本の内容をバッチリ記憶する3つの方法!身につく読書術とは?

本を読むのが好きだけど、内容をすぐ忘れてしまうという人も多いんではないでしょうか。

ここでは、そんな方たちのために本の内容をきちんと記憶できる読書の仕方をご紹介します。

私も実践してみて効果があった方法なので、きっと役に立つと思いますよ。

 

 

 

本の内容を記憶する読書術

読書術といってもそんなに大げさなものではありませんので気楽に試してみてください。

人が何かのことがらを覚えているのは、強烈に印象に残ったことや何度も目にしたこと、誰かに話したことではないでしょうか。

つまり何かを覚えるには

  • 印象
  • 反復
  • 誰かに話す

この三つがカギになるのだと思います。

 

印象づける

あなたにとってショッキングな出来事や、とてもうれしかった出来事などは割と細部まで覚えていますよね。

私も40年くらい前に見た重大な交通事故の現場の状況は今だにはっきりと思い出せます。

そしてそれは視覚情報として記憶されています。

つまり、視覚情報は記憶されやすいのです。

 

本の内容を覚えるには、この印象深い視覚情報を利用するのが一つの方法です。

本を読んでいて重要だと思う部分があったらその内容を視覚化し、イメージとして思い浮かべるわけです。

そのイメージも、交通事故の現場のように日常とかけ離れたものにすればするほど印象に残ります。

 

 

例えば、真言密教の開祖である空海に関する本を読んでいると必ず出てくるのが、決壊した日本最大のため池である満濃池(まんのういけ)を改修した話です。

ため池を改修したという事実は覚えられるんですけど、池の名前は地元の人でなければなかなか覚えにくいですね。

そこで、この満濃池という名称を覚えるために「空海が鵜匠になって池に浮かべた船の上から(一)万の鵜を操っている」姿を思い浮かべます。

通常の鵜匠が操る鵜の数は最大でも12匹なので、一万匹なんて荒唐無稽の話ですし、鵜匠になった空海もかなり現実離れしていてそのイメージは印象に残ります。

「満濃」と「万の鵜」、漢字こそ違いますが、発音は同じですからこれで覚えられます。

 

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反復

本を一度読んだだけでほとんどの内容を頭に入れられる人なんて、よほどIQが高い人でないと無理でしょう。

掛け算の九九も、英語のアルファベットも何度も反復して声に出して覚えましたね。

読書も同じことで、何度も反復して読むことで内容が少しづつ記憶されます。

ただ、何度もだらだらと読むのではなかなか頭に入りません。

  • 一回目 流し読みでいいのでさらりと読む
  • 二回目 ポイントとなるところにマーカーなどでチェックをしながら読む
  • 三回目 マーカーでチェックしたところを重点的に読む

これだけでかなり書かれていたことが頭に入ります。

 

 

読んだ本は買取業者に売ってしまうとか、本を汚したくないという人は本にチェックするのではなくて、別にノートを用意して重点項目を書き出しておくといいと思います。

 

また、二回目あたりからある程度読み進めたら一旦読むのを止めて、今読んだところにはどんなことが書かれてあったのかを思い出すのも反復になります。

これって意外に効果あるんですよ。

 

誰かに話す

本で読んだ内容を誰かに話すのも記憶の定着に役立ちます。

本の内容を誰かに話すには書かれていたことを頭の中で一度整理しなくてはいけなくて、そのためには内容を思い出すことが必要になります。

この「思い出す」という行為が忘れないために効果的なんです。

これも一種の反復になるのだと思うんですけどただの反復と違い、そこに話し相手が存在することで印象がさらに強いものになります。

 

 

話す相手がいなかったり、話しにくい内容だったりしたら、誰かに話している様子を頭の中でイメージするだけでもOKです。

本を読んでいる途中でも、話の内容を整理して親しい友人なんかに話しているところをイメージしてください。

きっとただ漫然と読んでいるときより内容がよく覚えられますよ。

 

人はなぜ忘れるのか

読んだ本の内容を一度で全部記憶できれば素晴らしいですよね。

でも、人は一日に60万もの情報に触れているということを聞いたことがあります。

こんなに多くのことを記憶していたら頭がパンクしてしまいます。

そうならないように、人は受け取った情報の種々選択を睡眠中に行っているそうです。

(参考:夢には心理って関係してるの?何度も似た悪夢を見るのは何故?

そしてドイツの心理学者であるエビングハウスの忘却曲線によれば、人は前日に受け取った情報の74%を忘れているとのことです。

 

(出典:https://trinity.jp/118843/)

脳の記憶領域は意外に少なく、覚えていることよりも忘れたことのほうがずっとずっと多いんですね。

それだから人は生きていけるのでしょうけど、「人は忘れる生き物である」とはよく言ったものです。

 

終わりに

高校時代にあれほど使った二次方程式の解の公式も、まったく忘れてしまったのは卒業してから一度も反復してなかったからなんですね。

今こうやって公式を見てみると思い出せました。

どうも人の脳は情報を「削除してはいけないもの」「削除してもいいがアクセスできるようにしておくもの」「削除すべきもの」の三段階に分けているような気がします。

少ない脳の記憶領域に読んだ本の内容を残しておけるよう、「印象づけ」「反復し」「誰かに話す」ことを活用してみてはどうでしょう。

きっと内容をよく覚えていられると思いますよ。

 

 

最後まで読んでいただき、どうもありがとうございました。