葵祭は祇園祭、時代祭とともに京都三大祭りに数えられているお祭りです。
なかでも葵祭は一番歴史が古く、日本のお祭りの中でも最も優雅な趣を感じることができるお祭りです。
今回は葵祭2019の開催情報、アクセス方法、有料観覧席の情報などをご紹介します。(ちょっとした裏情報もありますよ。)
葵祭2019 開催情報
葵祭2019
- 開催日:2019年5月15日(水)(雨天順延・当日早朝判断)
- 開催場所(行列コース):京都御所~下鴨神社~上賀茂神社
- 問合せ先:京都市観光協会
- 電話:075-213-1717
葵祭 アクセス
葵祭は前儀の競馬会足汰式(くらべうまあしぞろえしき 5月1日開催)から始まりますが、観光の目玉は5月15日に行われる平安朝の装束を身にまとった人たちがしずしずと歩く行列でしょう。
行列にずっとついていく人もいないでしょうから、見物のポイントである行列の出発地と目的地の京都御所、下鴨神社、上賀茂神社へのアクセスをご紹介します(京都駅から)。
京都御所
- 京都市営地下鉄烏丸(からすま)線・今出川駅より徒歩約5分
- 京都バス・45系統に乗車 烏丸丸太町バス停より徒歩約12分
- 京都市バス・205系統(九条車庫前行き)に乗車→河原町今出川で下車→京都市バス・59系統(山越中町行き)に乗り換え→烏丸今出川で下車 徒歩約5分
下鴨神社
- 京都市バス・4系統(上賀茂神社行き)または205系統(九条車庫前行き)に乗車 下鴨神社前で下車 徒歩すぐ
上賀茂神社
- 京都市バス・4系統(上賀茂神社行き)に乗車 上賀茂神社前(終点)で下車 徒歩すぐ
京都では地下鉄もバスも一日乗り放題となる一日券があります。
乗り換えする際や、京都市内の他の観光地に行くときなどはお得になりますので利用するといいですよ(料金は600円 子供は300円)。
(↑ 京都市バスの一日フリー券)
京都市内を車で観光するには駐車場探しが大変で不便です。
有料のコインパーキングもいくつかありますが収容台数も少なく、葵祭のようなイベントがあるときにはすぐに満車になってしまいますし、交通規制も実施されます。
なので京都市内の観光は公共交通機関の利用をおすすめします。
(葵祭に伴う交通規制の詳細はコチラ)
有料観覧席について
葵祭では座ってゆったりと観覧できる全席指定の有料観覧席が下の2ヶ所で用意されます。
- 京都御苑(行列通過時間:10:30頃)
- 下鴨神社参道(行列通過時間:11:40頃)
どちらの観覧席も行列通過時間の30分前には会場に着いている必要があります。
料金(消費税込み)
- 一般有料観覧席:2,700円
- 葵祭まなび席(専属ガイドによる解説付き):5,000円
- 英語解説付き席:3,700円
- 葵祭ロイヤルシート(一段高い場所から観覧席 記念グッズ付):7,000円
(※一般有料観覧席以外は京都御苑のみの設置です。)
発売枚数
- 京都御苑席:4,000枚
- 下鴨神社席:500枚(計4,500枚)
- 葵祭学び席:186枚
- 葵祭ロイヤルシート:78枚
発売場所
一般有料観覧席
- ローソン(ローソンストア100を除く)
- その他大手コンビニ(発券手数料必要)
- チケットぴあ店頭(発券手数料必要)
- 大手旅行会社店頭
- 京都市観光協会ホームページ(https://www.kyokanko.or.jp)から
- 関西ツーリストインフォメーションセンター京都(京都タワー3階)
- 京都総合観光案内所・京ナビ(京都駅ビル2階)
- 京都市河原町三条観光情報コーナー(京都市中京区河原町通三条上ル恵比須町427・京都朝日会館1階)
葵祭まなび席
- 京都市観光協会ホームページ(https://www.kyokanko.or.jp)から
- 全国のセブンイレブン(発券手数料必要)
- チケットぴあ店頭(発券手数料必要)
- 京都総合観光案内所・京ナビ(京都駅ビル2階)
- 京都市河原町三条観光情報コーナー(京都市中京区河原町通三条上ル恵比須町427・京都朝日会館1階)
英語解説付き席
- 京都市観光協会ホームページ(https://www.kyokanko.or.jp)から
- KYOTO CITY OFFICIAL TRAVEL GUIDE(http:// kyoto.travel/en)から
- 関西ツーリストインフォメーションセンター京都(京都タワー3階)
- 京都総合観光案内所・京ナビ(京都駅ビル2階)
- 京都市河原町三条観光情報コーナー(京都市中京区河原町通三条上ル恵比須町427・京都朝日会館1階)
葵祭ロイヤルシート
- 京都市観光協会ホームページ(https://www.kyokanko.or.jp)から
発売開始予定日
2019年4月2日(火)(葵祭ロイヤルシートは4月1日)
葵祭は雨天順延です。
5月15日が中止になった場合の有料観覧席は16日にそのまま利用することになり、払い戻しは行われません。
もう一つの有料観覧席
この項目が裏情報になります。
実は葵祭にはインターネットに公開されない有料観覧席があります。
それは葵祭の行列の最終目的地である上賀茂神社で販売される有料観覧席です。
上賀茂神社の一ノ鳥居から二ノ鳥居までの参道の両側の芝生が植えてあるところに、木製の長椅子を置いて観覧席が設置されます。
事前購入をすることはできず、上賀茂神社に行った人だけが購入できます。
料金は1,000円で、すべて自由席です。
詳しい発売枚数はわかりませんが、ざっと見たところでは200人くらいだったと思います。
購入すると葵祭のパンフレットと購入の証しとなる上賀茂神社と書かれたリボンを渡され、観覧席エリアから離れたときはこのリボンを見せれば再入場できます。
葵祭の行列は時代絵巻を見ているようで素晴らしいのですが、ビルが立ち並ぶアスファルトの上を歩いていくのはミスマッチだと思いませんか。
その点、神社の参道ならアスファルトも敷いてなく、近くに高いビルなんかもないので昔の様子を十分に偲ぶことができます。
また、上賀茂神社では街なかの行列では見ることができない競べ馬が走るのを見ることができますよ。
上賀茂神社の神官さんも「葵祭を見るなら上賀茂神社が一番」と言ってみえました。
(下の動画は私が競べ馬の様子を撮影したものですが、カメラの操作ミスで音声が入っていません。申し訳ありません。)
さすがにここまで来る人は少ないせいか、私が行ったときは参道の行列が始まってもまだ観覧席には空きがありました。
ですが良い席を確保しようとするなら、行列が到着する1~2時間前には行ったほうがいいと思います。
それと、5月も中旬になると晴れていればめちゃくちゃ暑いです。
日傘か帽子は必需品になります。
もし忘れたら御薗橋を渡ってすぐのところにローソンストア100がありますよ。
葵祭 行列のコースと時間
葵祭の行列は午前10時30分に京都御所を出発し、次のようなコースを巡ります。
10:30 京都御所 堺門・出発
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丸太町通
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河原町通
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11:40 下鴨神社に到着・社頭の儀
↓
14:20 下鴨神社出発
↓
下鴨本通
↓
14:40 洛北高校前
↓
北大路通
↓
14:55 北大路橋
↓
賀茂川堤
↓
15:30 上賀茂神社到着
(赤い印をクリックすると地名が表示されます。)
このなかで上賀茂神社以外のおすすめ観覧スポットは北大路橋から賀茂川堤にかけての場所です。
いわゆる加茂街道と呼ばれているところです。
まっすぐな道なので遠くから歩いてくる行列の全体を見られますし、街路樹が植えてあるので直射日光を気にせずに見られます。
見物人は多いですがギュウギュウ詰めというほどでもなく、比較的ゆったりと見物できますよ。
終わりに
葵祭の行列が下鴨神社と上賀茂神社を目的地とするのは何故だか知っていますか。
それは下鴨神社も上賀茂神社も元は賀茂社というひとつの神社だったからなんです。(昔は下鴨神社を下社、上賀茂神社を上社と呼んでいました。)
正式名称は下鴨神社が賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)、上賀茂神社が賀茂別雷神社(かもわけいかずちじんじゃ)と言います。
そこに祀られている祭神は、下鴨神社が賀茂玉依比売命(かもたまよりひめのみこと)と賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)、上賀茂神社が賀茂別雷大神(かもわけいかづちのおおかみ)です。
なんだか難しい名前なんですが、賀茂玉依比売命は賀茂別雷大神の母で、賀茂建角身命は賀茂別雷大神の祖父なんです。
つまり、上賀茂神社に祀られている神様の母親と祖父が下鴨神社に祀られているということです。
(参考:上賀茂神社と下鴨神社の違いや関係は?)
親子三代で祀られている神様もいたんですね。
そんなことを思いながら葵祭を見るのも楽しいかもしれませんね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。