「心頭を滅却すれば火もまた涼し」なんてよく聞きますね。
スピリチュアルなことに少し興味のある私は、「意志をしっかり持てばそんなこともできてしまうのかなぁ」と思ったりしますが、そんなことを本当にやってしまうのが高尾山火渡り祭です。
今回は一般の人も火渡りに参加できる、高尾山火祭り祭り2019の日程やアクセス方法などの情報をご紹介します。
高尾山火渡り祭2020の開催情報
高尾山火渡り祭2020
- 開催日時:2019年3月8日(日)13:00~15:30ころまで
- 開催場所:高尾山薬王院・自動車祈祷殿広場(本堂前ではありません)
- 住所:東京都八王子市高尾町2390
- 雨天決行
- 問合せ先:高尾山薬王院
- 電話:042-661-1115
高尾山には「火の行」と「水の行」があって。そのうち「火の行」が火渡り祭として一般公開されています。
高尾山火渡り祭 会場地図
高尾山火渡り祭へのアクセス方法
電車を利用する場合
高尾山薬王院の自動車祈祷殿に一番近い駅は京王線高尾山口駅で、そこから国道20号線(甲州街道)に出て会場へは歩いて5分ほどで着けます。
火渡り祭当日には駅から案内板がたくさん掲示してありますので迷うことはないでしょう。
JRを利用する場合には、中央線の高尾駅で京王線に乗り換えて次の駅です。
車を利用する場合/駐車場案内
高尾山薬王院の最寄りのインターは首都圏中央連絡自動車道(圏央道)の高尾山インターで、インターからは1分ほどで祈祷殿駐車場に着きます。
しかし、火渡り祭の開催日には会場となるために駐車場が利用できません。
会場近くには八王子市営高尾山麓駐車場や京王高尾山駐車場(どちらも有料)などがありますので、そちらを利用することになります。
(八王子市営高尾山麓駐車場及び京王高尾山駐車場はコチラ)
ただし、当日はすぐに満車になってしまいますので、早く出かけるか高尾駅周辺の駐車場に停めて京王線で隣の高尾山口駅に向かったほうがいいでしょう。
(高尾駅周辺の駐車場はコチラ)
高尾山火渡り祭の見どころ
火生三昧(かしょうさんまい)
高尾山火渡り祭の一番の見どころは修験道者による火渡りで、火生三昧と呼ばれています。
(引用:http://nostalji.exblog.jp/25425170/)
まだ熱い燠火(おきび)が四方に散らばる中を、「おんばろだやそわか~」と唱えながら裸足で渡りますが、火渡り祭の見どころはそれだけではありません。
勢いよく燃える護摩焚きの火は想像以上で、風が強くて火勢がすごいときなどは警察官が避難させることもあるほどで、火事でもなければ見ることができない猛烈な炎です。
また、点火されるまでに行われる修験道の儀式も見応えがありますよ。
御信徒火渡り
修験道者が渡り終わったあとにこの火渡りの行に一般の人も参加することができる行事もあります。
御信徒火渡りは願い事が叶うと言われ大変な人気で毎年1,000人以上の人が参加し、早い人は10時ころから順番待ちに並ぶそうです。
歩くところには燠火(おきび)はなく、熱い地面の上を歩くことになるわけですが、見ている人は炭火の上を歩いているようで、「大丈夫かいな?」と思ってしまいます。
それでも最初のうちは周りの燠火がまだ熱く、熱気の中を歩いていくことになります。
熱いのが苦手な方は後ろの方に並ぶといいですよ。
火渡りをするときには渡火証(300円)を購入し身につけて渡ることになりますが、火渡りをした記念になりますね。(火渡りをしなくても購入できるところが難点ですが。)
高尾山の火渡りから帰宅。
火渡りする時、この渡火証と御浄塩を身につけて渡った。渡り終えて最後に導師から御加持を頂いた時は、本当にありがたくて嬉しかった。いい体験ができました。また来年も…。 pic.twitter.com/Nkw6oD7V1V— 📎つぶやきおハミ (@syoupchan) 2016年3月13日
撫(な)で木札も購入しよう
火生三昧が行われる前に護摩木を炎の中に投げ込んで護摩焚きをするのですが、そこに護摩木として使われるのが撫で木札です。
撫で木札は御本尊である飯綱大権現の御手とされていて、信徒や一般参加者が一枚200円で事前に購入し、氏名と年齢を書いておきます。
撫で木札を護摩木として火中に投じることで願いを成就させるという霊験あらたかな御札です。
また、体に具合の悪いところがあれば、そこを撫で木札でさすったあとに炊き上げると病魔を滅することができるということから、撫で木札という名前がついています。
終わりに
仏教の世界では炎は天の口であって神聖なものであり、その煙が天に届くことで天は食をいただき、人は福を受けられると考えられていて、密教では修行の一環として護摩焚きをします。
その護摩焚きを屋外で行い、燃えたあとを裸足で歩くのが火渡りで、この修業は修験僧だけではなく一般の人も火渡りをすることができます。
高尾山は都心からわずか1時間のところにあり、四季を通じて楽しめることからミシュランガイドが三ツ星(最高ランク)をつけて以来、観光客が一気に増加して外国人の姿も多く目にするようになりました。
もちろん火渡り祭にも外国人観光客は年々増えています。
ミシュランガイドの影響ってスゴイですね。
日本古来の伝統や風習を理解してくれる外人さんがもっと増えるといいですね。
それと高尾山には杉の群生林があり、火渡り祭のころはちょうど杉の花粉の飛散が真っ盛りの頃です。
花粉症の方はマスクをするなどそれなりの防護をしてから出かけましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。