寒いのが苦手な私は小寒とか寒の入りなんて言葉を聞くと、それだけでブルッときてしまいます。
大寒(だいかん)ともなればなおさらなんですけど、2019年の大寒はいつなんでしょうか。
また、日本にはいろんな行事食があるんですけど、大寒にも行事食ってあるんでしょうか?
今回は、大寒について調べました。
大寒2020年はいつ?
大寒は中国から伝わった季節を表す二十四節気のうちのひとつで、太陽の見かけ上の位置が春分の日を0度としたときに300度になるときの日をいいます。
(二十四節気についてはコチラ→二十四節気の一覧と意味や覚え方!雑節とどう違う?)
あるいは、大寒の日から次の二十四節気である立春(2月4日ころ)の前日までの期間を示すこともありますが、現在ではズバリその日を指すことが多いですね。
そして、2020年の大寒の日は1月20日になります。
大寒の日は1月20日のことが多いんですけど、地球が太陽の周りを回る周期がキッチリ365日ではないため、年によっては変わることもあります。
大寒とは文字通り一年で一番寒い頃ということで、実際に過去の最低気温記録日を調べてみると、東京都の最低気温ベスト10は次のようになっています。
- 1876年1月13日 -9.2℃
- 1885年1月14日 -9.1℃
- 1927年1月24日 -8.6℃
- 1876年1月12日 -8.6℃
- 1881年1月13日 -8.4℃
- 1918年1月9日 -8.2℃
- 1885年1月21日 -8.2℃
- 1922年1月22日 -8.1℃
- 1918年1月8日 -8.1℃
- 1889年1月20日 -8.1℃
(気象庁のデータより)
これを見る限り、大寒の期間中(大寒の日から立春の日の前日まで)に入っているのとそうでないのは半々くらいで、最低気温ベスト10はすべて1月ということになっています。
それにしてもずいぶん昔の日付ばかりで、最近の日付はありませんね。
これも都市化のせいなんでしょうか。
大寒の頃の食べ物は?
桃の節句(ひな祭り)にはちらし寿司を食べ、夏の土用にはうなぎを食べるというように、日本にはさまざまな行事食がありますが、二十四節気にはこれと言って行事食はありません。
しかし食べ物は旬を迎えたときに食べるのが一番美味しいですし、栄養価も高いものです。
今は年がら年中スーパーに行けばほとんどの食材を手に入れることができますが、大寒のころに本来の旬を迎える食材をご紹介します。
白菜
冬の料理の定番といえば鍋料理ですね。
そして、その鍋料理に欠かせないのが白菜です。
白菜の旬は12月から2月にかけてで、1~2回霜に当たると甘みが増して美味しくなります。
何度も霜に当たったり外気温が氷点下以下になると傷んでしまうので、上の部分をひもで結んで保温して痛むのを防ぎます。
大寒のころに出回っている白菜は、そんな農家の人たちの手間がかかっているんだということを思うと、しみじみと味わって食べないと申し訳ないようね気がしますね。
大根
大根も冬の料理のおでんの種としては定番です。
大根の旬も白菜と同じで12月から2月にかけてで、中までだしの味がしみた大根ってたまらないですね。
一年中スーパーに並んでいる大根ですが、温かいときの大根は辛味が強くなります。
春菊
冬なのに春菊って何故?と思われたんではないでしょうか。
菊は秋に花を咲かせるんですけど、同じキク科の春菊は春に花を咲かせるためにそう呼ばれています。
春菊も鍋料理の材料としてよく使われ、少し苦いところがクセになります。
春菊は根から引き抜かずに地上から少し上のところを切って収穫すると、またそこから成長して収穫できるようになるんですよ。
牛蒡(ごぼう)
牛蒡は身体の毒素を排出してくれるためにデトックス効果があると言われていますね。
血液がきれいになり、お肌の調子を整えたりむくみの解消に良いとされています。
また、食物繊維が豊富に含まれているので便秘解消の効果もあり、最近ではごぼう茶が注目を集めています。
牛蒡を調理するときに皮をむいてしまう人もいるかと思いますが、牛蒡の皮には栄養が豊富に含まれていて食物繊維もたっぷりなので、食べたりごぼう茶にするときには皮をむかないほうがいいですよ。
ただ、牛蒡の皮には土の中の菌が付着していることがありますので、口にするときには十分に天日干ししするか加熱殺菌するようにしましょう。
牛蒡の漬物など生で食べるときには皮はむいたほうがいいですよ。
牡蠣
牡蠣は冬の海産物の代表です。
海のミルクと言われるほどタンパク質が多く、ミネラルも豊富に含まれています。
特に亜鉛の含有量はどの食品よりも多いとされ、疲労回復、免疫力向上、美肌、動脈硬化、肝臓病に効果が期待されています。
生で良し、鍋で良し、フライで良しといろんな食べ方ができる牡蠣は寒い時期の食材の王者ではないでしょうか。
牡蠣のバター焼きもいいですね。
(岩牡蠣の旬は夏です。)
ブリ
体が大きくなるにつれて呼び方が変わる出世魚で、最終の呼び名がブリです。
そして、ブリにもっとも脂が乗るのがまさに大寒のころです。
ブリもお刺身や照り焼き、ブリしゃぶなどいろんな調理法で味わうことができます。
なかでも、同じ頃に旬を迎える大根と一緒に煮たブリ大根はこの頃ならではのご馳走です。
そのほかにも野菜では小松菜、野沢菜、れんこんなど、魚介類ではあんこう、かに、ふぐなど大寒の頃に旬を迎える食材はたくさんあります。
どれも鍋に入れたくなる食材ばかりですね。
おでんには必ず入っている卵も、大寒の日に生んだ卵は大寒卵といって重宝されます。
鶏は寒くなると産卵数が減り、一つの卵に栄養が凝縮されているので一番寒い大寒に生んだ卵はことさら良いとされるようになったんです。
また大寒の頃は水温が低く雑菌が少ないため、この頃の水を使って作るお酒や味噌を特に寒仕込みといいます。
気温が低いためにゆっくりと発酵し美味しく仕上がりますが、口に入れることができるのは大寒よりずっと後になります。
終わりに
大寒の頃の厳しい寒さって本当にイヤですね。
手足の指先の間隔がなくなってしまい、光熱費も上がります。
美味しいものがたくさんあるのは嬉しいんですけど、ついつい食べすぎて冬太りしてしまうなんてことも。
寒いときは代謝が上がるのでたくさん食べなきゃいけないんですが、美味しいものがありすぎです。
悩ましいことですね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。