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加水分解でスニーカーのソールがボロボロ!これって修理できる?

先日、しばらく履いていなかったスニーカーを履こうとしたら
ソールがボロボロになって一部分が剥がれて落ちてしまっていました。

そのときは瞬間接着剤でくっつけて何とか履けましたが
よく見ると、あちこちにヒビが入っていて「こりゃぁもうダメだ」と
それ以降は履くのをあきらめて新しいのを購入しました。

わりと有名なメーカーのものでお気に入りだったのですが
スニーカーなんて破れない限りずっと使えると思っていたので
一流メーカーにしてはお粗末な素材を使っていたんだなと思いました。

でも、ソールが壊れたスニーカーは修理できるのか調べていたら
それはソールの素材が加水分解を起こして破損したのだと分かり
加水分解って何だ?と調べてみることにしました。      

 

 

 

加水分解とは

 

加水分解などという言葉を聞いたのは高校の化学の実験以来のような気がします。
色んな物質を水に溶かして、温めたり試薬を加えたりした覚えがあります。

加水分解という言葉を辞書で調べてみると
化合物が水と反応して起こす分解反応(大辞林より)とありました。

スニーカーのソールが水に溶けるのか?と不思議に思いましたが
どうもそうではないようで、ソールを構成する物質が水分を吸収し
化学反応を起こすのだそうです。

詳しい反応の仕方までは理解できませんが
ゴムやプラスチックなどは加水分解の影響を受けやすく
ポリウレタンは早くその影響が出るそうです。

靴底として使用されると土壌に含まれる微生物の酵素分解作用が加わり
ポリウレタンはさらに劣化するのが早まるということです。

スニーカーのソールの素材は加工がしやすいという点から
おもにポリウレタンが使われていますから加水分解が起きやすいというわけです。

ゴム製のソールも加水分解のスピードが遅いだけで
確実に加水分解は進行しています。

ナイキやニューバランス、アディダスの高級モデルといえども
ソールの加水分解は避けられません。
特に少し古いモデルはその被害が顕著なようです。  

 

 

加水分解で壊れたスニーカーは修理できるのか?

 

せっかく買ったお気に入りのスニーカーのソールが
加水分解で使い物にならなくなってしまったら悲しいですね。
そのスニーカーが思い出の詰まった記念のものだったらなおさらです。

破損してしまったソールは自分ではもう元には戻りません。
でもちゃんと靴の修理屋さんがあって
元のスニーカーと同じデザインのソールに取り替えてくれます。

持ち込みだけでなく、運送に対応しているお店もあります。

こんな専門店もありますよ。 ⇒http://www.kutu-syuri.com/
そのほかにもGoogleかYahooで「スニーカー 修理」と検索すればたくさん見つかります。

ただちょっと修理の内容がおおごとなので費用がかかります。
同じデザインでなくてもいいという場合には多少安くなりますが
同じデザインだと1万円以上はかかると思っておいたほうがいいでしょう。

場合によっては新品を購入したほうが安いこともあるでしょうが
絶版品や彼女や彼氏からもらった記念の品なんかで
これを履き続けたいというときにはうれしいサービスですね。    

 

 

スニーカーを加水分解から守るには?

 

スニーカーのソールを加水分解の悲劇から守るにはどうすればいいのでしょう?
加水分解は文字通り、水とソールの素材が反応して起きますから
湿気を避ける事が一番の方法です。

靴が入れてある箱や、下駄箱に除湿剤を入れると効果があります。
ただ、水分をまったくゼロにすることはできないので
加水分解のスピードを遅らせることができるという効果です。

また、スニーカーを履くことによってクッション素材内の空気が入れ替わり
長持ちするということも聞きました。

私のスニーカーが加水分解で破損したのも
1年ぶりくらいに履こうと思ったときだったので
たまに履くほうがいいというのは真実でしょう。

だからコレクターのように新品の状態で保管していると
余計に加水分解の影響を受けてしまうと思われます。

スニーカーに加水分解の影響が出るのは、材質や保管状況にもよりますが
製造されてから3~5年だと言われていて、使用頻度の低いスニーカーと言えど
ずっと使えるものではないと思っていたほうが間違いなさそうです。

最近はソールに加水分解の影響を受けにくい素材を使用した
EVAソールやビブラムソールのスニーカーもあるので
購入するときにはデザインだけでなく
ソールの素材にも注意を払って購入するようにするといいですね。    

 

 

まとめ

 

  • 古いスニーカーのソールが破壊されるのは加水分解のため
  • ポリウレタンは加水分解の影響を受けやすい
  • 加水分解でソールが破壊されたスニーカーでも修理は可能・・・ただし高価
  • 加水分解の進行を遅らせるには、湿気を避けることとたまに履くこと
  • 経年劣化に強いEVAソールやビブラムソールのスニーカーもある

 

 革靴は複数のものを用意して代わりばんこに履いたほうが
トータルの寿命が伸びる と言われてましたが
そのことはスニーカーにも言えるということですね。

少し履いたら乾燥させて保管するのがベストな保管方法のようです。
そして新しいスニーカーを購入するときには
ソールの素材を調べることも大切になってきますね。

 

 

 

最後まで読んでいただき、どうもありがとうございました。