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お水送り2020!日程やアクセス、駐車場情報まとめ

東大寺二月堂で行われるお水取り(修二会・しゅにえの御香水汲み)の行事は有名ですね。

お水取りで二月堂下の若狭井で汲み上げられる水は10日間かけて若狭から届いた水で、お水取りに先がけて行われるのが若狭のお水送りです。

東大寺のお水取りはたいへんな人出なんですけど、若狭のお水送りも大勢の人が参拝に訪れます。

今回は、若狭のお水送り2020の日程やアクセス方法、駐車場の情報などをご紹介します。

 

若狭のお水送り2020 開催情報

 

若狭のお水送り2020

  • 開催日時:2020年3月2日(月)11:00~22:00頃(松明行列 19:30~)
  • 開催場所:若狭神宮寺~遠敷川・鵜の瀬
  • 住所:福井県小浜市神宮寺30-4
  • 問合せ先:若狭おばま観光案内所
  • 電話:0770-52-2082

鵜の瀬は伊勢神宮内宮を流れる五十鈴川のような雰囲気を感じるところです。

 

 

お水送り アクセス方法と駐車場

 

◆公共交通機関を利用する場合

JR小浜線・東小浜駅より南へ3km,徒歩約40分。

また、お水送り当日はJR小浜駅(東小浜駅ではありません)より有料のシャトルバスが運行予定です。

◎行き

◎帰り

 

◆車を利用する場合

 

◆駐車場

当日は交通規制が敷かれますので、自家用車で行く場合には小浜市竜前企業団地臨時駐車場(小浜市宮の前1-17)を利用することになります。

小浜市竜前企業団地臨時駐車場からは有料のシャトルバスが運行されます(帰りは鵜の瀬ポケットパークの発車です)。

行き

帰り

19時から21時30分ころまで周辺では交通規制が敷かれますので、18時30分ころまでには駐車できるように出発しましょう。

また、帰りは交通規制が解除されるまでは駐車場から出られません。

若狭のお水送り スケジュール

若狭のお水送りは午前11時からの山八(やまはち)神事から始まります。

 

11:00 山八神事(非公開)(於:手向山八幡宮)

祈祷した赤土にお神酒を注いで練って舐めたあと、残った土で柱に「山」と「八」の文字を書いてご祈祷します。

13:00 修二会(非公開)(於:神宮寺堂内)

13:00過ぎ 弓打ち神事(於:神宮寺前庭)

紫装束の氏子代表が30mほど離れた的に向かって矢を放ちます。

13:30 奉納弓射大会(神宮寺前庭)

日本各地の弓道家が腕を競う弓射大会が催されます。

18:00 修二会(非公開)(於:神宮寺堂内)

18:30 達陀(だったん)(於:神宮寺堂内・境内庭)

19:00頃 大護摩法要(於:神宮寺前庭)

赤装束の僧侶が7メートルもある松明を振り回し(達陀)、大護摩に火が灯されると火の祭典は最高潮に達します。

19:30過ぎ 松明行列(於:神宮寺~鵜の瀬)

大護摩の火は松明に移され、1,500人もの人が手松明を手に1.8キロ離れた鵜の瀬まで「御香水」を護りながら行進する様は幻想的です。

20:00過ぎ 鵜の瀬大護摩供

松明行列が鵜の瀬に到着すると、松明の火は護摩壇に移されて燃え上がります。

20:30過ぎ 送水神事

住職が送水文を読んで邪気祓いをし、御香水を遠敷川に注ぎ込みます。

21:00過ぎ 立ち直会(なおらい)

すべての行事が終了すると、その場にいる人たちにお神酒がふるまわれ、お水送りは終了します。

 

19時30分ころから始まる松明行列には観光客も松明を持って参加することができます。

手松明は神宮寺で事前に購入することができ、1本1,500円です。(神宮寺FAX:0770-56-5566)

当日でも購入することはできますが数に限りがあるため、なるべく事前購入をおすすめします。

なお、お水送りの準備等により2月15日(金)から3月5日(火)の期間は神宮寺の拝観はできません。

(上記の情報は念のため主催者にご確認ください。)

終わりに

東大寺のお水取りで若狭井(わかさい)から汲み上げて十一面観音に供えられる御香水(おこうずい)は、実は福井県小浜市・遠敷川(おにゅうがわ)の鵜の瀬(うのせ)から注ぎ込まれた水が、10日間かけて若狭井に届いたものだと言われています。

そして、若狭井で汲み上げる水を鵜の瀬から流す儀式が若狭神宮寺で行われる若狭のお水送りです。

若狭鵜の瀬から「お水」を「送り」、東大寺若狭井で「お水」を「取る」わけですね。

言ってみれば、若狭のお水送りと東大寺のお水取りはセットのようなものです。

(東大寺のお水取りについてはコチラ

 

東大寺・二月堂で行われる「お水取り」は1,200年以上もの歴史を持つ行事です。

一方、「若狭のお水送り」の起源は定かでなく、大正15年に発行された「お水取り行法記」にも書かれていたとか、嘉承元年(1106)に編纂された「東大寺要録」にお水送りの神事の由来が記されていたとかありますが、起源は明確ではありません。

しかし、東大寺で取るお水ですからそれなりに古いはずです。

一説によると、インドから来た実忠という僧が二月堂建立の際に全国の神を招きましたが、遠敷明神が漁をしていて遅れてしまい、そのお詫びに二月堂の本尊である十一面観音にお供えするお香水を若狭から送るという約束をし、二月堂の下の若狭井からきれいな水が湧き出したと伝えられています。

それが天平勝宝4年(西暦752年)のことです。

これだと東大寺のお水取りの起源とピタリ一致しますね。

 

それはさておき、暗い道を松明を掲げた多くの人がお水送りのために行進する様は幻想的で、日本人は神様を大切にする民族なんだなぁ、ということを実感します。

神宮寺には国の重要文化財に指定されている本堂や仁王門、金剛力士像などの建造物があります。

お水送りのついでに、そういった歴史的な史跡に癒されに神宮寺を訪れてみてはいかがですか。

 

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。