小暑2020年はいつ?小暑の意味や由来は?

梅雨明けが近くなってくると小暑(しょうしょ)という言葉を耳にすることがあります。

小暑ってあまり耳慣れない言葉なんですけど、よく聞く小寒とか大寒とかと同じように季節を表すものだとしたら、2018年の小暑はいつなんでしょう?

また、小暑ってどんな意味や由来を持っているんでしょうか?

小暑 2020年はいつ?

2020年の小暑は7月7日(火)です。

小暑は年によって7月6日、7日、8日になりますが、7日の場合が圧倒的に多く、七夕と同じ日なので影が薄くてあまり印象に残っていないのかもしれませんね。

(1年がキッチリ356日でない関係でたま~に違った日になることもあり、4年後の2024年の小暑は7月6日になります。)

梅雨明け間近のころで、この日になっても梅雨に入らないときには「梅雨入りなし」とされることもあります。

小暑の意味や由来は?

小暑というのは中国で使われていた二十四節気という季節を示す名称のうちのひとつで、漢字の通り「ちょっと暑いころ」という意味です。

そろそろ本格的な厚さがやってきますよという意味を持つ言わば季語のようなもので、それが日本にも伝わったというわけです。

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二十四節気とは?

それでは、二十四節気って何なの?てことですが、Wikipediaによると

二十四節気は1太陽年を日数あるいは太陽の黄道(こうどう)上の視位置によって24等分し、その分割点を含む日に季節を表す名称を付したもの。

とあります。 何のことかよく分かりませんので、私なりに解説してみます。

 

地球上のある場所を特定するには緯度と経度を使いますね。

地球は太陽の周りを回っていますが、そうはなくて逆に太陽が地球の周りを回っていると仮定したとき、太陽の位置を特定する緯度と経度に当たるものが黄緯(こうい)と黄経(こうけい)で、そのふたつをまとめて黄道と呼んでいます。

このうち二十四節気に使われるのが黄経で、春分のときを0度としてそこから15度ごとに区切って季節を表す名称をつけたのが二十四節気です。

分かりやすい画像を見つけたのでで貼り付けておきますね。

 

 

小暑というのはこの黄経が105度のときで、夏至のつぎの二十四節気に当たるわけです。

なぜこのようなものが使われるようになったかと言うと、それは中国の暦(こよみ)に関係していたんです。

かって中国では今のような太陽の動きを基にしたグレゴリオ暦ではなく、月の満ち欠けの周期を基準にして太陽の動きも考慮して調整する太陰太陽暦というものを使っていました。

月の満ち欠けの周期は29.5日なので、12ヶ月が354日となってしまうためにどこかで閏月(うるうつき)を入れて調整していました。

しかし、閏月を入れるまでは実際の季節と暦が狂いっぱなしになるので、二十四節気というものを定めて太陽の動きで季節を現していたんです。

(中国の二十四節気は2016年にユネスコの無形文化遺産に登録されました。)

 

二十四節気は中国が発祥なんですけど、日本も明治の初めまで太陽太陰暦を使っていたんですよ。

今から考えると不便だったと言うか、ややこしかったんじゃぁないかなと思いますね。

 

小暑は「太陽が黄経105度のところにあるとき」というだけでなく、次の二十四節気の直前の日、つまり大暑の前日までの期間を言うこともあります。

2020年の大暑は7月22日なので、7月7日から7月21日までが小暑の期間ということです。

例えば7月15日に「今は小暑だから・・・」という具合ですね。

 

また、暑中見舞いの手紙を出す(届かせる)のは小暑から立秋の前日までとも言われています。

(ほかにも幾つかの説はあります。→暑中見舞いの時期!2020年はいつからいつまで?マナーは?

 

二十四節気は二十四等分した太陽の位置が基準になっていますので、どの二十四節気にも半年後に対応する二十四節気が必ずあります。

小暑の半年後が小寒で、大暑の半年後が大寒というわけです。うまくできていますね。

終わりに

国立国会図書館に所蔵されている江戸時代に刊行された太玄斎(たいげんさい)著による「こよみ便覧」によると、小暑は「大暑来たれる前なれば也」とあります。

本格的な暑さがやってきますよということです。

国立国会図書館のこよみ便覧はデジタル処理されていてインターネットで見ることができますので、興味のあるかたはご覧になってはいかがですか。(http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2536637)

7月7日はどうしても七夕に関心が行ってしまいますが、たまにはこういった古い書物を読んでいにしえの時代を偲んで見るのもいいかもしれませんね。

もっとも私には何が書いてあるかほとんどわかりませんでしたけど・・・。

 

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。