寒いのが苦手という人は多いと思いますが、テレビの天気予報などで「今日は小寒です」なんて言葉を聞くと、余計に寒さを感じてしまいますね。
2019年の小寒はいつなんでしょうか。
今回は小寒2019の日付や小寒の意味、小寒とはどんなものなのかなどについての情報をご紹介します。
小寒2020年はいつ?
1月6日(月)が2020年の小寒です。
小寒は中国で生まれ、日本に伝わった季節の移り変わりを知るための暦日(れきじつ・こよみのこと)である二十四節気のひとつで、小寒の前は冬至、小寒の後は大寒(だいかん)になります。
小寒は”その日”を指すこともあり、小寒の日から次の二十四節気である大寒の前日までの期間を指すこともあります。
小寒を期間でとらえた場合には大寒が1月20日なので、1月6日から1月19にちまでが小寒の期間ということになります。
また、小寒を寒の入り、小寒から立春(大寒の次の二十四節気)の前日までを寒の内または寒中と呼んでいます。
(立春の前日は節分という雑節なので、小寒から節分までが寒の内と言うこともできます。)
寒中水泳や武道の寒中稽古はこの寒中の期間に行います。
寒中見舞いを出すのもこのときですね。
小寒の意味
小寒の意味は読んで字のごとく、寒いがまだ寒さは小さい頃という意味で、次に来る大寒と対比されています。
江戸時代に出版された暦便覧で小寒は次のように書かれています。
「冬至より一陽起こる故に陰気に逆らふ故、益々冷える也」
つまり、冬至の頃より寒さが一層厳しくなる時期だということです。
ちなみに、大寒は次のように書かれています。
「冷ゆることの至りて甚だしきときなれば也」
一番寒い時期ということですね。
小寒の成り立ち
小寒は前述のように二十四節気のうちのひとつですので、二十四節気について解説します。
現在、日本や世界の多くの国では地球が太陽の周りを回る周期を基準にした太陽暦を使用しているんですけど、昔の中国や日本や東南アジアでは月の満ち欠けの周期を基準とする太陰暦が使われていました。
月の満ち欠けの周期は約29.5日です。
すると1年は約354日となってしまい、太陽暦の365日と11日も差が出てしまって太陽の動きによってできる季節も年ごとにずれてしまいます。
農業などの第一次産業が中心であった時代には、季節の変わり目が分からないということは大問題でした。
そこで考え出されたのが二十四節気で、太陽の天球上の見かけ上の通り道(黄道)を15度ごとに24等分し、そこを太陽が通過する日を基準に決められています。
春分を基準(0度)とすると23番目の節気が小寒で、太陽黄経285度のときに当たります。
二十四節気なら種まきや田植えの時期に悩むことはありませんね。
二十四節気は黄河流域で考えられ長いことかけて整備されていったそうなんですけど、昔の中国の人は本当に忍耐強かったんですね。
小寒が入ったことわざ
日本にはことわざがたくさんあるんですけど、二十四節気が入ったことわざってあまりありませんね。
そのなかでも唯一と思われる小寒が入ったことわざを二つご紹介します。
小寒の養生
小寒は新年が明けて間もなくの1月5日か6日です。
お正月はおせち料理やお雑煮など美味しいものをたくさん食べ、胃腸に負担がかかりがちになります。
そのためにお正月明けの小寒の頃は身体を養生しましょうというわけです。
1月7日に食べる胃腸に良い食べ物として知られている七草がゆはその表れです。
小寒の氷、大寒に解(と)く
東京の気象を調べてみると、大寒のころよりも小寒のころのほうが気温が低いことがあります。
寒くなる順序が逆になることもあるということを言っていて、物事は必ずしも順序通りにいかないということのたとえで使われることわざです。
終わりに
二十四節気は中国で生み出された暦日です。
さすがは四千年の歴史を持つ国ですね。(世界文化遺産にも登録されました。)
ところが二十四節気は黄河流域の気候をもとに作られたので、日本の気候とは少しズレるところもあります。
そこで日本の風土に合うように考え出されたのが雑節です。
節分や入梅など11種類の雑節があります。
日本も中国に負けていませんね。
今の日本では二十四節気や雑節はあまり気にかけることもありませんが、昔から伝わっているこういった文化はいつまでも残しておきたいものだと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。