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赤沢自然休養林で森林鉄道に乗ってきました

爽やかな秋晴れが気持ちいい日に以前、テレビで放送された森林鉄道に乗ってみたいと木曽の上松にある赤沢自然休養林に奥さんと行ってきました。

木曽は昔から「木曽ヒノキ」などの木曽五木が有名なところで、伊勢神宮の式年遷宮の御用材にも木曽ヒノキが使われています。
切り出した木材を運搬するのに使っていたのが森林鉄道でしたが次第に木材の運搬が自動車に取って代わり、1975年(昭和50年)に森林鉄道は廃止されました。

その後、渓流沿いに往復2.2キロの山の中の小旅が楽しめる鉄道として1987年(昭和62年)に復活しました。
森林鉄道はかっては日本中のいたるところに存在していたんですが今ではそのほとんどが廃線になり、現在でも木材を運搬しているものは一つだけです。

動く姿で保存されているのも五つほどしかありません。

神社や仏閣など古いものが好きな私は車で1時間ほどで行けて近いし、紅葉狩りがてら「こりゃ見ておかなくちゃ」と思い訪れました。

アクセス

名古屋方面から赤沢自然休養林へのアクセスはとっても簡単です。

国道19号線を北(松本方面)に向かって走り、寝覚の床を過ぎるとすぐに赤沢自然休養林への道路標識があるので、その標識に従って道なりに走るだけ。

私が訪れたときはちょうど紅葉が真っ盛りで道路の両側はとてもきれいでした。

↓こんな感じです。

松本方面から来ても標識があって分かりやすいと思います。

途中、車がすれ違えないほどの細いところもありますが国道19号線から分岐してから15分ほどで着きます。

(逆光になってしまいました。すみません。)

当日は雲ひとつない本当にいい天気でした。

私はきっと晴れ男なんでしょうね。

駐車場

駐車場の入り口には年配の係員の男性が4人もいました。

駐車料金は1台600円で、「ちょっと高いんじゃないの?」と思ってしまいましたが、その思いはのちほど解消します。

私が行ったのは平日だったにもかかわらず駐車場にはたくさん車が停まっていました。

観光バスも来てましたよ。

森林散策

着いたら最初に森林散策をしました。

写真では分かりにくいかもしれませんが、黄色の向山コース(2.0キロ)に入りました。

コースに入ってみて、その管理状態の良さに驚きました。

歩道は木材のチップが厚く敷かれていてフカフカ。

間伐もちゃんと行なわれていて、日差しもしっかり届いていました。

こんなコースが他に七つもあるのに維持費は駐車料金だけ。

これなら1台600円でも安いと思ってしまいました。

向山コースには途中に見晴台があり
天気が良かったので駒ケ岳を見ることができました。

神社や仏閣を訪れると、何故か神聖な気持ちになりますね。

ここを散策しているときも同じような気持ちになりました。

神の意志を感じているようでした。

森林鉄道

次はお目当ての森林鉄道です。

乗車券は800円で、支払うと木製の切符を渡してくれます。

家庭でコースターとして使える8センチ四方の大きさです。

発車まで時間があったので、展示物を見てみることにしました。

蒸気で走っていた当時の機関車もありました。

天皇陛下も皇太子のころにここを訪れたことがあるんですね。

専用客車もありました。

 

そのほかにも、古いディーゼル機関車や理髪車なんてのもあり、古いもの好きの私にはたまりませんでした。

森林鉄道が走りだすと、小さい頃に乗った汽車の「ゴトン、ゴトン」といういう音が妙に懐かしく、ノスタルジーを感じさせてくれました。

周りの空気も澄んでいて身体が洗浄されたような気持ちになり、すがすがしい気分に浸ることができました。

ただ、軌道の近くにも見どころがたくさんあるのですが、スピードが早すぎてオートフォーカスのカメラのピントが合いません。

見どころに来たらスピードを緩めてくれたらいいのにと思いました。

森林資料館

森林鉄道を降りたあと、少しあたりをブラブラして帰ろうとしたとき森林資料館が目に入ったので、行ってみました。

ここは駐車場料金所の左奥にあるんですが、駐車料金を払うと右にカーブして駐車場に入るので見落としてしまっていました。

中に入るといきなりカモシカの剥製がお出迎え。

ほかには昔使っていたノコギリや蓑なんかが展示してあり、「今ならチェーンソーなのに、昔は大変な仕事だったんだなぁ」と当時の苦労を今更ながら感じてしまいました。

入場は無料ですが、けっこう見るところがある資料館ですよ。

姫宮神社

赤沢自然休養林から帰る途中、国道19号線に出るまでの道に姫宮神社なるものがありました。

何でも、宇治の戦に敗れた後白河院の皇子・高倉宮以仁王の姫君がここまで逃げてきたものの、ついに逃げきれないと悟りここの淵に身を投げたということです。

そのときの姫君の年齢は15歳。

たった15歳で自らの命を絶った姫君の霊を祀ったのが姫宮神社です。

川を渡ってしばらく行ったところにそのお社はありました。

こんな小さなお社なのに、近くの住民の方が手をかけているのか参道はきれいに掃除されてました、

お賽銭をあげ、丁寧に参拝してお社をあとにしました。

Cafe 流れ星

赤沢自然休養林を出たときには12時をかなり過ぎてしまっていたので、どこかで昼食をと思っていたら国道に出るまでの道路沿いにCafe流れ星という看板を見つけました。

お店は道路から少し奥まったところにあるので看板がなければ分からなかったお店です。

国道に出てもたいしたお店はないし、看板にランチがあると書かれてあったのでここでお昼を食べることにしました。

二人ともランチプレートを注文しましたが、見た目もキレイでとても美味しいランチでした。

値段も1,500円くらいだったと覚えています。

店内に流れている音楽も、聞いたことのある音楽ではなくヒーリング効果があるようなリラックスできるメロディでした。

また行ってみたいと思うCafe流れ星ですが、4月半ばから11月初めころしか営業していないとのこと。

冬の間は雪が多いんでしょうから仕方ないのですが残念ですね。

 

今回は赤沢自然休養林の散策は一つのコースだけでしたが、ここは何度でも来たいと思えるところです。

今度はまた違うコースを散策しに訪れたいと思っています。

帰りはもちろんCafe流れ星で昼食です。

来年以降の楽しみがひとつ増えました。