ここ数年、ヘイトスピーチが問題になっていますが「ヘイトスピーチって何?」と聞かれると、イマイチはっきりしないのではないですか。
ヘイトスピーチは英語で「hate speech」なので、直訳すると、hate=憎む・嫌う、speech=言動、から(誰か、何かを)ひどく嫌う言動ということになりますが、実際にはそれに留まらないようです。
ヘイトスピーチの問題は国会の場でも法整備が論議されるようになり、今後この問題はますます大きくなりそうです。
ヘイトスピーチとは一体何なのか?大きな問題となっている日本と韓国のヘイトスピーチの実態はどうなっているんでしょうか?
ヘイトスピーチとは?
コトバンクによると、ヘイトスピーチとは
「憎悪にもとづく発言」の一形態。
匿名化され、インターネットなどの世界で発信されることが多い。
定義は定まっていないが、主に人種、国籍、思想、性別、傷害、職業、外見など、
個人や集団が抱える欠点を思われるものを誹謗・中傷、貶す、差別するなどし、
さらに他人をそのように煽動する発言(書き込み)のことを指す。
(中略)先進国中、アメリカと日本は法的に規制していない数少ない国となっている。
(https://kotobank.jp/word/%E3%83%98%E3%82%A4%E3%83%88%E3%82%B9%E3%83%94%E3%83%BC%E3%83%81-190641 より一部引用)
このようにヘイトスピーチにははっきりとした判断基準はなく、人種や国籍、性別などといった個人ではどう変えようもない事柄を標的にして誹謗・中傷する行為で、発言だけにとどまらずインターネットでの書き込みやデモ行進などもあてはまります。
スピーチという言葉がついていいるために惑わされやすいのですが、文字によるヘイトスピーチもあり、ネットへの書き込みだけでなくビラ配りによる誹謗・中傷もヘイトスピーチなんですね。
これと比べて明らかに主張が含まれている言葉、例えば、「竹島は日本の領土、韓国は手を引け」というような発言はヘイトスピーチにはあたらないんです。
ヘイトスピーチ 日本と韓国の実態
日本と韓国の間でのヘイトスピーチの始まりは、関東大震災だったと言われています。
壊滅的な被害が広がるなか、「朝鮮人が井戸に毒を投げた」「朝鮮人が放火している」「朝鮮人が火事場泥棒をしている」などのデマが広がり、自警団が組織され朝鮮人たちが襲われ殺されました。
このデマがヘイトスピーチの始まりで、その後も韓国人に対する蔑視は続いていて「朝鮮人は死ね」「日本から出て行け」など見るに耐えない言葉が氾濫しています。
この過激なヘイトスピーチには国連も差別的であると規制を要求しています。
これに対して韓国の人たちも黙ってはいなくて、ネット文化が進んでいる韓国では、ネット上での誹謗・中傷や差別発言がさかんで、「日本人を殺せ」「日本の(東北)大震災をお祝いします」など、書きたい放題です。
韓国の場合、朴政権の対日政策がヘイトスピーチを助長しているのではと思いますね。
朴槿恵大統領は海外遊説で、事あるごとに従軍慰安婦問題や日本の閣僚の靖国参拝を盾に日本を批判しています。
韓国国民もこれを見たら、「大統領がやってるのだから、日本叩きをしてもいい」と思ってしまうのは当然で、それがヘイトスピーチを助長していると感じます。
まとめ
- ヘイトスピーチは人種や国籍、性別などを誹謗・中傷する憎悪に基づく差別的な言動である
- ヘイトスピーチは関東大震災後に日本人が韓国人に行ったのが始まり
- 日本と韓国のヘイトスピーチ合戦はますますヒートアップしている
日本と韓国のヘイトスピーチは泥仕合のような様相だと言ってもいいと思います。
いまのところ、両国間ではヘイトスピーチが暴力にまで発展はしていませんがいつこれが暴力事件に発展し、両国間の関係がさらに悪化しないとも限りません。
実際にナチス・ドイツのユダヤ人虐殺もヘイトスピーチが始まりでした。
憎しみから平和など生まれるはずはなく憎しみは憎しみを返してくるだけで、今までの戦争はすべて憎しみの応酬から始まりました。
国会では「ヘイトスピーチ規制法」が議論されるようですが、こんな法律を定めなくてもよい社会が来るといいですね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。