桜の花が咲き始める毎年4月の第一日曜日に、川崎市の若宮八幡宮にある金山神社で行われるのがかなまら祭りです。
ちょっとマイナーなかなまら祭りですが、外国人にはすごい人気。その理由はご神体に秘密があります。
それは世界的にも珍しい「男根」三体が祀られているお祭りだからで、中でもピンクに彩色された巨大な男根が載った神輿は、エリザベス神輿と呼ばれて一番人気です。
今回はそんな楽しいかなまら祭り2020の情報をご紹介します。
かなまら祭り 開催情報
かまなら祭り2020
- 開催日:2020年4月4日(日)
- 開催地:金山神社(若宮八幡宮内)
- 電話:044-222-3206
- 住所:神奈川県川崎市川崎区大師駅前2-13-16
- 行事スケジュール
11:00~11:15 お火取祭
11:15~11:45 例祭
11:45~12:00 お神輿お霊入れ式
12:00~12:30 大根削り
13:00~14:30 面掛行列
15:00~16:45 地べた祭り
男根神輿が繰り出すのは面掛行列で、一般の人も参加できます。
仮装用の袴や着物も用意されています。
※今年の面掛行列は自粛となりました。
地図とアクセス
電車を利用する場合
最寄駅:京急大師線 川崎大師駅下車 徒歩約8分
◎京浜急行
京急川崎駅で大師線に乗り換え
◎JR
JR川崎駅→京急川崎駅で大師線に乗り換え
JR品川駅から京浜急行に乗り換え→京急川崎駅で大師線に乗り換え
JR横浜駅から京浜急行に乗り換え→京急川崎駅で大師線に乗り換え
車で行く場合
首都高速神奈川1号横羽線・大師インターを下りて右折 約1分
※かなまら祭りのパレードでは交通規制が敷かれます。
(若宮八幡宮付近の駐車場はコチラ)
かなまら祭りの見どころ
男根のモニュメントの展示が自粛されたかなまら祭りの見どころは、繰り出される3基のお神輿です。
なかでもピンク色に塗られた巨大な男根がそびえ立つエリザベス神輿は一番の人気!
こんなもの若い女性に見せていいのかな?と思ってしまいますが、ユーモラスで可愛らしさも感じさせてくれるピンクの男根は「まぁお祭りだからいいか」というところです。
性教育のとっかかりにはいいのかもしれませんね。
2015年まではニューハーフの人たちが、「でっかいま~ら、かなまら」と普段ならとても口にできないような掛け声を連呼しながらエリザメス神輿を担いで上下に動かして行進していたですが、2016年からは神輿を担がずに台車に乗って動くだけ、掛け声もなしになってしまいました。
こちらも運営側の自粛のためです。
それでも男根が祀られているという世にも珍しい神輿は、日本人のみならず外国から来た観光客にも大ウケで、祭り自体は身動きが取れないほど大勢の人で賑わいました。
神社のお祭りというと、勇ましいものであったり厳粛な感じがするものですが、かまなら祭りはみんなを楽しい気分にしてくれます。
お祭りにはつきものの屋台もこの日ばかりは羽目をはずしたようにちょっと変わったものが売られています。
どこで仕入れてきたのか、木彫りの男根や着るのをためらってしまうようなデザインのTシャツが売られています。
なかでも凄いのが、男根の形をした飴で、けっこう高いのに一番人気でよく売れているそうです。
みんなノリで買ってしまうんでしょうね。
なかにはその飴をペロペロと舐めながら歩いている女性も大勢いて、ちょっと異様な光景です。
それにしても、ここで売られているものが売れ残っちゃったらどこで売るの?なんて疑問が湧いてきてしまいます。
愛知県小牧市の田縣神社でもそんなお祭りがあったと記憶してますが、きっとそこでも売られているんでしょうね。
かなまら祭りでは男性器のモニュメントが知られていますが、神社の境内に行けば女性器のモニュメントも置いてあり、金山神社の御朱印には両方のイラストが書かれたものもありますよ。
誰かに見せるのはちょっと恥ずかしいですね。
海外の反応は?
男性のシンボルを御神体にしてしまうお祭りなんて世界でもあまり例はなく、日本よりも海外で知られているかなまら祭り。
外国人の反応も賛否両論さまざまです。
日本って素晴らしい。
日本人って礼儀正しい人ばかりだと思ってたけど、このお祭りではみんな羽目を外すのね。
小さな女の子にあんな形をした飴を舐めさせるなんて、クレイジーとしか思えない。
日本人はクリスチャンじゃないからね。
私には理解不能!
日本らしいと言えば日本らしいということになるのかな。
海外では、かなまら祭りで見られるようなリアルな男根の模型はタブー視されているようで、特にキリスト教の文化圏の人には信じられないことみたいです。
それでも怖いもの見たさというわけでもないのでしょうが、一度は見てみたいというところなんでしょう。
特に日本のお祭りは「何をやっても構わない」みたいなところがありますから、なおさら羽目を外したくなるんでしょうね。
終わりに
かなまら祭りはもともとは江戸時代に女郎が商売繁盛と性病除けを願って始まったのですが、それがいつの間にか子孫繁栄や安産、縁結びなどを願うようになり、さらに最近ではエイズ除けまでが加わりました。
いつもは神社内に収められている男根型のモニュメントも、かなまら祭りのときには表に出され、女性たちが触ったりまたがったりして記念撮影を楽しむことができていました。
そんな奇祭のかなまら祭りですが、2015年に本物の男根を見せる男性が現れるという不祥事があったため、神社側は2016年からモニュメントへの接触を自粛しました。
妊娠や安産を願う女性が触ることができなくなってしまい、ちょっと残念なことになってしまったんです。
でも、かなまら祭りは他のお祭りでは見られないモニュメントが見られます。
社会では性についての話はどこかタブー視されていますが、かなまら祭りを見ていると性とはそんな陰湿なものではなくもっと明るく楽しいものだと思ってしまいます。
昔はきっと性に対してもっと大らかだったんでしょうね。
また、かなまら祭りは日本より外国でのほうが知られているようで、見物客も外国人がいっぱいです。
世界中を見てもこんなお祭りはあまりないみたいですね。
普段はおおっぴらにできない男根を見て外国の人たちと大いにはしゃいでしまいましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。