物価の優等生と言われている卵。
スーパーでは10個で200円以下で買えてしまいます。
高級な卵になると1個200円以上と10倍以上の差があるんですが、そんな卵は新鮮なうちに生で食べてみないと味は分からないので、我が家ではもっぱらスーパーの安い卵を使っています。
消味期限(生で食べられる期間)も長くなって何かと便利な卵なんですが、最近ちょくちょく聞くようになったのが冷凍卵です。
ジェル状のものを冷凍するって考えは頭になかったものの、肉や魚は冷凍保存するのだから卵だって冷凍しておかしくないな、ということで試しに作ってみました。
最初は失敗しましたが二回目からは本当に簡単にでき、これが当然のことながら今までにない食感で、味も卵そのものでした。
今回は冷凍卵の作り方や解凍方法、賞味期限のことや手軽で美味しく食べられる食べ方をご紹介します。
冷凍卵の作り方と解凍方法
冷凍卵の作り方
冷凍卵の作り方はとっても簡単です。
- 新鮮な生卵をジッパーのついた保存袋かタッパーウェアに入れる。
(卵は凍るときに殻が破れるため。) - 冷凍庫に入れて一晩放置しておく。
たったこれだけです。
ゆで卵を冷凍してしまうと白身の部分がボソボソになってしまうので、冷凍卵を作るときには生卵を使います。
冷凍卵の解凍方法
こちらはもっと簡単で、水の中で殻をむいて自然解凍させるだけです。
自然解凍と言っても冷凍した卵の殻にはヒビが入っていて雑菌が入りやすくなっているので、常温で放置するより冷凍庫から冷蔵庫へ移して解凍させるほうが安心です。
早く解凍したいときは、殻をむいてから再度ジッパーのついた保存袋に入れて流水をかけると早く解凍できます。
電子レンジを使うと卵が爆発してしまうのでおすすめできません。
冷凍卵を解凍するともとのように戻ってしまうのでは?と思いがちですね。
確かに白身は多少ベチャッと水っぽいものの、もとのように戻りますが黄身は熱を加えてないのに程よく固まって丸くなります。
半熟のゆで卵の黄身とは少し違った羊羹のような不思議な食感になります。
冷凍卵の手軽で美味しい食べ方
手軽に作った冷凍卵なので、やっぱり手軽に食べたいですね。
卵の簡単な食べ方なら何と言っても卵かけご飯。
最初は冷凍卵の卵かけご飯からご紹介します。
冷凍卵かけご飯 ごま油かけ
- 解凍した冷凍卵を白身と黄身に分け、白身をご飯に混ぜる。
- 白身を混ぜたご飯を茶碗に盛り、黄身をのせてごま油を回しかける。
生卵の卵かけご飯とは違ったクリーミーな食感と、ごま油の香りが食欲をかきたてます。
冷凍卵の醤油漬け
- 解凍した冷凍卵を白身と黄身に分け、黄身を小さな容器に入れる。
- 黄身が浸るくらいの醤油を入れ、20分ほど漬け込む。
生卵の場合には味が染み込むのに1~2日かかりますが、冷凍卵は卵黄膜の細胞が冷凍することで損傷して細胞膜が緩むので調味料が入りやすくなり20分ほどで味が染み込みます。
そのままおつまみにしたり、ラーメンの具としてもぴったりです。
冷凍卵の味噌汁
こちらは超簡単で、解凍した冷凍卵をいつも作っている味噌汁に白身も黄身も入れて煮立たせるだけ。
具が少ない味噌汁のときなんかに重宝しますよ。
冷凍卵の刺し身
こちらはさらに簡単です。
冷凍卵の殻をむき、解凍せずにスライスして醤油かポン酢で食べます。
暑いときには冷えているので食べやすいタンパク質の補給になります。
冷凍卵 白身だけの卵焼き
冷凍卵の黄身はいろいろ使いみちがあるんですけど、白身ってなかなか使わないので捨ててしまうことも多いと思います。
そんなときには白身だけで卵焼きを作るというレシピもあります。
白身に自分の好きなモノを混ぜて焼くだけというシンプルレシピです。
混ぜるものはふりかけやしらす、ハムやベーコンなど何でもオーケーです。
キムチなんかも食欲が増していいですね。
冷凍卵の賞味期限
冷凍卵で気になるのは賞味期限ではないでしょうか。
生卵には賞味期限が書かれていますが、それは冷蔵庫で保管して生で食べられる期限ということで、サルモネラ菌の繁殖状況を考慮して決められています。
しかし殻にヒビが入った生卵は対象外となり、殻にヒビが入った生卵は食べないほうがいいでしょう。
加熱した場合には夏場で2週間、冬場で1ヶ月が賞味期限のようです。
(参考⇒卵は賞味期限切れでも食べられるの?)
それでは冷凍した卵の賞味期限はどれくらいなんでしょう?
冷凍すればずっと保存できると考えている人も多いと思いますがそれは間違いで、卵を冷凍すると必ず殻が破れて中身が外気に触れ、雑菌に侵されやすくなります。
生卵よりもゆで卵の賞味期限が短いのもそのためです。
冷凍するとサルモネラ菌の増殖力が落ちることを考えると、冷凍卵の賞味期限は冷凍してから1ヶ月(冬場の生卵の賞味期限と同じ)というところがおおかたの見解です。
卵を冷凍させるのは、賞味期限を伸ばすことが目的ではなく、料理のバリエーションを増やすためだと考えたほうがいいようですね。
終わりに
卵を冷凍させるなんていう発想は誰が思いついたんでしょうね。
それとも冷凍卵はずっと以前から食べられていたんでしょうか?
ともかく冷凍卵のおかげで、冷蔵庫で賞味期限切れになって捨てられる運命だった卵を食べられる方法が見つかりました。
それに今までにない食感を楽しむこともできるようになりました。
卵なんて昔からあったのにちょっと発想を変えるだけでバリエーションが膨らみますね。
他にもこんな食材がないかどうか調べてみたいものです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。