日本各地にはいろんなお祭りがあって、名前を聞いただけでは何をしているお祭りなのか分からないものもたくさんありますね。
私が住んでいるところからそれほど遠くない岐阜県飛騨市古川町で行われるきつね火まつりもそのひとつではないでしょうか?
お稲荷さんの前にはきつねが置いてあるんですけど、そのきつねを祀ったりするのかなぁ?と思ってしまいますね。
今回はきつね火まつり2019の日程などの開催情報と、いったいどんなお祭りなのか、そしてきつね火まつりのスケジュールなどをご紹介します。
きつね火まつり2019の開催情報
きつね火まつり2019
- 開催日:2019年9月28日(土)
- 開催時間:12:00~21:00
- 開催場所:岐阜県飛騨市古川町殿町
- 問合せ先:きつね火まつり実行委員会事務局
- 電話:0577-74-1192
- 小雨決行
きつね火まつりとは?
一般にきつね火とは火の気のないところに松明のような灯りがついたり消えたりしながらいくつも現れる、妖怪じみたようないわゆる怪火のことですが、ここでは少し違います。
こういった特異なお祭りはその地方に伝わる民話を題材にしているものが多いんですが、御蔵稲荷神社の例祭であるきつね火まつりもそうです。
今から三百年ほど前、狐神の息子「貴央」の元へ朝霧の里に住む器量良しの娘「有希」が嫁入りしたときのことを元にしていて、きつね火まつりでは嫁入り行列と婚礼の儀がメインで行われるのです。
新郎新婦は全国から応募してきた人たちのなかから抽選で選ばれます。
新郎新婦も参列者もみんなきつねのメイクをしていて、見物の人もきつねメイクをしてもらえ、なかにはきつねの衣装で楽しんでいる人もいます。
ちょっとメルヘンチックなお嫁入りですね。
アクセスと駐車場
きつね火まつりへのアクセス
◆電車を利用する場合
きつね火まつりの花嫁行列が行われる殿町へはJR飛騨古川駅から徒歩5分ほどで着きます。
JR名古屋駅から「特急ワイドビューひだ」で約2時間半。(飛騨古川駅に停車しない便もあるので要注意です。)
JR岐阜駅からだと20分程度少し早く着きます。
JR富山駅からだと1時間15分ほどです。
◆車を利用する場合
◎東京から
- 中央自動車道・中津川ICで降り、R257で下呂へ、下呂からR41で高山⇒飛騨古川町まで約6時間。
- 東名高速道路・一宮JCTで東海北陸自動車道に入って飛騨清見ICで降り、卯の花街道を通って飛騨古川町まで約6時間。
◎大阪から
- 名神高速道路・一宮JCTで東海北陸自動車道に入って飛騨清見ICで降り、卯の花街道を通って飛騨古川町まで約4時間半。
きつね火まつりの駐車場
きつね火まつりの駐車場は市役所前駐車場と飛騨古川駅裏(若宮駐車場)が無料で使え、収容台数は両方で344台です。
飛騨古川駅周辺には駐車場があまりないので、ここだけの観光なら公共交通機関の利用をおすすめします。
きつね火まつりのスケジュール
きつね火まつりは午前11時から始まります。
嫁入り行列は18:30から始まり、それまでにもいろんなイベントが行われます。
きつね火まつりスケジュール(2018年)
- 12:00~21:00 あきんど村(まつり広場) 飛騨の美味が楽しめるグルメバザー
- 13:00 御蔵稲荷神社例祭 獅子舞奉納
- 14:00~14:45 お披露目行列 御蔵稲荷神社→まつり広場(まつり広場到着後だんごまき)
- 15:10~15:30 花嫁・花婿 瀬戸川散策
- 15:30~18:00 祝いの儀(於:まつり広場)
- 18:30~20:00 嫁入り行列
18:30 まつり広場出発
18:55 真宗寺で休憩
20:00 まつり広場到着 - 19:50~21:00 結びの儀 飛騨古川四神太鼓・三々九度・獅子舞
- 20:45~21:00 振る舞い酒
一番の見所は嫁入り行列ですね。
日もとっぷりと暮れた古川の街を、揺らめく松明の灯りの中を全員がにこにこ笑顔で進む嫁入り行列は神秘的ななかにも楽しい雰囲気に包まれます。
嫁入り行列に続く婚礼の儀も一見の価値ありです。
花嫁さんも一緒に踊る「夢の舞」と、長さ5メートル重さ80キロの大蛇を操る「蛇闘楽」が見る人を楽しませてくれます。
婚礼衣装を着ながら踊る花嫁さんも大変でしょうけどね。
きつね火まつりに参加するには?
きつね火まつり実行委員会ではまつりに参加する花嫁と花婿を募集しています。
結婚を予定しているカップルか、すでに入籍しているカップルならどなたでも応募できますが、参加できるのはたった一組だけです。
また前日にはリハーサルもあり、当日も終了するのは夜遅くなので遠くから参加する方は3日間が必要になります。
- 応募締切:令和元年7月26日(金)
- 応募方法:住所・氏名・年齢・連絡先を郵送、FAX、または電子メールで送付 (二人のスナップ写真と応募理由も送付)
- 応募先:〒509-4224 岐阜県飛騨市古川町殿畑8-17 飛騨市観光協会内 きつね火まつり実行委員会
- 電話:0577-74-1192
- FAX:0577-73-0099
- 電子メール:kitsunebi@hida-tourism.com
当選するのはたった一組の狭き門なんですが、一生の記念に応募してみてはいかがでしょうか。
終わりに
古川町の皆さんはきつね火まつりを観光客の方にもっと楽しんでもらおうと、いろんなアイデアを出し合って企画しています。
きつねメイクもそのひとつで、観光客の方のほとんどがきつねメイクを楽しんでます。
でも、きつねメイクをするとどうしてみんな可愛く見えてしまうんでしょうね。(失礼でした?)
古川町はそれほど人口が多い街ではないんですけど、起し太鼓で有名な古川祭や三寺まいりなど名の知れたイベントが多い町です。
また古川町はおとなりの高山市とともに古い街並みを残した歴史を感じさせてくれる町で、高山市に比べて観光客が少ない分、静かな中で散策を楽しむことができます。
きつね火まつりはそんなに歴史の古いお祭りでもありませんが進化しているお祭りであり、古川町の街並みと何とも絶妙なコントラストを見せてくれます。
きつね火まつりや古川祭を見に行って古川町の雰囲気に包まればリピーターになってしまこと請け合いですよ。
私もそうでしたから。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。