毎年夏になると日本各地で夏祭りが行われますが、なかでも歴史があって一番有名なものは京都の祇園祭ではないでしょうか?
学生時代を京都で過ごした私も見学に行きましたが、山鉾巡行が行われる四条通りは東京の通勤電車かと思うほどの混雑で、暑さも加わって大変でした。
そんな京都の祇園祭に負けないほどの熱気と迫力があるのが成田祇園祭です。
今回はそんな成田祇園祭2020の開催情報や見どころなどをご紹介します。
成田祇園祭2020の開催情報
日程:2020年7月10日(金)~7月12日(日)
開催場所:成田山新勝寺(千葉県成田市)及びその周辺道路
成田山新勝寺の住所:千葉県成田市成田1
問合せ先:成田市観光協会
電話:0476-22-2102
◆成田祇園祭とは
- 千葉県成田市・成田山新勝寺に奉安された大日如来に五穀豊穣・所願成就を祈願する「成田山祇園会(なりたさんぎおんえ)」と成田山周辺の住民による夏祭り
- 300年ほどの歴史があり、10台の山車と1台の神輿が巡行する
国際的にも知られていて、台湾の桃園市長からの要請で1200万人もの人が集まる「元宵節(げんしょうせつ)」に開かれるランタンフェスティバルにも山車が参加したんですよ。
夜の19時を過ぎる頃になると祭り囃子と掛け声のなか、山車は成田山の表参道に集結してライトアップされて荘厳な雰囲気に包まれます。
そのあと、賑やかなお囃子とともに山車が曳き回されますが、みんな楽しんでますね~。
成田祇園祭の見どころ
成田祇園祭の主なスケジュールは10日の13:30からの安全祈願、鏡開きに始まり、12日の山車の競演(総踊り)までたくさんありますが、一番の見どころは12日の13時(予定)から行われる山車の総引きでしょう。
一日目からの見どころを順番に見ていきましょう。
7月10日(金)
◆安全祈願、鏡開き
成田祇園祭の始まりを告げる厳粛で重要な神事です。
- 時間:13:30~
- 場所:新勝寺大本堂前
◆山車の競演(総踊り)
各町内の山車が大本堂前に集結し、成田山交道会の若者頭と副頭の合図で一斉に始まり、踊りが奉納されます。
その後、山車は表参道や町内に繰り出して行きます。
- 時間:安全祈願、鏡開きが終了後
- 場所:新勝寺大本堂前より
7月11日(土)
山車の競演(総踊り)
前日は新勝寺大本堂前から各町内に流れていった総踊りがJR成田駅前で始まり、そのあと表参道や各町内に繰り出していきます。
- 時間:9:00~
- 場所:JR成田駅前広場より
7月7日(日)
山車の総引き(最大の見どころ)
成田山表参道の坂道を山車を一気に引いて駆け上がります。
4トンもの重量がある山車がホイッスルの合図で坂道を上がる様子は、近くで見るとけっこうな迫力ですよ。
- 時間:13:00~
- 場所:新勝寺門前から薬師堂の坂
(↑これが4トンの山車です。4分15秒あたりから総引きが始まります。見物するのも危なそう。)
神輿還御(みこしかんぎょ)式
大本堂前に山車が集まり、3日間の渡御(とぎょ)を終えた神輿の還御式が行われます。
ご本尊様がお帰りになるんですね。お坊さんたちが勢揃いです。
- 時間:16:30~
- 場所:大本堂前
山車の競演(総踊り)
3日間の成田祇園祭の締めくくりとして山車の競演(総踊り)が行われます。
- 場所:大本堂前
- 時間;神輿還御式終了後
山車の競演(総踊り)は毎日行われます。
スタートの時間と場所は
- 7月10日(金):大本堂前 13:30~
- 7月11日(土):JR成田駅前広場 9:00~
- 7月12日(日):大本堂前 16:30~
となると、成田祇園祭で山車の総引きと競演(総踊り)の両方を見ようとしたら、ベストなのは最終日12日の午後ということになりますね。
1時間位前に会場に着けばいい場所で見られるので、12日の12時ころに新勝寺に着くようにすれば大丈夫でしょう。
そのあとは神輿還御式を見て夜になったらライトアップされた山車や踊りを楽しんで帰る、というのが多くの人が成田祇園祭を楽しむパターンです。
遠くからお越しの方は次の日のスタートが心配ですが、時間に余裕があればぜひ最終日に訪れてみてください。
成田祇園祭に行くならココもぜひ!
成田祇園祭が行われる成田山新勝寺のご本尊様は不動明王の化身とされる大日如来です。
大日如来像は普段は奥の院に安置されていて扉は閉ざされていますが、1年に1度だけ成田山祇園会(なりたさんぎおんえ)の期間中はその扉が開かれて参詣することができます。
成田祇園祭は成田山祇園会に合わせて開催されるので、7年に1度の善光寺のご開帳のようなことはなく、成田祇園祭に行けば必ず見られます。
成田祇園祭に行かれた際には、ぜひ大日如来を参詣してみてはいかがでしょう。
成田祇園祭へのアクセス
成田祇園祭が行なわれる3日間は当然ながら交通規制が敷かれます。
また成田市内の道路の道幅もそんなに広くないため混雑が予想されるので、成田祇園祭へは公共交通機関を利用して行かれることをおすすめします。
成田山新勝寺へはJR成田駅、京成成田駅のどちらからも徒歩約15分です。
◆JR利用の場合
- 東京⇒成田:横須賀線・総武線直通「快速エアポート成田」で約75分
特急で約60分 - 上野⇒成田:我孫子経由普通で約80分
- 品川・新宿・池袋⇒成田:成田エクスプレスで約60分
◆京成電鉄利用の場合
- 京成上野⇒京成成田:シティライナーで約50分、快特で約65分、特急で約70分、快速で約85分
◆車を利用する場合
- 東関東自動車道・成田ICより国道295号線⇒寺台インター⇒国道408号線⇒成田山裏門入り口の交差点を左折
新勝寺には徒歩3分のところに広い成田山弘恵会(こうけいかい)土屋駐車場がありますが、お祭り当日には大変混雑しますのであまりおすすめはできません。
そのほかの駐車場はコチラを参考にしてみてください。
交通規制
成田祇園祭の期間中は、山車巡行のため周辺道路に交通規制が敷かれます。
JR成田駅~薬師堂~鍋店角
- 7月10日:12:00~22:30
- 7月11日: 9:00~22:30
- 7月12日:10:00~23:30
薬師堂~山崎眼科
- 7月10日:12:00~22:30
- 7月11日: 9:00~22:30
- 7月12日:10:00~23:30
(規制区域と時間は変更になる場合もあります。昨年の交通規制図はコチラ)
また、路線バスも迂回して運行しますので注意が必要です。
終わりに
成田祇園祭はたいへんにエネルギッシュなお祭りです。
それは、お祭りが終われば来年のお祭りの日までの日数を数えて待つ、と言われるくらい成田の人たちが成田祇園祭に懸ける思いが強いからです。
成田祇園祭の開催は金・土・日の三日間なのでとても行きやすいお祭りです。
ということはたいへんに混雑するお祭りでもあり、三日間で45万人もの人が訪れます。
成田市の人口が13万人余りですので、人口の3倍強もの人が訪れるわけで、そりゃあ混雑もしますよね。
まぁ、混雑しないお祭りなんてお祭りらしくないんですけどね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。