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夏風邪のヘルパンギーナ!大人が気をつけることは?

梅雨時はジメジメしていや~な気分になりがちで、こんなときに家族のだれかが風邪、いわゆる夏風邪をひいてしまったらいっそう憂鬱になってしまいます。

私の子供もだいぶ前の梅雨入りしてすぐのころ、急に喉の痛みと高熱が出てお医者さんに行ったところ、ヘルパンギーナだと言われたことがありました。

聞いたことがなかった言葉だったんですけど、ヘルパンギーナは夏風邪の一種で子供がかかりやすいウイルス性の疾患だと言われました。

夏風邪は重症化しやすいと聞いていたんですが、「子供がかかるなら安心か?」と思っていたら、お医者さんから「大人でもまれにかかりますよ」と言われて心配になったことを覚えています。

大人はどんなときにヘルパンギーナにかかりやすいのでしょうか?また、かからないように気をつけることはどんなことなんでしょうか?

 

 

 

大人がヘルパンギーナにかかるとき

ヘルパンギーナの患者のうち、9割が子供だと言われています。

ということは患者の1割は大人ということになり、私たちの認識からするとこれって結構多い数ではありませんか?

ヘルパンギーナは接触感染と飛沫感染でうつるので、子供がヘルパンギーナにかかったら注意が必要ですね。

子供がヘルパンギーナにかかるのはウイルスに対する抵抗力(免疫力)が小さいからで、大人でも健康なときは問題ないのですが、免疫力が落ちているとヘルパンギーナにかかりやすくなります。

免疫力が落ちる要因には次のようなものがあると考えられています。

 

過度な飲酒

乱れた食生活

ストレス

睡眠不足

運動不足

 

順番に見ていきましょう。

 

過度な飲酒

 

 

 

酒は百薬の長とも言われますが、アルコールとその代謝物は免疫毒とも言われ、飲酒常習者は呼吸器系の感染率が高く、飲酒常習者から生まれた子供は免疫系に問題があることが多く様々なウイルスに感染しやすことが分かっています。

 

乱れた食生活

 

 

 

人間は食べたもので出来ていて、タンパク質、脂質、炭水化物(糖質)、ビタミン、ミネラル、この5大栄養素をバランスよく摂取しないと免疫力が低下してしまいます。

偏った栄養素ばかり摂取していたり、ファーストフードに含まれる添加物も免疫力を低下させます。

 

ストレス

 

 

 

ストレスを感じると脳下垂体から副腎皮質刺激ホルモンが分泌され、血液で副腎皮質に運ばれると副腎皮質からコルチノイド(副腎皮質ホルモン)が分泌されます。

このコルチノイドが免疫細胞(リンパ球)を減少させるので、免疫力が低下します。

 

睡眠不足

 

 

 

「睡眠不足のときに風邪を引きやすい」というのは誰でも経験的に知っていると思いますが、それは免疫物質は寝ているときに作られているからです。

また、免疫機能に大きく関係している白血球は骨髄で作られますが、立っているときには作られず、横になっているときでないと作られません。

睡眠不足は免疫力低下を招くだけでなく、高血圧や糖尿病にもなりやすいと言われています。

 

運動不足

 

 

 

腫瘍細胞やウイルス細胞を破壊するリンパ球として知られているのがナチュラルキラー細胞(NK細胞)ですが、このNK細胞はウオーキングやラジオ体操など、軽めの有酸素運動で活性化し、運動をしないと劣化します。

かと言って過激な運動は筋肉を損傷し、それを修復するために免疫細胞が働いて炎症が起きるので、過激な運動が日常化すると身体は炎症を起こさないよう免疫力を低下させ、感染症になりやすくなると言われています。

過酷なトレーニングをしているプロのアスリートが、インフルエンザにかかったなんて話はよく耳にしますね。

「まったく運動しない」のも問題ですが、「過酷な運動が日常化している」のも免疫力の面から見ると問題があります。

 

 

大人が気をつけることは?

ヘルパンギーナの3大症状は次のようなもので、大人がヘルパンギーナにかかると子供がかかったときよりも症状が重くなります。

 

  • 38度から40度近い高熱
  • 口腔内の口内炎・水泡
  • 咽頭炎

 

子供でも高熱は出ますが、大人の場合には子供に比べてその期間が長く続き、口内炎や咽頭炎の痛みもこどもよりもずっと痛くて食べ物も採れなくなるほどの痛みです。

 

こんなつらいヘルパンギーナですがうつらないようにするには、うがい、手洗い、マスクの三大予防法のほかに免疫力を上げることが大切になり、特に家族の誰かが発症したときにはウイルスを完全に防御するのは難しくなるので、免疫力のアップが鍵になります。

 

 

飲酒

多少のお酒は問題ありませんが、お酒の強い人でもビールなら大瓶1本、日本酒なら1合くらいに抑えておきましょう。

 

食べ物

栄養バランスのいい食事を摂ることが重要ですが、ここでは免疫力が上がる食べ物をいくつかご紹介します。

 

  • 大根
  • 長芋
  • 玉子
  • 梅干し
  • ヨーグルト
  • にんにく・しょうが
  • 納豆
  • 鶏肉

 

家族の誰かがヘルパンギーナにかかっても、大根は大根おろしにする、玉子は茶碗蒸しにするなど工夫をすれば、口や喉の痛みがそれほど気になりませんね。

長芋はおろすと効果が少なくなるので、千切りにして飲むようにして食べます。

 

納豆や鶏肉はヘルパンギーナにかかった家族が食べるのは無理かもしれませんね。

 

ストレス解消と十分な睡眠

人間は眠っているときに嫌なことを忘れるようにできているそうで、眠ることもストレス解消につながるそうです。

眠っているときにはストレスを感じることはありませんですしね。

 

 

運動

ことさらに有酸素運動を、などと考えなくてもエレベーターやエスカレーターをやめて階段を使う、ひとつ遠くのバス停を利用するなど方法はたくさんあります。

椅子に座っているときに腹筋を使って「ハッ、ハッ」と小刻みに息を吐き出すだけでも立派な有酸素運動になりますよ。

 

 

最後に

ヘルパンギーナは子供がかかりやすいとは言え患者のおよそ1割は大人で、大人がかかると症状が重くなるので、普段の生活習慣が大切になってきます。

あと、お金も時間もかからない最高の免疫力アップの方法は「笑う」ことです。

笑うと神経ペプチドという免疫機能を活性化するホルモンが出て、さらにモルヒネの数倍も快感作用があるベータエンドルフィンも分泌され、幸せな気分になります。

これは作り笑いでも同様の効果が確認されていて、まさに「笑う門には福来る」ということです。

テレビを見るときには悲惨なニュース番組ではなく、お笑い番組を見たほうがよさそうですね。

 

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。