特に欲しいものがなくても、眺めているだけで楽しいのがフリーマーケットですね。
そんなフリーマーケットのなかでも、年末と年始に開催され日本最大級のスケールを誇るのが世田谷で開かれるボロ市です。
(他にも東京で開催されるボロ市で有名なものに関のボロ市がありますので、ここでは区別するために世田谷ボロ市とします。)
今回は世田谷ボロ市の2018-2019の開催日時やアクセス方法、代官餅のことなどをご紹介します。
世田谷ボロ市2018-2019開催情報
世田谷ボロ市は年末と年初の2回、それぞれ2日間ずつ計4日間開催されます。
世田谷ボロ市2018-2019
- 会場:世田谷区世田谷1丁目 通称「ボロ市通り」周辺
- 開催日:2018年12月15日(土)・16日(日)及び2019年1月15日(火)・16日(水)
- 開催時間:各日とも9:00~20:00
- 問合せ先:世田谷総合支所地域振興課
- 電話:03-5432-2831
世田谷ボロ市はマスコミで取り上げられることも多く、人気が徐々に高まって今では一日に20万人もの人が訪れる一大イベントに成長しました。
お店の数も700もあるんですよ。
世田谷ボロ市へのアクセス
ボロ市が開催される日は周辺一帯に交通規制が敷かれ、駐車場もないので公共交通機関の利用して出かけましょう。
◆電車
東急世田谷線・世田谷駅または上町駅から徒歩すぐ
(※ボロ市開催中は電車の本数が増えます。)
両駅ともボロ市通りまではかなり混雑しますので、混雑を避けたいなら世田谷駅の一つ隣りの松陰神社前駅で下車して歩くのもいいでしょう。(会場までは500mくらいです。)
◆バス
東急バス/小田急バス(渋谷駅始発・成城学園方面行き)・世田谷駅前停留所または上町(世田谷区)停留所から徒歩すぐ
代官餅をゲットするならお早めに!
世田谷ボロ市は衣類だけではなく、おもちゃやアクセサリー、植木、骨董品、古本などあらゆるものが売られていますが、人気なのがボロ市が開催中の4日間しか買うことのできないB級グルメの代官餅です。
代官様が好んで食べていたのが名前の由来か?と思ってしまいましたが、そうではなくて世田谷ボロ市が開催される中心地に代官屋敷があったからこの名がついたそうです。
代官餅が世田谷ボロ市に登場したのは1975年だそうで、こちらの歴史はそう古くはないですね。
つきたてのお餅にあんこ、きなこ、からみと呼ばれる大根おろしや鰹節などをつけた3種類の味のお餅がそれぞれ1パック700円で代官屋敷の前で売られています。(ちょっと前は600円だったのに・・・・。)
なんてことはないあんころ餅やきなこ餅なんですけど、限定生産・限定販売というところに人気があるんでしょうね。
もちろん美味しいところも人気ですよ。
お昼どきなんかに行くと長蛇の列で1時間待ちなんてことも普通にあり、午後4時とかの遅い時間に行くと売り切れになってしまうこともあるので、代官餅が目当てなら早めにゲットしましょう。
売ってるところは代官屋敷の前ですよ。
近年、世田谷ボロ市のことがいろんなメディアで紹介されるようになるにつれて来場者数が増え、お昼ごろには移動するにも大変なほどの人出で、代官餅以外でも売り切れになってしまって早く閉めてしまうお店も多くなっています。
その反面、まだ露店がオープンして間もない時間は比較的空いていて、売られているものをゆっくり見定めることができる余裕もあります。
ワイワイガヤガヤしたお祭りらしさを味わいたければ、そのままあたりをブラブラしていればイヤでも混雑してきますからね。
夜は夜で露店に明かりが灯り、どこか懐かしく温かい風情が楽しめますよ。
掘り出し物をゲットする裏ワザ
世田谷ボロ市は午前9時に花火の合図とともに始まりますが、出展者はそれよりもっと早い時間(6時頃)から準備に取り掛かっています。
ですから骨董品や服などお目当てのものがあるなら、開始前の早い時間に会場に行って見て歩き、良いものがあったら9時前でも出展者の方と交渉を始めてしまいましょう。
出展者の方もその日最初の購入者になるかもしれないので、ある程度の交渉には応じてくれることが多いですよ。
でも、あまりに忙しそうに動き回っているようでしたら遠慮しましょう。
もうひとつのボロ市
東京では世田谷ボロ市のほかにもうひとつボロ市があります。
それは練馬区で行われる関のボロ市です。
(参考:関のボロ市2018!アクセス方法や交通規制、シャーピンって何?)
関のボロ市は日蓮上人の命日に合わせて行われ、初日に万灯行列が練り歩くという仏教色が強いものです。
世田谷ボロ市と違って一年に一回しか開催されませんが、日程は12月9日・10日と世田谷ボロ市の最初の開催より一週間ほど早く開催されます。
開催時期も近いですし、2つのボロ市がどう違うのか両方のボロ市に行って体感してみるのもいいですね。
終わりに
日本各地で大きな規模のフリーマーケットが開催されていますが、ほとんどのフリマ会場は入場が有料になっていて、ちょっと気軽には足を運べないですね。
でも路上で開催される世田谷ボロ市は入場無料で、東京都の無形民族文化財にも指定されてるんですよ。
そんな430年もの歴史を誇るボロ市、あなたも覗いてみたくなりませんか?
世田谷ボロ市の起源は1578年に小田原城主の北条氏政が開いた楽市だと言われていますので、歴史という意味では世田谷ボロ市は日本最古のフリーマーケットではないんでしょうか?
北条氏政は豊臣秀吉に切腹を命じられ、天正18(1590)年7月11日に自害して死んでしまいます。
少し前の大河ドラマ、真田丸では高嶋政伸さんが鬼気迫る表情で氏政を演じていましたね。
こんなに大きくなった世田谷ボロ市を、北条氏政は天国からどんな思いで見ているのかな?と、そんなことを考えながら世田谷ボロ市をブラブラするのも楽しいかもしれませんね。
世田谷ボロ市は一年のどん詰まりにはまだ早い12月半ばと、正月気分が消えた頃の1月半ばに開催され、出かけるのにちょうどいい頃合いです。
でもこの時期は相当冷えますから、しっかりと防寒対策をしてから出かけましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。