私のような年齢になってくると、身体のあちこちに経年劣化が現れてきますね~。
日本人の死因の第一位はがんなんですけど、がんに匹敵するくらいの割合なのが心疾患と脳血管疾患を合わせた心血管疾患で、血管の老化によって重篤な病気が引き起こされることもあるんですよ。
血管系の疾患を予防するには、血管の老化を防ぎ強くすることが重要になってきます。
今回は、血管を強くしてくれる食べ物と、水煮缶が血管に良いと言われている理由をご紹介します。
血管を強くする食べ物
玉ねぎ
玉ねぎが血液をサラサラにしてくれる、ということは今では多くの人が知っていますね。
血液に良いということは、血管にも良いということです。
玉ねぎが血液や血管に良いと言われているのは、アリシンという成分の働きによります。
アリシンとは?
アリシンは強い匂いを持った硫黄化合物の一種で、生の食材に含まれているアイリンという物質が切ったり、つぶしたり、加熱したりすることで作られます。
アリシンには血液が凝固するのを遅らせる働きがあり、血液をサラサラにするのに役立つと言われています。
また、アリシンには悪玉コレステロールを減らす働きがあり、動脈硬化の予防にも効果が期待されています。
アリシンは疲労回復に役立つビタミンB1と結びついて体内に長く血液中に留まらせるので、長時間に渡ってビタミンB1の効果を持続させる効果があります。
そのほかにも、アリシンのもつ抗酸化作用によって血管の老化防止にも効果があるとされています。
玉ねぎを毎日食べるのはちょっと大変ですね。
そんなときには、時間があるときに最近話題の玉ねぎ氷を作っておくこともいいかもしれませんよ。
毎日のお味噌汁や煮物にポンと入れるだけで手軽にアリシンが摂れますからね。
大豆製品
大豆には悪玉コレステロールの減少に効果があるとされる良質なタンパク質や、抗酸化作用があるポリフェノールの一種の大豆サポニンや大豆レシチンを多く含み、老化防止に役立つと考えられています。
大豆製品のなかでも特におすすめなのが納豆です。
納豆に含まれるナットウキナーゼという成分には血栓を溶かす働きがあり、さらに血栓を溶けにくくする物資を阻害する働きがあることも分かっています。
このことから、納豆には血管と血液を良好な状態に保つという効果が期待されています。
納豆なら毎日でも食べられますよね。
でも、食べ過ぎには注意しましょう。
黒酢
しばらく前から健康食品として知られるようになった黒酢。
黒酢に含まれるクエン酸は疲労回復物質として有名ですが、クエン酸にはそれだけでなく血小板の結合を防ぎ、中性脂肪の燃えカスを減少させる働きがあります。
つまり、血液がドロドロになるのを防いでくれるということです。
トマト
トマトが赤いのは、含まれているリコピンという成分のせいです。
リコピンには強い抗酸化作用があります。
「酸化=老化」ということなので、リコピンの抗酸化作用で血管も若返ってしなやかになると言われています。
青みがかったトマトよりも赤く熟しているトマトの方がリコピンは多く、トマトよりもミニトマトの方がリコピンが多く含まれています。
青魚
青魚の健康成分と言えば、EPAとDHAですね。
EPAはエイコサペンタエン酸、DHAはドコサヘキサエン酸のことです。
どちらもオメガ3系不飽和脂肪酸という栄養素で、EPAには中性脂肪を減少させ、赤血球を柔らかくする働きがあり、DHAには血管の老化を予防する働きがあるとされています。
また、DHAは脳の栄養素と呼ばれていて、記憶力や学習能力に関わっている海馬に多く存在していて、研究によるとDHAを摂取したほうが記憶力やIQが高くなったという報告もあります。
なお、EPAやDHAは赤みの部分には余り含まれていなくて、脂がのった部分に多く含まれています。
水煮缶が身体に良い訳
数年前から水煮缶が身体に良いと人気を集めていますが、その理由はもうお分かりですね。
今回ご紹介した食べ物のうち、玉ねぎと黒酢は水煮缶になっていませんが、ほかの食べ物は水煮缶になっています。
つまり大豆、トマト、青魚の水煮缶は血管を強くしなやかにしてくれるので、血管系疾患のリスクを低減し、心筋梗塞や脳梗塞、狭心症などの予防に役立つというわけです。
ですから水煮缶のなかでも大豆、トマト、青魚、この三つの水煮缶が血管を強くする身体に良い水煮缶ということになります。
水煮缶は塩分も少なく、しかも一缶100円ちょっとで買えるのでヘルシーで経済的な食べ物です。
調理済みなので手間入らずで、薄味なので味付けもしやすくとても便利な水煮缶が血管の強化にいいなんて嬉しいですね。
血管を強くする食材は単体で食べるよりも、2つ、3つと食材を合わせて食べたほうが血管を強くする効果がより期待できます。
トマトと大豆の水煮缶を使ったミネストローネなんかいいですね。
ここで私がたまに作る、とても簡単にできるミネストローネの作り方をご紹介します。
- 豚と牛の合いびき肉(150g)を鍋で色が変わるまで炒める
- 鍋に一缶分のトマトと大豆(混合豆でも良い)を入れる
- ローリエの葉を1~2枚入れて煮る
- コショーと塩で味を整える
手間がかからず、寒い夜にもぴったりですよ。
終わりに
非常食というイメージがあって、メインの料理にはちょっと向かない感じがある水煮缶なんですけど、血管を強くしてくれるなんて非常にありがたい食べ物ですね。
低カロリー、低塩分で薄味なので味付けもしやすいし、しかも安い。
時期によってはスーパーの特売で「2個98円」なんてこともあります。
さらに、圧倒的な消費期限の長さ。
水煮缶は一石二鳥どころか、三鳥も四鳥もある食べ物です。
私も安いときにたくさん買ってストックしておくことにします。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。