スマホの普及率って凄いですね。
今や小学生でも持っている子がいる時代です。
あんな小さな頃からスマホを使っていたら、脳がデジタル化してしまわないかと心配ですが・・・。
それはさておき、スマホの普及とともに「アプリ」という言葉が一気に普及したと思いませんか?
アプリというのは、パソコンにインストールして使うものという認識なのですが、これまでは「ソフト」と言ってましたよね。
Excelは表作成ソフトと呼んでいましたし、Wordは文章作成ソフトと呼んでいました。
ところがWindows8.1のスタート画面ではこれらはすべてアプリに分類されています。
Wikipediaでも「Microsoft Excelは表計算ソフトである」と記載されています。
Windows8.1もExcelも同じマイクロソフト社の製品なのに、どうしてメディアごとに表記が異なるのでしょう?
私のようなロートルにも、アプリはアプリケーション(Application)、ソフトはソフトウェア(Software)の略だろうくらいは理解できるんですけど、使い方が判然としないこの二つの言葉の違いは何なのでしょう?
アプリとソフト
「アプリ」は日経新聞が実施した「よくわからないIT用語ランキング」のアンケートでで8位に入ったこともある、誰もが意味がはっきりわからない言葉です。
アプリはアプリケーションソフトウェア(Application Software)の略であり、ソフトウェアのひとつだということが分かります。
Applicationという単語を辞書で引くと、「応用、適用、申し込み」などといった意味がありアプリを「応用ソフト」とも呼ぶこともあります。
応用ソフトに対して「基本ソフト」というものあります。
基本ソフトはパソコンそのものを動かすためのソフトで、オペレーションシステム、略してOSと呼ばれています。
今ではOSという呼び方が一般化しています。
WindowsパソコンならWindows8.1やWindows10など、MacパソコンならMac OS Xというやつです。
スマホもパソコンの一種なので基本ソフトが入っていて
iphoneスマホにはios、AndroidスマホにはAndroid OSが搭載されています。
アプリ(応用ソフト)はゲームや地図アプリなど、特定の目的のために開発されたソフトウェアで
OS(基本ソフト)上で動作が可能になり、OSがなければアプリは動きません。 |
このように見てくると、アプリはソフトウェアという大きなくくりのなかのひとつのソフトウェアであるということです。
ソフト>アプリ
こういうことになります。
ExcelもWordも狭い意味で言えばアプリだったんですね。
アプリとソフトの使い分け
結論を言ってしまうとアプリもソフトも意味としてはほとんど同じであり、使い分けに困ることはほとんどないということです。
ただ、基本ソフトであるOSはアプリとは言いません。
また、パソコンの周辺機器、例えばプリンターなどを動かすのに必要なドライバーソフト(デバイスドライバー)もOSとは言いません。
アプリとソフトの使い分けについてはこんなところを抑えておけばいいんではないでしょうか。
それと、これは私の私的なイメージなんですがExcelにしろWordにしろ、ソフトはお金を出して購入しなければなりませんね。
その点、ゲームアプリや地図アプリなどはほとんどが無料です。
なので、ソフトよりもアプリのほうが手軽だという感じです。
スマホやタブレットなど携帯端末の利用者はパソコンにあまり詳しくない人が多いと思われます。
そこでIT業界各社は、増加してきた携帯端末の利用者のために手軽だというイメージがあり、ネーミングも可愛らしいアプリという言葉を多く使うようになったのではないのかと思っています。
まとめ
・ソフトはパソコンを動かす「基本ソフト」、その上で動作する「応用ソフト」全てを含む
・アプリは応用ソフトである
・ソフトの多くは有料で、アプリのほとんどは無料
・アプリもソフトも言葉の使い分けに困ることはほとんどない
・携帯端末の利用者が増えてきて、アプリという言葉が多く使われるようになった
パソコンを使い始めたころのように思いますが、ソフトという言葉が広まる前はアプリケーションという言葉を使っていたような気がします。
それから何年も経って、少し呼び方が現代っぽくなり、またアプリという言葉が復活したような感があります。
時代背景(それほど大げさなものではありませんが)はそのころと大きく変わっていますが、何か懐かしいような気もします。
IT業界の変化のスピードには目まぐるしいものがあります。
今度はどんなものが登場してくるのでしょうか。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。