であった馬の無病息災を願ったのがチャグチャグ馬コの起源とされています。

「チャグチャグ」というのは、馬につけられた装飾の鈴が馬が歩くたびに出す音が「チャグ、チャグ」と聞こえるからだそうで、この鈴の音は環境庁の「残したい日本の音風景100選」にも選ばれています。

滝沢市の鬼越蒼前神社(おにこしそうぜんじんじゃ)から盛岡八幡宮までの約15kmの道のりを、華やかな馬具で飾った100頭もの馬がチャグチャグという音とともに、およそ4時間かけて引き連れられて行進します。

今回は、チャグチャグ馬コ2019年の日程や馬コのルート、民謡「チャグチャグ馬コ」の歌詞の意味などをご紹介します。

 

チャグチャグ馬コ2019 開催情報

 

チャグチャグ馬コ2019

  • 開催日:2019年6月8日(土)
  • 行進時間:9:30~13:30
  • 行進コース:鬼越蒼前神社~青山町中央通商店会~材木町商店街~盛岡駅~桜山神社~市役所前~盛岡八幡宮
    (詳細は下記)
  • コースでは順に交通規制が敷かれます。
  • 問合せ先:チャグチャグ馬コ保存会(盛岡市役所内) TEL:019-651-4111

 

 

 

注意:鬼越蒼前神社に一般駐車場はありません

臨時駐車場

  • 滝沢市役所
  • 滝沢総合公園駐車場
  • 滝沢市立鵜飼小学校(雨天使用不可)

    臨時駐車場から鬼越蒼前神社への無料シャトルバスあり

 

盛岡駅から鬼越蒼前神社への無料シャトルバスも、6:40始発で約10分間隔で8:50まで運行されます。(逆コースの復路無料シャトルバスは9:50から順次発車します。)

 

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チャグチャグ馬コ ルート

チャグチャグ馬コの主役は豪華で色鮮やかな装束を身に着けたお馬さんたちです。

そんなお馬さんが100頭、500mもの長さの行進を作ってパッカパッカと蹄鉄の音を響かせて歩く姿は見ていて心が和みます。

そのお馬さんたちの今年の行進ルートは次のようになっています。

 

時間場所
 9;30鬼越蒼前神社
10:05滝沢市役所前
10:35滝沢ニュータウン南側交差点
10:50盛岡少年院
11:10青山町中央通商店会(着)
11:30青山町中央通商店会(発)
11:55天昌寺交差点
12:10館坂交差点
12:20夕顔瀬橋
12:25材木町交差点(着)
12:45材木町交差点(発)
12:50旭橋
12:55盛岡駅
13:00開運橋
13:05大通り三丁目
13:15大通り一丁目
13:20櫻山神社
13:25県庁・市役所前
13:30中津川・中の橋
13:35もりおか啄木・賢治青春館
13:40八幡町
13:45盛岡八幡宮

(今年の行進ルート図はコチラ 渋滞予想時間も記載されています。) 

 

チャグチャグ馬コ 見物ポイント

チャグチャグ馬コは行進ルートすべてが見物ポイントなんですが、馬コは農耕馬なのでやはり農村の道を歩くところが一番風情があってしっくりきますね。

あと、馬コたちが鬼越蒼前神社に鳥居をくぐって参拝するところも、おごそかな雰囲気とそんなことには無頓着な馬コたちの表情が対照的で面白いですよ。

また、鬼越蒼前神社は岩手山をバックに馬コたちと写真を撮る絶好の撮影ポイントにもなっています。

 

↓ ↓農村の道を歩く馬コたち

 

↓ ↓鬼越蒼前神社の鳥居をくぐる馬コたち

 

馬コに乗ったそろいの着物と編み笠の子供も可愛いですね。

 

チャグチャグ馬コの関連イベントとして、チャグチャグ馬コ手踊りや盛岡さんさ踊りパレードが大通りで実施されます。こちらも見逃せない郷土芸能ですよ。

開催日時:2019年6月8日(土)11:45~12:45(予定)

開催場所:大通商店街(大通三丁目・金属工業会館→サンビル方面)

 

チャグチャグ馬コでは馬コと触れ合えるチャンスもあります。

  • 鬼越蒼前神社:9:30~
  • 盛岡駅滝の広場:9:30~
  • 中の橋下流河川敷:9:30~
  • 青山町中央通商店会(馬コの休憩場所):10:55~11:15
  • 材木町商店街(馬コの休憩場所):12:10~12:30
  • 盛岡八幡宮:13:30~

でも、馬はたいへん臆病な動物なので、馬には背後から近づかないよう注意し、急な動作やフラッシュなどで馬を驚かせないように気をつけましょう。

 

民謡・チャグチャグ馬コの歌詞の意味

チャグチャグ馬コの歴史は江戸時代初期と見られていますが、民謡の「チャグチャグ馬コ」ができたのはそんなに古くなく、1970年の岩手国体のために作られました。

あまり意味が分からない民謡はずっと昔から歌い継がれてきたものと思ってましたが意外でしたね。

 

 

「チャグチャグ馬コ」の歌詞は4番までありますが、ここではその歌詞の意味をご紹介します。

まずは歌詞から。

馬コ嬉しか 岩手山(おやま)へ詣ろ

金の轡に 染手綱

「チャグチャグ馬コがもの言うた

 ジャジャも居ねから お入(へ)れんせ」

去年祭に 見染めて染めて

今年ゃ背中の 子と踊る

「チャグチャグ馬コがもの言うた

 ジャジャも居ねから お入(へ)れんせ」

おらが馬コは 三国一よ

嫁コしゃんと曳け 人が見る

「チャグチャグ馬コがもの言うた

 ジャジャも居ねから お入(へ)れんせ」

皐月柳の 北上川へ

鈴コチャグチャグ 音がひびく

 

続いてその意味です。

馬がうれしくて岩手山にお参りに行った

金色のくつわに染められた手綱

「チャグチャグ馬コが言った

 ババ(母親)もいないから家に入ってね」

去年のお祭りで一目惚れ

今年は背中の子供と一緒に踊る

「チャグチャグ馬コが言った

 ババ(母親)もいないから家に入ってね」

俺の馬は世界一

嫁さん、しっかり馬を曳け、人が見てるよ

「チャグチャグ馬コが言った

 ババ(母親)もいないから家に入ってね」

五月の柳がそよぐ最上川へ

鈴の音がチャグチャグと響き渡るよ

 

ざっとこんな意味のようなんですけど、「ババがいないから家に入ってね」という歌詞はちょっと意味深ですね。

こんな小さな子供が唄っていいんでしょうか?(笑)

 

最後に

チャグチャグ馬コはお馬さんが主役のお祭りなので、大きな山車が走り回ったりするという勇壮さはありませんが、その分のんびりした田舎の風情を味わうことができる、ゆったりと見られるお祭りです。

忙しい現代人がどこかに置き忘れてしまった郷愁のような何かを、チャグチャグ馬コで思い出してみませんか?

 

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。