日本人プレイヤーが多く活躍してテレビでも試合がライブで放送され、アメリカ大リーグのファンになった方も多いことでしょう。
私もその一人なんですが、日本人プレイヤーが活躍するといいなと思ってテレビ観戦していて思うことは、大リーグってチーム数がやたら多いなということです。
アメリカでは野球はアメリカンフットボールに次ぐ人気のスポーツだし、人口も多いからチーム数が多いのは分かりますが、どのチームがどう戦うのかよく分かりません。
アメリカ大リーグのチーム数っていくつあるんでしょうか?
そして、優勝を決める仕組はどうなっているんでしょうか?
また、日本のプロ野球とどんなところが違うんでしょうか?
今回の記事でははそんなところをご紹介します。
大リーグのチーム数
大リーグのチーム数は全部で30あります。
大リーグはナ・リーグ(ナショナルリーグ)とア・リーグ(アメリカンリーグ)に15チームずつの30チームで構成されています(2017年現在)。
アメリカ大リーグと言うものの、カナダに本拠地を置くチームも1チームあります。
このチーム数は昔からずっとそうだったわけではなく、30チームに増えたのは1998年からです。
日本のプロ野球はセ・リーグ(セントラルリーグ)とパ・リーグ(パシフィックリーグ)に6チームずつの計12チームという簡単な構成です。
ところが大リーグではナ・リーグ、ア・リーグともにさらに東部地区、中地区、西部地区の三つに分かれ、各地区とも5チームが所蔵しています。
ここがちょっと日本と比べて複雑と感じるところですね。
ナ・リーグとア・リーグに所属しているチームは次の通りです(創設の古い順から)。
ナ・リーグ
東地区
アトランタ・ブレーブス(ATL)
フィラデルフィア・フィリーズ(PHI)
ニュヨーク・メッツ(NYM)
ワシントン・ナショナルズ(WSH)
マイアミ・マーリンズ(MIA)
中地区
シカゴ・カブス(CHC)
シンシナティ・レッズ(CIN)
ピッツバーグ・パイレーツ(PIT)
セントルイス・カージナルス(STL)
ミルウォーキー・ブルワーズ(MIL)
西地区
ロサンゼルス・ドジャース(LAD)
サンフランシスコ・ジャイアンツ(SF)
サンディエゴ・パドレス(SD)
コロラド・ロッキーズ(COL)
アリゾナ・ダイヤモンドバックス(ARI)
ア・リーグ
東地区
ボルチモア・オリオールズ(BAL)
ボストン・レッドソックス(BOS)
ニューヨーク・ヤンキース(NYY)
タンパベイ・レイズ(TB)
トロント・ブルージェイズ(TOR)
中地区
デトロイト・タイガース(DET)
シカゴ・ホワイトソックス(CWS)
クリーブランド・インディアンス(CLE)
ミネソタ・ツインズ(MIN)
カンザスシティ・ロイヤルズ(KC)
西地区
オークランド・アスレチックス(OAK)
テキサス・レンジャーズ(TEX)
ロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイム(LAA)
ヒューストン・アストロズ(HOU)
シアトル・マリナーズ(SEA)
上記のうちカナダに本拠地を置くのはア・リーグ東地区のトロント・ブルージェイズです。
優勝はどう決める?
そのシーズンのナンバーワンを決める場合、日本ならセ・リーグとパ・リーグの3位までがリーグ内プレーオフに進み、そこで勝ち残ったチームが7戦4勝制で日本シリーズを戦って優勝を決めます。
大リーグの場合にはチーム数が多く、同リーグ内が3つのブロックに分かれているためけっこう複雑で4ラウンドもあり、3ラウンドまででア・リーグ、ナ・リーグの代表を決め、4ラウンド目のワールドシリーズで優勝を決めます。
これをポストシーズンと言い、仮に全部の試合が行われるとすると43試合にもなり野球ファンにとって楽しみが増えますが、日本のプレーオフに慣れている私たちにとってはちょっとややこしいですね。
ポストシーズンの戦いは現在では次のようになっています(3ステージまではア・リーグ、ナ・リーグとも同じ)。
1.ワイルドカード(1戦のみ)
① 地区2位以下の勝率1位 vs 地区2位以下の勝率2位
2.ディビジョンシリーズ(5戦3勝制)
② ①の勝者 vs 地区1位中の勝率1位
③ 地区1位中の勝率2位 vs 地区1位中の勝率3位
3.リーグチャンピオンシップ(7戦4勝制)
④ ②の勝者 vs ③の勝者
4.ワールドシリーズ(7戦4勝制)
ア・リーグとナ・リーグの④の勝者同士が戦う
日本のプロ野球ならセ・リーグもパ・リーグも3位以内にいればプレーオフに出場できますが、大リーグの場合には地区内で2位にいても勝率が悪い1チームはポストシーズンに進出できないことになります。
日本のプロ野球と違うところ
日本のプロ野球と大リーグでは違うところがいくつかありますが、ここではそのうち主なものを挙げてみます。
試合数
- 日本のプロ野球:143試合
- 大リーグ:162試合
大リーグは日本のプロ野球に比べて20試合近くも多く開催されます。
大リーグの球場にはドーム球場が少なく雨天中止になってしまうこともあって、この試合数をこなすためにダブルヘッダーが行われることもたまにあります。
これを避けるために雨が降っていても天候が回復することが期待できれば2時間、3時間と試合開始を遅らせることもあります。
選手の負担を減らすためにこの試合数を減らそうという動きもあるようです。
引き分けがない
日本では延長戦は12回までで、それで決着がつかなければ引き分けとなります(日本シリーズは7戦までは15回、8戦以降は引き分けなし)。
ところが大リーグには引き分けがなく、決着がつくまで戦います。
日本ではあまり遅い時間まで試合をしていると、観客が帰る交通機関がなくなってしまうために配慮された延長12回制ですが、アメリカではほとんどの観客が車で球場まで来ているのでその心配がないからでしょう。
ボールの違い
プロ野球のボールの大きさは日米とも外周が22.9~23.5cm、重さが141.7~148.8gと規定されていますが、日本は小さいほう、大リーグは大きいほうの値を基準にしているため大リーグのボールは大きく、重いのです。
日本人ピッチャーが大リーグに挑戦するとき、最初に超えなければいけないハードルはこのボールの違いです。
終わりに
アメリカでは野球にしろアメリカンフットボールにしろ、チーム名の頭には都市名がついてますね。
地域をあげて応援するという点では実にいいことだと思います。
日本のプロ野球ではチーム名の頭は企業名であることがほとんどです。
日本もチーム名を変更して地域名を頭にもってきたらいいと思うんですけどどうなんでしょうか?
Jリーグはそうですしね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。