日本に国宝に指定されているお城は五つありますが、犬山城も国宝のお城のひとつです。
そんな犬山城の城下で開催されるのが、すでに380回以上もの歴史を持つ飯綱(いいつな)神社の例祭である犬山祭りです。
今回は犬山祭り2019の開催情報、交通規制や車山(やま)の運行ルート、どんでんなどについてご紹介します。
犬山祭り2019 開催情報
開催日:2019年4月6日(土)・7日(日)
開催場所:犬山城下町一帯
問合せ先:犬山市観光協会
電話:0568-61-2512
犬山祭り 車山のルートと交通規制
犬山祭りでは13基もの車山が犬山城下町を巡航します。
一般道を通りますので交通規制が実施され、時間帯によって車は通行することができなくなります。
下の図は昨年の車山のルートと交通規制の詳細ですが、毎年変わっていません。(クリックすると拡大表示されます。)
(引用:https://inuyama.gr.jp/wordpress/wp-content/uploads/2018/02/inuyama-matsuri-s-2018-ryoumen.pdf)
どんでんとは?
犬山祭りで曳き回される13基の車山はすべてからくり人形の仕掛けが施してあるため、その重量は3トンを超えます。
その車山を大勢の男達が豪快に持ち上げて方向転換するのがどんでんです。
「どんでん返し」の「どんでん」ですね。
男たちが息を合わせて車山の片側を持ち上げ、一気に回転させて反対方向に向きを変えます。
ここまでなら他のお祭りの車山でも見られる光景なんですけど、犬山祭りのどんでんでは片側を持ち上げたまま持ち上げた方向に車山を進ませるのです。
犬山祭りの車山は町内ごとが持っていて、どれだけ長い距離を移動させられるか町内のメンツをかけた力比べの場となるわけです。
対抗意識があるためにどんでんは力の入った激しいものになります。
車山を持ち上げる男衆と、方向転換する男衆の息の合った動きは必見ですよ。
犬山祭りへのアクセス
電車を利用する場合
- 名鉄(名古屋鉄道)犬山駅で下車、車山の巡行コースまではすぐ(針綱神社へは犬山遊園駅のほうが近いです)
犬山駅へは名鉄名古屋駅から犬山線に乗車すれば乗換なしで行けます。(終点ではありません。犬山駅も犬山遊園駅もすべての列車が停車します。)
名古屋本線に乗車した場合は、東枇杷島駅(無人駅)で犬山線に乗り換える必要があります。
車を利用する場合
- 名神高速道路・小牧ICより国道41号線経由で約20分
- 中央自動車道・小牧東ICより県道49号線経由で約20分
- 名古屋高速小牧線・小牧北ICより国道41号線、県道64号線経由で約20分
- 東海北陸自動車道・岐阜各務原ICより県道183号線経由で約25分
駐車場
犬山城には三つの駐車場があります。(第一から順にお城に近くなっています)
- 第一駐車場:140台収容 普通車300円/1時間 1日最大1,800円
- 第二駐車場:123台収容 普通車300円/1時間 1日最大1,800円
- 第三駐車場:130台収容 普通車200円/1時間 1日最大料金規定なし
↓犬山城駐車場を含む周辺の駐車場
(「P」の文字をクリックすると詳細が表示されます。)
交通規制区間内にある駐車場も多く、また犬山祭りには50万人もの人が訪れ、駐車場は早い時間から満車になってしまいます。
周辺の道路も渋滞で動けなくなってしまうこともありますので、車でのアクセスはあまりおすすめできません。
できるだけ公共交通機関を利用しましょう。
最大の見所 からくり
からくりを奉納するお祭りはたくさんありますが、例えば高山祭では3台、知立まつりでは4台のからくりが披露されます。
ところが犬山祭りでは13台すべての車山がからくりを奉納します。
これだけ多くの車山がからくりを奉納するのは犬山祭りだけでしょう。
からくりの車山は針綱神社前に集合したあと、次の時間に順番に披露されます。
- 4月6日(土)12:00~15:10
- 4月7日(日)9:50~14:30
また、6日の午前と7日の午後に各城下町でからくりが披露されることになっています。
スラリとした車山はカッコイイですね。
夜車山(よやま)
夜になるとすべての車山には1年の日数と同じだけの数の365個の提灯が取り付けられ、夜の城下町を巡行します。
闇の中に浮かぶ提灯で飾られた車山は幻想的かつ勇壮で、どんでんも行われますよ。
犬山祭りのスケジュール
犬山祭りでは1日目を「試楽祭(しがくさい)」、2日目を「本楽祭(ほんがくさい)」といい、それぞれのスケジュールは次のようになっています。
4月6日(土)試楽祭
- 8:00~9:00 各町内の車山が針綱神社へ向かう
- 9:40~10:40 車山が針綱神社前に集結
- 12:00~15:10 車山が順番にからくりを奉納披露
からくりの奉納披露が終わると車山はそのまま神社前に残るもの7台と、犬山駅西口へ向かう6台の2組に別れます。
神社組7台
- 18:00 夜車山に向けて365個の提灯に点燈開始
- 18:45 針綱神社前を出発し、城下町を巡行
- 21:45 各町内に帰還
犬山駅西口組6台
- 18:00 夜車山に向けて365個の提灯に点燈開始
- 18:45 犬山駅西口を出発し、城下町を巡行
- 21:45 各町内に帰還
4月7日(日)本楽祭
- 8:00~8:30 各町内の車山が針綱神社へ向かう
- 8:40~9:20 車山が針綱神社前に集結
- 9:50~14:30 車山が順番にからくりを奉納披露
からくりの奉納披露が終わると車山は北組6台と南組7台の2組に別れ、それぞれの地点に向かいます。
北組6台(余坂交差点近く)
- 18:00 夜車山に向けて365個の提灯に点燈開始
- 18:30 車山が針綱神社前に向かって出発
- 19:55 針綱神社を出発し、城下町を巡行
- 21:45 各町内に帰還
南組7台(外町・出来町交差点近く)
- 18:00 夜車山に向けて365個の提灯に点燈開始
- 18:30 外町を出発、城下町を巡行
- 21:45 各町内に帰還
終わりに
犬山祭りの車山は、ユネスコの無形文化遺産に登録された「山・鉾・屋台行事」のなかでもひときわ絢爛さを誇ります。
そして、桜の開花時期が合えば満開時期に重なっていっそう華やかなものになります。
満開の桜と犬山祭りの車山のからくりを一緒に楽しめるなんて贅沢ですよ。
話は変わりますが、B級スポットが好きな方なら犬山祭りに行かれたついでに桃太郎神社に行かれてはいかがでしょう。
桃太郎神社は子宝、安産、子どもの健康、長寿祈願の神社で、浅野祥雲作のコンクリート像がたくさんあります。
浅野祥雲のコンクリート像は関ヶ原ウォーランドや日進市の五色園など、中部地方にたくさん現存しています。
これは浅野祥雲が岐阜県の中津川市の出身だったからでしょう。
一度見たら忘れられない強烈なインパクトを受けること間違いなしで、タモリ倶楽部でも紹介されていました。
犬山市街地からは少し離れていますが、車で行かれたなら訪れてみてはいかがでしょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。