四季おりおりの風情が楽しめる日本の季節のなかで、みなさんはどの季節が一番好きですか?
私は「薄着でいい」、「アウトドアを楽しめる」、「汗をたくさん流してすっきりできる」、「ビールが美味しい」なんて理由から夏が一番好きです。
海がない県に住んでいる私はよく川遊びに行くんですが、いつも悩まされるのが日焼けです。
初めは日焼け止めクリームも塗るんだけど夢中になっていると忘れてしまって、気がつくと最初に塗ったまま3時間も4時間も過ぎていた、なんてことがしょっちゅうです。
家に帰ってお風呂に入ると背中一面が真っ赤になっていて、そのうち段々とかゆくなりベッドに入る頃にはかゆさでなかなか眠れなくなってしまうこともあります。
かゆい背中を何とかするにはその原因を取り除けばいいんですが、今回はそんなところを調べてみました。
日焼けをすると何故かゆくなる?
人の身体には痛みを感じる「痛点」という感覚点がたくさんあるということはご存知ですね。
この痛点に先の尖った針で突くような強い刺激を与えると「痛み」を感じるのですが、弱い刺激だと「かゆみ」として感じられるのです。
日焼けによる肌への刺激はかゆみを感じる程度の弱いもので、その刺激の主な原因となるのが肌の乾燥とヒスタミンの分泌の二つです。
順番に見ていきましょう。
肌の乾燥
私たちの皮膚はいくつかの層からできていて、一番外側は水分を含んだ角質層と言い、外部からの刺激を遮断してくれています。
ところが皮膚が紫外線によって炎症を起こすと皮膚が熱を持ち、その熱で角質層が乾燥で水分がなくなって壊れ、ちょっとの刺激でも敏感になりかゆくなってしまいます。
乾燥した冬に肌がかゆくなるのも同じ理由です。
ヒスタミンの分泌
ヒスタミンがアレルギー物質であることは知られていて、ヒスタミンはアレルゲンが体内に入ってくると脂肪細胞から放出され、アトピー性皮膚炎や花粉症などを引き起こし、その症状は身体の部位によって異なります。
背中に紫外線を大量に浴びたときも肌の奥ではヒスタミンが分泌され、背中がアトピー性皮膚炎の軽いような状態になり肌がかゆくなるというわけです。
これは誰にも起こることですが、紫外線の刺激に極端に敏感な人に起きるのが紫外線アレルギーで、さらにひどい症状が現れます。
背中のかゆみを何とかするには?
海水浴や川遊びで日焼けしてかゆくなるのはたいてい背中なんですけど、そのかゆみを何とかするには上の二つの原因による影響を抑制してやればいいということになります。
肌の乾燥を修復する
日焼けで肌が乾燥するのは炎症を起こして肌が熱が持つためなので
- 冷やすこと
- 保湿すること
この二点が重要になってきます。
冷やす
やけどのときにもまず第一に冷やしますが、日焼けは広範囲にわたっているので冷蔵庫や氷水などで冷やしたタオルで患部を冷やすのがいいでしょう。
患部に当ててていたタオルは体温ですぐに暖まってしまうので、こまめに交換することが大切です。
こうしていることで患部の熱も引いて角質層が生き返ってきます。
保湿する
患部を冷やしたあとは化粧水で保湿します。
化粧水をつけただけではすぐに乾燥して浸透しずらいので、コットンに化粧水をたっぷり含ませてパックするのがおすすめで、化粧水を冷やして使うのもいいですね。
ヒスタミンの影響を抑える
抗ヒスタミン軟膏
ヒスタミンの影響を抑えるには抗ヒスタミン軟膏を使うのが一番手っ取り早い方法です。
ドラッグストアでも購入できる抗ヒスタミン軟膏には「新レスタミンコーワ軟膏」「テレスHi軟膏」「ユースキンI(アイ)」などがあり、成分に「塩酸ジフェンヒドラミン」や「クロルフェニラミンマイレン酸塩」が含まれているものならオーケーです。
液体の「ウナコーワα」も抗ヒスタミン剤なんですが、軟膏のほうが保湿という面からも有利です。
ステロイド外用薬
抗ヒスタミン軟膏はかゆみを抑えるのに有効な手段ですが、日焼けによる炎症を抑える効果を期待することは難しく、抗炎症作用を期待するならステロイド外用薬があります。
でも、ステロイド外用薬は自分に合わない強いものを使っていると、皮膚が薄くなって毛細血管が透けて見えるようになったり、ほかにもいろんな副作用が現れます。
どのステロイド外用薬が自分に合っているかなんて分かりませんから、なるべくなら使わないほうがいいのですが、どうしてもという場合には薬剤師さんに相談してからにしましょう。
終わりに
毎年夏になって川やプールへ行くと夕方から日焼けによる背中のかゆみに悩まされます。
日焼けをしてしまってからアタフタしていてはもう遅く、日に焼けないことが第一と分かっていてもついつい面倒くさいので日焼け止めを塗るのをサボってしまいます。
歳を取れば取るほどダメージからの回復も遅くなるので、これからは面倒くさがっていてはダメですね。
それと、日に焼けるのは夏がマックスだと思いがちですが、紫外線の量は5月から強くなるそうですよ。
詳細はコチラを参考にしてください。
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紫外線量の月別グラフ!ピークを知っておこう
ゴールデンウイークの声を聞きはじめたら日焼け対策をしたほうがよさそうですね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。