風邪が長引いたり、花粉症で咳やくしゃみが止まらなかったりして
咳をするたびに片側の肋骨あたりが痛むようになった
なんて経験はありませんか?
私がキュッという刺すような痛みを最初に憶えたときは
筋肉痛とは違っていたので
「肺?それとも心臓?骨か?」って感じで驚きました。
でも咳をしたり深呼吸をしたときだけ痛むので
「まぁ、心臓ではないな」と思い、整形外科でレントゲンを撮りましたが
骨には異常はなく、痛み止めの薬を処方されただけでした。
少し経つと咳が治まるとともに痛みも治まってきたので
いつの間にか忘れてしまってましたが
またあの痛みに襲われるかもと思うとちょっと心配です。
咳をしたとき肋骨が痛むのは何故なんでしょうか?
またそのときの対処法は?
咳をすると肋骨あたりが痛むのは何故?
咳をしたときに肋骨あたりが痛むのは、いろんな原因が考えられていて
主なものは次の三つの疾患です。
- 肋間神経痛
- 肋骨の疲労骨折
- 内臓疾患
このうち、気をつけなければいけないのは内臓疾患です。
心臓や肺、脾臓などの器官を患っていると大変なので
咳をすると肋骨が痛いときはまずは病院に行きましょう。
何科を受診すればいい?
- 肋間神経痛・・・内科
- 肋骨の疲労骨折・・・整形外科
- 内臓疾患・・・・内科
一番怖い内臓疾患は内科ですので
胸を打ったとか転倒したということがなければ
最初に内科を受診すべきでしょう。
それでは、三つの疾患について順に見てみましょう。
肋間神経痛
「肋間神経痛」という言葉は多くの人が聞いたことがあると思いますが
これは症状であって病名ではありません。
頭痛とか腹痛と同じですね。
人の身体には脊髄から出て、左右12本の肋骨に沿って伸びる
神経がありますが、これが肋間神経です。
この肋間神経に異常があり痛みが起きるのが肋間神経痛です。
- 肋骨のあたりに鋭い痛みがある
- 姿勢を変えたり、呼吸をしたり、物を持ち上げる時に痛む
- 短時間で瞬間的な痛み
肋間神経痛の痛みにはこのような特徴があります。
慣れてくると、痛みが出ない姿勢も分かってきます。
肋間神経痛がなぜ起こるのかはまだはっきりと分かっていませんが
ストレスによって筋肉が緊張して身体が歪み
それによって肋間神経が圧迫されて痛みが出る、と考えられています。
咳やくしゃみで筋肉の緊張が増幅されるんでしょうね。
肋骨の疲労骨折
「咳をしたくらいで骨が折れるのか?」と思ってしまいますが
咳一回のダメージは小さくても、何度も繰り返すことで
衝撃が蓄積されていくんですね。
咳やくしゃみをすると、肋骨と横隔膜に付随している筋肉(肋間筋)が引っ張られ
肋骨がダメージを受けます。
それが何度も繰り返されることで、骨に小さな亀裂が入り
さらにダメージが続くと肋骨の疲労骨折に繋がることがあります。
- 肋骨を押すと痛い
- 寝返りを打つと痛い
こんな状況なら肋骨の疲労骨折を疑ってみるべきでしょう。
内臓疾患
肋骨は心臓、肺、脾臓など多くの内臓を保護、カバーしています。
肋骨あたりの痛みが断続的に続くようなら
内臓疾患が原因なのかもしれません。
風邪を引いたときや、呼吸器系の疾患があるときは
内臓疾患による肋骨の痛みが出やすいときです。
肋骨を押しても痛くないし、肋間神経痛の症状でもない
でも咳をすると肋骨が痛いときは内臓疾患を疑って
内科を受診することをおすすめします。
咳をするときの肋骨の痛みの対処法
咳を止める方法
咳をするときに肋骨が痛いのなら、咳を止めることが先決問題です。
咳を止めるには、かりんを食べるなどの民間療法が有名ですが
一番のおすすめはハチミツをなめることです。
ハチミツは咳を止めるのには即効性があり、喉の保護にも有効です。
栄養たっぷりなので、風邪のときには一石二鳥の効果です。
そのほかの咳を止める食べ物はコチラを参照ください。
↓ ↓ ↓
咳が止まらない!止める方法5つをご紹介!
その他の咳を止める方法としては、胸の前で腕を組み
手前に圧迫する方法もありますが、骨が疲労骨折しているときには
痛くてちょっと無理ですね。
肋骨の痛み自体への対処
次に肋骨の痛み自体に対処するにはその原因を知らなければなりません。
それにはまず専門医に診てもらう必要があります。
肋骨のあたりに「ズキッ」と鋭い痛みがあり
それが続くようなら、とりあえず内科医に相談してみましょう。
もし内臓疾患だと重篤な事態も心配になります。
咳をしたときに肋骨あたりが痛む主な3つの原因の対処法は
いずれも医療行為による治療なので
個人としては医師の指示に従うしかありません。
ただ、質の良い睡眠を取るなどして自分で治療効果を高めることはできます。
肋間神経痛の場合
- ストレスが原因のことが多いのでストレス解消に努める
筋肉の疲労骨折の場合
- カルシウム、タンパク質、ビタミンDを多く含む食べ物を摂る
- 加工食品はカルシウムの吸収を阻害するのでなるべく避ける
内臓疾患についてはいろんなケースがあるので
一概には言えませんが、規則正しい生活習慣は健康の基本です。
どんな病気のときもこれだけは覚えておきましょう。
最後に
風邪や花粉症のときの咳やくしゃみは、ただでさえ苦しいのに
その上に肋骨のあたりが痛くなるなんてキビシイですね。
咳が出なくなるのが一番いいんですけど
なかなかすぐにはそう上手くいきません。
ハチミツなどの食べ物の助けを借りて咳が出ないように抑え
肋骨の痛みの原因となる疾患を突き止めて治療しましょう。
肋間神経痛なら長くても1ヶ月くらい
疲労骨折なら2~3週間の安静で痛みは無くなるでしょう。
その期間はちょっとツライですが、身体のケアに専念しましょう。
神様がオーバーホールしなさいと言っているのかもしれませんよ。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。