「水の都」と言われている岐阜県の西部に位置する大垣市では、毎年5月に大垣まつりが開催されます。
大垣まつりは、曳かれる軕(ヤマ・山車のこと)が2016年12月に「山・鉾・屋台行事」としてユネスコの無形文化遺産に登録されて以来、注目度がグンと上がりました。
今回は大垣まつり2019の日程などの開催情報や見どころ、駐車場や交通規制の情報などをご紹介します。
大垣まつり2019の開催情報
大垣まつり2019
- 開催日:2019年5月11日(土・試楽)~12日(日・本楽)
- 開催場所:大垣八幡神社を中心とした旧市内一帯
- 住所:大垣市西外側町
- 合せ先:大垣まつり実行委員会
- 電話:0584-77-1535
(本楽とは祭り本番のことで、試楽はその前日に行われる予行演習のようなものです。)
大垣まつりの見どころとスケジュール
軕
大垣まつりの見どころは何と言っても軕です。
大垣まつりの一番の見どころは13基ある軕で、からくり人形あり、少年少女が踊る芸軕(げいやま)ありと見る人を飽きさせません。
なかには筆で文字を書くからくり人形もあるんですよ。
濃尾地震や第二次世界大戦で多くの軕が被害を受けましたが、修復や新たに購入したりして現在では330年前の13基に戻っています。
その軕が八幡神社前での奉芸に始まり、大垣市役所前での掛芸披露、市内巡行~夜宮と続き、見物客に披露されます。
大垣まつりの軕による行事は、平成27年に「大垣祭の軕行事」として国の重要無形文化財に指定されました。
そして、平成28年12月には京都祇園祭や高山祭の屋台行事などとともに、「山・鉾・屋台行事」としてユネスコの無形文化遺産にも登録されました。
夜宮(よみや)
午後7時になると13基の軕は八幡神社前に集合して提灯が灯され、軕の上で芸を披露したり、「軕廻し(やままわし)」と言われる軕を傾けて左右に回転させる芸を見せてくれます。
(夜宮は試楽、本楽の両日とも行われますが、本楽では芸の披露は行われません。)
その後、軕は曳き別れて帰っていきます。
昼間の軕の姿も豪華絢爛で素晴らしいものですが、夜宮の提灯を灯した軕もちょっと幻想的でいいですね。
夜宮特別観覧席
大垣まつりでは夜宮特別観覧席が用意されます。
- 日時:5月11日・12日 19:00~21:00
- 場所:大垣八幡神社前
- 席数:各日100席(椅子席)
- 料金:1席1,000円
- 申込み先:大垣観光協会(0584-77-1535)
屋台
見どころと言うにはちょっとピントが外れているかもしれませんが、お祭りでは屋台めぐりも大きな魅力のひとつです。
大垣まつりに出店する露店屋台は何と600店もあります。
A:八幡神社ゾーン
ここでの目玉は「巨大お化け屋敷」。
ほかにも昔なつかしいスマートボールや射的なんかもあります。
B:水門川 北ゾーン
駅通りから八幡神社へ向かうメインストリートなので、一番混雑する場所です。
一番人通りが多い場所なので、屋台の定番である焼きそば、お好み焼き、焼きイカなど食べ物のお店が沢山あります。
C:水門川 南ゾーン
こちらもゲームの屋台がたくさんあり、金魚すくいやダーツなどが楽しめます。
D:駅通りゾーン
大垣駅の駅前通りですが屋台の数はそんなに多くありません。
八幡神社から離れているせいでしょうね。
(参考サイト:http://www.nisimino.com/nisimino/tokusyu/ogakimaturi/index2.shtml)
大垣まつりには定番の屋台もあれば、新しいものを売っている屋台もあります。
でも、男はつらいよの寅さんのように「見上げたもんだよ屋根屋のふんどし」と口上だけで物を売る売人がいなくなったのはちょっと寂しいですね。
スケジュール
大垣まつりは大垣八幡神社の例祭なので、八幡神社で軕(やま・・・山車のこと)による奉芸からスタートします。
奉芸とは文字通り、神様に芸を奉納することですね。
試楽、本楽の両日とも午前8時45分から奉芸が始まり、軕はその後市内を巡行します。
8:45~9:30 奉芸・・13基の軕による奉芸
- 場所:八幡神社前
9:30~12:00 掛芸披露・・13基の軕によるからくり芸や踊りの披露
- 場所:大垣市役所玄関前広場
12:00~18:30 出軕自由巡行・・軕が市内を巡行します
- 場所:旧市内一円
19:00~21:00 夜宮 ・・取り付けた提灯に火を入れて曳き廻します
- 場所:八幡神社前~龍の口橋
◆5月12日 本楽
8:45~10:50 奉芸
10:50~17:10 出軕巡行(東廻り)
16:20~17:10 大垣まつり行列
- 場所:新大橋交差点~八幡神社前
19:00~20:10 夜宮
20:45~21:00 お頭渡しの儀
- 場所:八幡神社拝殿
お頭渡しの儀を最後に大垣まつりは終了します。
大垣まつり アクセスと駐車場
アクセス
電車を利用する場合
大垣まつりはJR東海道本線大垣駅のすぐ南で行われますので、アクセスには電車の利用が便利です。
JR大垣駅南口から八幡神社までは徒歩で約9分です。
車で行く場合
大垣まつりでは臨時駐車場が用意されます。
- 場所:大垣市公設地方卸売市場(大垣市古宮町161)
- 収容台数:840台
- 日時:2019年5月11・12日 8:00~22:00
- 料金(協力金):普通車/500円 バス/2,000円
臨時駐車場までのアクセス(車)
- 名神高速・大垣ICを下り、水郷街道258(国道258)号線を北進
- 築捨町5の交差点を右折
- 古宮町の交差点を左折
- 公設市場西の交差点を右折
- 次の交差点を左折
- ほどなく大垣市公設地方卸売市場に着く
所要時間は約10分です。
臨時駐車場から下記のコースで会場までのシャトルバスも運行されます(20分ごとに発車)。
- 卸売市場(駐車場)
↓
八幡神社西
↓
大垣城ホール前
↓
卸売市場(駐車場) - 始発:8:00
- 最終:21:00
- 運行間隔:20分ごと
(その他の大垣駅周辺の駐車場はコチラ)
交通規制
大垣まつりでは軕の巡行が市内で行われるので交通規制が敷かれ、当日だけでなく、前日の午後から通行禁止となるところもあります。
(交通規制の範囲は毎年ほとんど変わりません。)
軕の奉芸がある八幡神社はJR大垣駅から徒歩で9分くらいなので、公共交通機関を利用するほうが便利です。
どうしても自家用車で行くという場合には大垣駅周辺にはいくつも有料駐車場があります。
でも、どこもすぐに満車になってしまうでしょうから、大垣駅の隣の穂積駅か垂井駅周辺の駐車場を利用して電車で大垣駅に向かう、パークアンドライドもいいと思います。
大垣市内で駐車場を探してウロウロするより、確実に早く大垣まつりを見物できますよ。
最後に
大垣市は昔から水の都と言われ、地下水が多いことで有名です。
また、松尾芭蕉が奥の細道を終焉させた地としても知られています。
日本列島のほぼ中央に位置しているため、大垣市民の多くは大垣市が日本のど真ん中の都市だと感じています。
そんな山のなかの都市で行われる大垣まつり。
わずか15万人ほどの人口の街で行われるお祭りとは思いないほど大垣まつりは華やかなお祭りです。
大垣まつりは360年もの歴史があるそうですから、そのころにはもっとたくさんの人がいたんでしょうか?
岐阜県と言うとちょっとマイナーなイメージですが、360年の歴史を味わいに行ってみませんか?
きっといろんな発見があると思いますよ。
昨年は天候不順で本楽の軕の行事が中止になってしまいましたが、今年は晴れることを祈りましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。