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紫陽花の花をピンクにする方法!肥料はどうする?

6月の花で思い出すのは花菖蒲、金糸梅、夏つばきなどがありますが、一番なじみが深いのが紫陽花ではないでしょうか?

うっとおしい梅雨時に1ヶ月近くも咲き続ける紫陽花は、落ち込みがちな気分を明るくしてくれます。

私の家の裏庭にも紫陽花が植えてあり、裏庭なのでそんなに見ることがないのですが私の家だけでなくお寺なんかに植えてある紫陽花にはピンクのものって少ないですよね。

白や青系の紫陽花の中に珍しいピンクの紫陽花が混ざっていると、カラフルで綺麗だと思いませんか?

今回は紫陽花の色をピンクにする方法を調べてみましたのでご紹介します。

ただし、紫陽花の色がどうやって決まるのかはまだ完全には解明されていないため、ご紹介した方法だけで望み通りの色になるとは限りませんので、ご参考までに。

 

 

 

紫陽花の色の決定要因

紫陽花の色が決まるのは今のところ、次の6つの要因があるとされています。

  • 土壌のアルミニウム含有量
  • アントシアニン(色素)
  • 土壌のpH値
  • リン酸含有量
  • 水分量
  • 品種の特性

順番に見ていきましょう。

 

アルミニウム含有量とアントシアニン(色素)

土壌に含まれるアルミニウムが水に溶けてアルミニウムイオンとなって紫陽花の根から吸収され、紫陽花の中で合成されたアントシアニンと結合すると、花の色は青くなります。

紫陽花の根からアルミニウムイオンが吸収されないと花の色は赤くなります。

また、アントシアニンを持たない紫陽花の色は白くなります。

 

土壌のpH値(酸性かアルカリ性か)

アルミニウムは酸性だと水に溶けやすく、アルカリ性だと水に溶けにくい特徴を持っています。

従って土壌が酸性だとアルミニウムイオンが紫陽花の根から吸収されやすくなって花の色は青側に傾き、逆にアルカリ性だと赤側に傾きます。

日本は雨が多く酸性土壌なので、基本的には青系の紫陽花が多く、雨の少ないヨーロッパでは赤系の紫陽花が多いのはこのためと考えられています。

 

リン酸含有量

リン酸はアルミニウムを吸着してアルミニウムイオンができにくくなるので、土壌にリン酸が多いと紫陽花は赤系になります。

 

水分量

アルミニウムは水に溶けてアルミニウムイオンになるので、土壌に水分が少ないとアルミニウムイオンが少なくなって紫陽花が吸収できなくなり赤系の色になりやすいのです。

 

品種の特性

紫陽花の原種は日本が原産のガクアジサイですが品種改良が続けられ、今では100種以上の紫陽花の品種があります。

そのなかには固有の色を持っているものもあり、多少の環境変化では色が変わらないものもあります。

 

 

紫陽花をピンクにするには?

以上のことを勘案すると紫陽花をピンクにするには次のような方法が考えられます。

 

土壌をアルカリ性にする

土壌をアルカリ性にするには、くん灰や苦土石灰、有機石灰(アルカリ石灰)などを土にすきこむといいでしょう。

すぐには効果が出ないので、少なくとも花が咲き始める1~2週間まえにはすきこみますが、紫陽花の根を傷つけないように注意します。

 

肥料を選ぶ

リン酸が多いとアルミニウムイオンが吸収されずに紫陽花は赤系になるので、肥料の三要素のうちリン酸が多いものを選ぶようにします。

肥料の袋には「N10-P7-K8」などと書かれていますが、Nは窒素、Pがリン酸、Kはカリを示していて、このうちP(リン酸)が多いものを選びます。

 

水やり

土壌の水分が多いとアルミニウムが溶けやすいので、露地植えの場合には無理でしょうが鉢植えやプランター植えの場合には水やりを控えめにします。

 

品種

品種によってはどんなことをしてもなかなかピンク系の色にならない紫陽花もあります。

そんなときには、もともとピンク系の品種であるアナベルピンクなどの紫陽花を購入して植え足すのも一つの方法です

 

 

 

最後に

雨に打たれながらもけなげに咲く紫陽花は見る人を癒やしてくれ、お目にかかることが少ないピンクの紫陽花ならなおさらですね。

ちなみにピンクの紫陽花の花言葉は「元気な女性」です。

 

紫陽花の花言葉についての詳細はコチラ
↓ ↓ ↓
花言葉が紫陽花にはたくさん!花の色でも違います

 

紫陽花が白、青、紫、ピンクと色とりどりのものだったら心もウキウキしてしまいます。

元気な女性を連想させるピンクの紫陽花を見て、あなたも元気を分けてもらいましょう。

 

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。