先日、夜勤をしている息子が風邪を引いてお医者さんに行きました。
そして、出勤前に風呂に入ろうとしてました。
「風邪の時に風呂に入っちゃあだめだ」と息子に言うと
「お医者さんがいいって」という返事。
風呂に入るとかなり体力を消耗しそうですよね。
「風邪を引いたときには滋養のあるものを食べて
安静にしているのが一番、風呂なんて厳禁」と思っていた私は
お医者さんがそんなことを言うなんて「本当かいな?」と驚きでした。
医学の常識が変わったんでしょうか?
そこで、今回は風邪のときに風呂に入ってもいいかどうかについて調べてみました。
風邪のときに風呂に入る効果とデメリット
一日に何度も風呂に入ることもあるほど風呂好きな私にとって
「風邪の時でも風呂に入っていい」というのはうれしい情報です。
風邪のときに風呂に入る効果にはどんなものがあるんでしょう?
風邪のときに風呂に入る効果
- 新陳代謝が良くなり免疫力が高まる
- 血行が良くなり鼻詰まりの解消に効果的
- 浴室は温度と湿度が高いのでウイルスの活動が低下する
- 喉の保湿になる
- 毛穴が綺麗になることで発汗作用が促進され抵抗力が上がる
実にたくさんの効果があるんですね。
ほかにもお湯で体温が上がると身体は熱を逃がそうとするので
ゆっくりと体温が下がるという効果もあります。
熱が出るのは身体が風邪のウイルスに抵抗しているからです。
入浴しているときはウイルスの力が弱まるので
エネルギーを体調の安定に向けることができるので体温が下がるというわけです。
逆に風邪のときに風呂に入るデメリットを調べてみると
- 体力を消耗する
- 湯ざめする
この二点だけです。
これは風邪のときだけには限らないことですね。
この二点による影響をできるだけ小さくすることで
お風呂に入ることによる効果を最大限に引き出すことができます。
熱があっても風呂に入ってもいいの?
高熱でフラフラするようなときには
誰も風呂になんて入りたいとは思いませんし
それより静かに寝ていたいと思いますよね。
高熱が出ているということは、体力が風邪を治すのに使われて余力がなく
そんなときに体力を消耗する風呂に入れば
さらに風邪をこじらせることになってしまいます。
それなら何度の体温なら風呂に入ってもいいかと言うと
平熱には個人差があるので一概には言い切れません。
私は平熱が35度ちょっとしかなく、普通の人にとっては微熱である37度も
私にとっては高熱でフラフラになるほどの体温です。
こんなときに風呂に入るのは無謀すぎますね。
「少しくらい熱があっても会社や学校に行ける」
これくらいの状態がお風呂に入ってもいい目安でしょう。
高熱のときだけでなく、次のようなときも入浴は控えるべきです。
- 悪寒がひどいとき
- 重い倦怠感があるとき
- 下痢や嘔吐がひどいとき
こんなときも相当身体に負担がかかっているので安静第一の療養が必要になります。
風邪を引いているときの風呂の入り方
風邪の時に風呂の効果を引き出すためには
体力の消耗をできるだけ減らし、湯冷めをしないようにすることが肝心です。
そのためのポイントには次のようなものがあります。
- 浴槽にお湯をためて浴室を温めておく
- 脱衣所もストーブなどで温めておく
- いつもより少しぬるめのお湯にゆっくり浸かる
- 風呂から出たら身体も髪もすぐに乾かす
- 入浴後は身体が冷めないように早く布団に入る
- 発汗による水分を補給する
お風呂のお湯は熱ければ熱いほど体力は消耗します。
熱好きの人は注意が必要で、ちょっと物足りないと思えるくらいのお湯に
ゆっくり浸かることが大切になってきます。
ぬるめのお湯にゆっくり浸かることは快眠にもつながります。
まとめ
風邪を引いていても、高熱だとかひどい下痢などのとき以外は
正しい入浴法を守ることで風邪からの回復に役立ちます。
西洋では「風邪を引いたら風呂に入る」と言われているそうです。
映画で外人が熱い風呂に入っているところなんて見ないですから
あちらの風呂の湯はぬるめなんでしょうね。
私の息子の風邪は喉から来るタイプです。
熱も下痢もなかったのでお医者さんも風呂をオーケーしたんでしょう。
薬を飲んでお風呂に入り、翌日には風邪もすっかり良くなっていたようでした。
あなたがもし風邪を引いてしまってもお風呂に入りたいときは
ご自分の体調を見極めて、正しい入浴法で風邪からの回復に役立ててみてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。