ピーナッツを食べ過ぎるとどうなる?効果も解説!

豆類は身体にいいって言いますけど、そんなことに関係なく美味しくてたくさん食べてしまいます。

節分のときにまく豆(煎り豆)も歳の数だけ食べると健康になるよと言われるんですけど、歳の数だけではおさまらずに、あるだけ全部食べてしまったなんてことありませんか?

煎り豆を食べるのは節分のときくらいなんですけど、いつでも手軽に食べられるのがピーナッツですね。

ピーナッツは身体にいいと言われてますが、過ぎたるは及ばざるが如しでどんなに身体に良いものでも食べ過ぎはいけないはず。

今回はピーナッツを食べ過ぎるとどうなるかと、ピーナッツの効果について調べましたのでご紹介します。

 

 

 

ピーナッツを食べ過ぎるとどうなる?

小さい頃、ピーナッツをたくさん食べていると母親から「あまりたくさん食べると下痢するよ」と言われたのを覚えています。

実際に下痢になったという記憶はないんですけど、ピーナッツを食べすぎると何か弊害があるのでしょうか?

 

下痢

ピーナッツは美味しいのでついバクバク食べてしまいませんか?

そういう食べ方をしているときは、たいていよく噛まずに飲み込んでしまっていますね。

ピーナッツは消化が良くないので、よく噛まずに飲み込んでしまうと消化不良になり、腸で水分や栄養素を吸収しきれないまま排泄されてしまいます。

口は消化器官の入り口です。

ピーナッツに限らず、食べ物はよく噛んで食べるようにしましょう。

 

 

太る

ピーナッツは100gで585kcalもの熱量があります。

茶碗一杯ぶんのご飯は250kcalほどですから、ピーナッツを100g食べると茶碗2杯分以上のご飯を食べることになります。

ピーナッツ一粒が0.6gくらいですから、100gのピーナッツでは170粒ほどになり、これだけの量なら一気に食べてしまえる量です(一粒だと3.4kcalくらい)。

ピーナッツは腹持ちが良くてダイエットにも良さそうですが、たくさん食べると太ってしまいますよ。

どれくらいが適量かというと、せいぜいご飯を茶碗半分以下の100kcal、30粒くらいでしょう。

 

 

便秘

ピーナッツを渋皮付きで食べると、下痢とは逆の便秘になることがあります。

それは渋皮に含まれるタンニンという成分のせいです。

タンニンは抗酸化作用が強く、老化防止やコレステロール低減効果も期待できるポリフェノールなのですが、他にも収れん作用があって腸の粘膜を刺激して引き締め、下痢の症状を緩和してくれます。

しかし、食べすぎてしまうと腸壁を引き締めすぎてしまい、便秘となってしまうことがあります。

 

 

アレルギー

ピーナッツはアレルギーの原因物質として表示が義務付けられている食品です。

また、同じ食品ばかり食べているとその食品に対してアレルギー反応が出てしまうこともあるそうなので、食べ過ぎには注意しなければ生命に関わることになるかもしれませんね。

 

 

ピーナッツの効果

ピーナッツを食べると鼻血が出るとか、ニキビができやすいなんて言われてますけど、これはまったく見当違いだそうです。

ピーナッツと鼻血の関係については何の医学的根拠もなく、ニキビについてもピーナッツは関係なくて、バターピーナッツに加工する際のバターが影響しているとのことです。

ピーナッツの主な栄養価は次のようになっています(100g当たり)。

 

エネルギー585kcal
脂質49.4g
たんばく質26.5g
炭水化物19.6g
食物繊維7.2g
ビタミンE18.3mg
アスパラギン酸3400mg
グリシン1500mg
バリン1200mg
ロイシン1900mg
ナイアシン17.0mg

 

上記の栄養素を参考にしてピーナッツの健康効果について見てみましょう。

 

コレステロール低減効果

ピーナッツは半分近くが脂質でできています。

その脂質のうち約50%がオレイン酸という不飽和脂肪酸で、約30%がリノール酸という不飽和脂肪酸です。

(不飽和脂肪酸についてはコチラ→トランス脂肪酸 マーガリンやバターは食べても大丈夫?

オレイン酸は善玉コレステロールを減らさずに、動脈硬化の原因とされる悪玉コレステロールを減らすため、コレステロール低減効果が望めます。

リノール酸もコレステロールを減らす働きがありますが、善玉悪玉両方のコレステロールを減らすので、過剰に摂取しすぎると心臓疾患につながるとも言われています。

 

アンチエイジング効果

ビタミンEには活性酸素から身体を守る強い抗酸化作用があり、老化予防、がん、心筋梗塞、脳卒中予防に効果が期待できます。

血流を改善するので美肌効果もあります。

 

 

疲労回復効果

アスパラギン酸は利尿作用によって有害なアンモニアを体外に排出してくれ、乳酸をエネルギーに変える働きを手助けをするので、疲労回復に効果があると言われています。

 

 

快眠効果

グリシンはノンレム睡眠(深い眠り)の時間を増やし、睡眠の質を良くするをされています。

成長ホルモンはノンレム睡眠のときにより多く分泌されるため、グリシンを摂取することにより細胞の修復や免疫力の向上に期待ができます。

 

 

筋肉増強効果

バリンとロイシンは筋肉内でのエネルギー源となり、肝機能を向上させ筋肉を作ったり、傷んだ筋肉を修復する働きがあります。

ピーナッツには筋肉の元となるタンパク質も含まれています。

 

 

二日酔い予防効果

ナイアシンは二日酔いの原因とされるアセトアルデヒドを分解し、アスパラギン酸は利尿作用でアンモニアを排出してくれるので、二日酔い予防に効果があります。

 

 

 

上記の表には記載されていませんが、ピーナッツの渋皮に豊富に含まれているレスベラトロールというポリフェノールには強い抗酸化作用があり、美肌効果、血流改善効果、メタボ予防効果が期待できます。

ピーナッツを食べるときは渋皮のまま食べたほうが身体にいいんですね。

 

このように見てくると、ピーナッツにはたいへんな健康効果があることが分かりましたが、NHKのためしてガッテンでは驚きの情報を公開してました。

ハーバード大学で30年間、12万人の食生活を調査したところ、血管を丈夫にして死亡率を下げる食べ物はピーナッツだったという情報です。

ピーナッツをよく食べる人とそうでない人では、心臓病や糖尿病、腎臓病の疾患による死亡率が2割も違ったそうです。

ビックリですね。

 

終わりに

ピーナッツの殻がついたものは落花生と呼んでいます。

落花生は地中にできるので、芋と同じように根っこで成長すると思っていませんでしたか。

落花生は花が咲いてしぼむと、その根本から子房柄(しぼうへい)というニョッキリとしたつるのようなものが伸びてきます。

そしてその子房柄がズンズンと伸び、地面に突き刺さってそれが落花生へと成長します。

だから花の数だけ落花生があるということですね。これも驚きですね。

なお、落花生の殻にはカビがつきやすく、カビ菌の中には発がん性物質を作り出す菌もあるそうで、特に輸入品には注意が必要とのことです。

身体にいいピーナッツを食べるなら国産品。それも食べ過ぎないよう注意しながら食べるようにしましょう。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。