毎年、節分の前になるとスーパーやコンビニに並ぶ恵方巻き。
我が家でも毎年買ってくるんですが
ある方角を向いて食べるのを家族に見られるのが恥ずかしく
いつもの夕食のおかずみたいにテーブルに載せて食べてます。
だけど、せっかく買ってきたんだから
やっぱり縁起をかついだほうがいいのかなぁとも思います。
「今度は恥ずかしがらずに縁起をかついで食べよう」
というわけで、恵方巻きの正しい食べ方や
起源のことなんかについて調べてみました。
恵方巻きの正しい食べ方
恵方巻きを食べるときには気をつけなければいけないことが三つあります。
恵方巻きの食べ方その1は、その年の恵方を向いて食べることです。
恵方とは?
陰陽道(おんみょうどう)で云うところの
その年の福徳を司る歳徳神(としとくじん)さまがおられる方角です。
その方角は4つあり、東北東、南南東、西南西、北北西の
何とも微妙な方角の4つです。
そういえば、「今年の恵方は北だ」とか
ジャストな方角はありませんでしたね。
(出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%B3%E5%BE%B3%E7%A5%9E)
そして、その方角は西暦年の最後の一桁で決まっているんです。
西暦年の最後の一桁 | 恵方 |
4・9 | 東北東 |
1・3・6・8 | 南南東 |
0・5 | 西南西 |
2・7 | 北北西 |
南南東が一番多いですね。
歳徳神さまは暑いところがお好きなようです。
このようになっているので
2016年の恵方は南南東
2017年の恵方は北北西 ということになります。
恵方巻きを食べるときには切り分けることなく
一本そのまま一気に食べきってしまいます。
一本まるごと食べてしまうのは
「縁を切らない」という意味があるためです。
食べる前に恵方を向き、呼吸を整え
一気に食べてしまうことがご利益を得る秘訣です。
もちろん、食べ終わるまで恵方を向いたままです。
一本まるごと食べてしまわなければならないので
あまり太い恵方巻きを用意してしまうと
食べきれないかもしれませんよ。
一気に食べてしまわなければならないため
喋っている暇などないでしょうが
黙って食べないとご利益は薄くなってしまうそうです。
「男は黙ってサッ◯◯ビール」ならぬ
「家族で黙って恵方巻き」ですね。
(私の年齢が知れてしまいそうです。)
恵方巻きの起源
全国に広めたのはコンビニチェーン
ところで、恵方巻きっていつごろから始まったのでしょうか?
私の感じでは、20年位前からかなぁという感覚でしたが
調べてみたら、もう少し古いようです。
1989年にファミリーマートとセブン-イレブンが
一部の地域で販売を開始し
その後、全国展開していったとのことです。
しかし、節分の日に巻きずしを食べる風習は
一部の人達の間ではもっと古くから行なわれており
その発祥は江戸時代とも大正時代ともいろいろ言われています。
◎幸運巻き寿司
江戸時代の終わり、大坂の船場で商人たちが商売繁盛を祈り
幸運巻き寿司を節分の日に食べるようになった。
◎新香巻
大正時代初期に大坂の花街で、そのころ漬け上がるお新香を
海苔巻きにして恵方を向いて食べた。
◎節分の丸かぶり寿司
昭和7年に大阪鮓商組合が、販売促進の目的で
節分の丸かぶり寿司のチラシを発行して広めた。
このように恵方巻きの起源についてはいろいろあり
どれが正しいのかは分かりません。
こういった風習の起源は曖昧なことが多いのです。
しかし、昔は恵方巻きとは呼んでなかったことは確かです。
恵方巻きという名前を広めたのはコンビニチェーンですね。
まとめ
・恵方巻きの正しい食べ方
1.恵方を向いて食べる
2.一本を一気に食べる
3.黙って食べる
・恵方は、東北東・南南東・西南西・北北西の4つ
・恵方は西暦年の最後の一桁で決まる
・恵方巻きの起源は諸説あり判然としない
「恵方巻きは一気に食べなければいけない」
「一本食べきらなければいけない」なんて初めて知りました。
今までは小さく切って食卓に載せ
口に入れる時だけ恵方を向いて食べてました。
どうりでご利益がなかったわけですね。
次回からは正しい方法を守って食べるようにします。
でも、一本まるまる食べてしまうと
ほかのおかずが食べられなくなってしまいそうです。
小さい恵方巻を用意しなければいけませんね。
最後まで読んでいただき、どうもありがとうございました。